今週土曜日の中山競馬場でのメインレースは1600万下クラスのダート1800m戦、ながつきSです。

　本命にはドレミファドンを推します。前々走の丹沢Sを勝っており、それ以前にもこのクラスで好走しています。今回斤量が57.5キロとなりますが、このクラスを勝ったときには57キロを背負っていたので、今回の斤量は大きな問題ではないと思います。中山コースでの実績もあるのでこの馬を軸とします。

　対抗にはセイカフォルテです。現在2連勝中と勢いがあり、前々走は2馬身差、前走は7馬身差といずれも強い内容で勝っています。今回初めての1600万下クラスでのレースとなりますが、内枠でうまく先行できそうですし、流れに乗れると思うので期待します。

　3番手にはニシノオウガイです。前走1000万下クラスのレースではありますが、先行有利の流れの中後方から見事な末脚で勝っています。展開に左右される面もありますが、今回の条件で2勝をあげており、さらに末脚が魅力なのでこの馬を3番手にします。

　押さえには中山で4勝しているアイアムイチバンと重賞で好走実績のあるキッズアプローズです。

東大ホースメンクラブ　キャラメル

　先週のラジオ日本賞では、6番人気パワーストラグルが標準併用という調教タイプで2着。そして同じ条件である中山ダート1800mというカテゴリーでは、今開催の1日目に行われた500万下で標準併用の4番人気アポロマーベリックが1着。人気薄の併用調教馬の好走が目立っています。

　フルゲートの1600万下ともなれば、該当馬がたくさんいそうですが、標準併用は3頭。なかでもドレミファドンは実績から上位なのは承知していますが、最終追い切りの時計、併せ馬の内容ともに、好走時と比較して楽観できる内容ではありません。

　ならば藤岡健一厩舎の勝負調教にも該当した◎プレファシオ。今週の最終追い切りを見た時点で「馬券になりそうだな」と思っていましたが、調教適性のある舞台へ出走するのであれば、より一層、期待度は高まります。

1.ディーエスコンドル
今回：標準少めトラック
前回：軽目併用

2.ドレミファドン
今回：標準併用
前回：標準トラック

3.ヤマニンバッスル
今回：馬ナリ平均併用
前回：馬ナリ平均坂路

4.セイカフォルテ
今回：標準トラック
前回：標準トラック

5.ヒラボクビジン
今回：標準少めトラック
前回：標準トラック

6.チョイワルグランパ
今回：標準坂路
前回：標準坂路

7.キッズアプローズ
今回：標準少め坂路
前回：馬ナリ平均坂路

8.アストレーション
今回：標準少めトラック
前回：標準トラック

9.アロマカフェ
今回：標準坂路
前回：馬ナリ平均坂路

10.タカオノボル
今回：標準坂路
前回：標準少め坂路

11.テープカット
今回：標準坂路
前回：標準多め坂路

12.ニシノオウガイ
今回：標準坂路
前回：標準多め坂路

13.アイアムイチバン
今回：標準併用
前回：標準少めトラック

14.バックトゥジエース
今回：標準坂路
前回：標準坂路

15.プレファシオ
今回：標準併用
前回：標準併用

16.ナイトフッド
今回：標準坂路
前回：標準多め坂路

【波乱含み】ドレミファドンは前々走で現級勝ち。ひと息入れたことで雰囲気も良好で好勝負を見込む。セイカフォルテは前走が圧巻の内容。昇級に中山克服カギも勢いは買える。こちらも連勝のディーエスコンドルは控える競馬で上昇中。プレファシオも力があり圏内の1頭。前走でクラスにメドのナイトフッドも上位の候補。ニシノオウガイは末脚堅実。タカオノボルの巻き返しにも注意。

【上位拮抗】セイカフォルテの今夏の充実振りには目を見張る。新潟コースとは元々相性はいいが、前二戦の上がりはともに36秒台。特に前走の両津湾特別は、ラスト2ハロンを11秒9―12秒2の快ラップで後続を1秒1の大差に封じ込めている。3歳時は1200-1400mの差し馬というイメージが強かったが、あけて4歳、1800ダートを3勝。馬体重も自己最高の454キロに増加。切れ味とスタミナの両方を兼備する、中距離型にバージョンアップを果たした。昇級、中山の坂も一気呵成に乗り切る。ドレミファドンは、別定重量の57キロで現級勝ちのある実力馬。57・5キロのハンデも想定内だろう。前回の灘Sは行き脚がついたところで他馬に前をカットされ5着に終わったが、1分50秒を切る高速ダートも合わなかった。走りなれた関東圏の良馬場のパワー勝負なら巻き返し有望。ディーエスコンドルは北海道シリーズを二連勝、勢いなら負けていない。前二戦はいずれも、4コーナーから自力で動いて他馬をねじ伏せる完勝。◎と同じく、単調な逃げ馬からパワフルな追込み馬へと脱皮した(1700ダート連勝だけに、三番手としたが)。ややレースに注文がつくが、ヒラボクビジンは牡馬混合の準オープンで連対実績あり。中山1800ダートでは3勝を挙げている。プレファシオはKBC杯では馬群を割って2着に入線。混戦の叩き合いになれば怖い一頭。休み明けになるが、キッズアプローズは、現級でまだ底を見せていない。

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　◎セイカフォルテは「タイムパラドックス×ヘイロー」という組み合わせ。母サンデーズシスはサンデーサイレンスの全妹だが、サンデーのような芝適性は伝えておらず、半姉セイカカロブはダートで準OPまで出世した。本馬は父がダートのビッグレースを勝ちまくったタイムパラドックスということもあり、デビュー以来ダートで走り、この夏、いよいよ本格化した感がある。ここ2走で見せた決め手は、ダートとはいえサンデー的な鋭さを感じさせるものだった。好位で立ち回ることができる上にラストの脚がしっかりしているので信頼性は高い。格上馬に休み明けが多いここは勢いで通用する。