土曜日の中山競馬場メインレースは、ダート準OPの北総Sです。

　珍し活躍著しい3歳世代が不在のレースで、ここは4歳馬のドレミファドンを本命視します。すでにこのクラスの中長距離戦で1勝2着2回の実績を持っていますし、叩き2走目の前走も勝ち馬とは0秒1差の僅差での惜敗。3走目のここは堅実に勝利を収めたいところでしょう。

　対抗には関西馬のキラウエアを推します。前走は不良馬場も災いして前々で決まる競馬となり展開に恵まれませんでしたが、夏競馬ではこのクラスで勝ち馬と差のない競馬を披露。特にKBC杯(0秒1差4着)で敗れた1、3着馬は後にOP2着、準OP勝ちと活躍しており、本馬にもそろそろ順番が回ってくるころです。

　単穴はやや波乱狙いでジョウノボヘミアンです。約2年の休み明けで挑んだ前走は1400mが忙しかったこともあってか見せ場がありませんでしたが、休養前はOPクラスで掲示板の実績もあった馬。狙うとすれば適距離に戻った叩き2走目のここでしょう。

　以下、押さえには2頭。マスクトヒーローは500万、1000万を連勝している勢いを買います。先行力も頼もしい材料。グレイレジェンドは準OP入りして持ち前の差し脚が若干鈍っている印象ですが、堅実に掲示板には入っており、展開ひとつでチャンスはあるでしょう。

東大ホースメンクラブ　sonic

【上位拮抗】マスクトヒーローは潜在能力豊富。体質も強化されてきており昇級でも即勝ち負け。クラス勝利実績あり前走も好内容のドレミファドンは堅実さも魅力。力つけクラスにも対応のツクバコガネオーも気配良く争覇圏。グレイレジェンドはクラス慣れしてきており侮れない存在。マストハブは休み明け3走目で良化がうかがえる。キラウエアとマストハブも地力に差なく要警戒。

【見下ろし】マスクトヒーローのV3濃厚。中央転入緒戦の、昨年12月の中山・1分51秒2は、同日の準OPを0秒1上回る快時計(しかも後続に0秒5差)。一年も前に、現級レベルの持ち時計があったが、前走の多摩川S・1分36秒7も、翌週の秋嶺Sのイジゲンと、わずか0秒1差。大事をとって間隔を開けたが、乗り込みは万全。見下ろしのV。二の筆頭はドレミファドン。春先に現級を卒業。小回りの1800ダートが少しやっかいだが、蛯名も中山仕様に工夫を凝らしてくる。空気は乾燥傾向。パサパサのダートなら、キラウエアも一角崩し圏内。キッズアプローズは、総武Sで見せ場。テッポウ駈けするタイプだけに、想像以上の大駈けも。ツクバコガネオーは好調。

　条件戦は、そのクラスの安定勢力として入着を繰り返しているような馬よりも、むしろ昇級緒戦の馬を狙ったほうがいい。その馬が若ければなおさらだ。

　本当ならば昇級緒戦であることを不安視されてあまり人気になっていない馬のほうがよいのだが、このレースの◎マスクトヒーローはそんな贅沢を抜きにしてとりあえずは買っておかねばならない馬だと見ている。

　デビューが遅れて中央未出走から地方出戻りの形になったが、いまの道営で2戦2勝の再転入ということ自体素質の良さを示しているし、再転入後出遅れ・躓きのあった3走前以外は全勝だから、これはオープンまで直行する器と考えていい。しかも今回は先行タイプが不足。相手は差し遅れの匂いがする人気上位馬をオミットし、位置が取れそうな馬への4点で。差しタイプが3着というケースを考え3連系でなく馬連。

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