今週日曜日の中山競馬場でのメインレースはダート1200mの重賞戦、カペラSです。

　本命にはスリーボストンです。これまで、ほとんどダート1200mで走ってきて、この距離で6勝しています。今回初めての重賞戦となりますが、前走と前々走では0.5秒差以上をつけて勝っており、さらに今回内枠に入ったので、好位からのレースが期待できます。斤量も56キロなのでこの馬を軸とします。

　対抗にはシルクフォーチュンを推します。ここ近走は少し精彩を欠くレースとなっていますが、今年のフェブラリーSでは2着に入り、さらには根岸Sを勝っており、今回のメンバーでは実績最上位です。斤量も57キロと大きな問題は無いので、好勝負を期待します。

　3番手にはティアップワイルドです。中山コースをひじょうに得意としており、これまでに5戦して3勝2着2回と好成績を残しており、さらに去年と一昨年のこのレースで連続で2着に入っています。今回外枠に入ったので少し評価を下げましたが、斤量は去年、一昨年と変わらないので期待できます。

　押さえには前走休み明けで快勝したエーシンウェズンと先行力が期待できるタンジブルアセットです。

東大ホースメンクラブ　キャラメル

　指数的にはシルクフォーチュン、ティアップワイルドの2頭が抜けているが、それ以外のメンバー指数は例年の水準と比較しても、今年は明らかに低調。しかも、近走の指数が均衡しているメンバーが多いのが特徴だ。

　ならば逆転の発想で、敢えてダート実績のないグランプリエンゼルを狙ってみたい。ダート経験は僅か2戦で、芝→ダ替わりの阪神ダ1200mで指数を跳ね上げている点も、数値的には強調材料にはならないが、前傾ラップになりやすい過去のレース傾向は魅力的。

　今年3月のオーシャンS(中山芝1200m・重)でマークした｢118｣が自己最高指数で、自身2位の指数が稍重の中山芝1200m、不良の京都芝1200mでマークした｢114｣で、この3レースは全て前傾ラップで上がりが掛かった消耗戦。重い芝巧者だからダートでも…という短絡的な発想ではあるが、今回のメンバー構成で、例年通りに猛烈な前傾ラップになるのであれば、最も変わり身が見込める馬なのは間違いない。

【混戦】58kgの斤量カギのセイクリムズンだが気配は上々。ここは地力の高さを素直に評価したい。休み明けの前走快勝で地力強化証明のエーシンウェズンが逆転候補。スリーボストンも前走内容良好で首位も狙える位置にいる。フェブラリーS2着の実績光るシルクフォーチュンも争覇圏。アースサウンドも底力は見劣らず、ティアップワイルドとトシキャンディもそん色なく要警戒。

【1・2・スリーボストン】スリーボストンは、二走前の西陣Sを1分10秒0で楽勝(同開催のOP特別・室町Sは1分10秒8)。前回の太秦S時にも、記録的に連勝も十分と記したが、馬体を増やしながら、しかも好位からの競馬で、後続を0秒5とチギる楽勝。距離体系や格は異なるが、例えていえば先週のJCダートを勝ったニホンピロアワーズと同様、今、馬が張りに張っている。当面の敵はティアップワイルド。昨年のカペラSを含め、当該コースは[3200]と、無類の安定感を誇る。先週と違って、砂も乾燥。パサパサのダートなら、ボストン逆転も。実績ならセイクリムズン。ただ、JBCスプリントは力でなんとか2着を死守したが、どうも馬体の張りと気艶が、本来のものではない。6F実績が、今一つのぶん、惑星としたが、エーシンウェズンの勢い。シルクフォーチュンも、武蔵野Sは11着と大敗したが、折り合いを欠くくらいで、まだ精気はある。横山も当然一発を狙ってくるだろう。

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