【東京の皐月賞3着】リニューアルなった中京競馬場は、直線に2%の勾配が設けられ、長さは日本では4番目の412・5メートル。東京競馬場を範にした、スピードとスタミナの両方を問われるコースに生まれ変わった。ダノンバラードは、東京2000メートルで行われた昨年の皐月賞3着馬。当コースの勝ち負けのイメージにもっとも近い。復帰三戦は3・3・2着と、相変わらずのジリ脚。ただ、GIIの日経新春杯で、トゥザグローリー相手の2着は、同じジリジリでも一歩前進を示す。体調も今回がピーク。小さなことだが、福永は中京コースに試し乗りに来ている。相手本線は、小倉大賞典2着のスマートギア。蓋をあければリニューアルの中京は、追い込み炸裂の可能性だってある。同大賞典3着接戦のコスモファントムは、左回りと直線の長さにアゴが上がる可能性も。ひと息入ったが、メイショウカンパクの決め手。エーシンジーライン、ダノンスパシーバの先行力と、馬券は柔軟性をもって臨もう。

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【中波乱】混戦だが、中心には長く差し脚を使えるダノンスパシーバを抜擢する。ダノンバラードは相対的にハンデ有利で引き続き首位争いが十分。エーシンジーラインは展開次第で逃げ切りの可能性を秘めている。メイショウカンパクは休み明けだが瞬発力上位で一発が狙えそう。スマートギアも直線が長いコースは歓迎できる。コスモファントムは底力上位も、開幕週はマイナスとみて押さえまで。

　中日新聞杯は、リニューアルした新中京芝2000mで施行される。スタートは直線の坂の途中にあり、コースを1週して行なわれる。スタート直後に坂があることからペースは落ち着きやすく、先行馬に有利だろう。また、1週した後に再び坂を登ることから坂を苦にしない馬も狙い目となる。コースを1週して同じ坂を2回登るのが共通するのは、阪神芝2000m、中山芝2000m。これらのコースは直結コースになる可能性が高い。

　◎コスモファントムは、中山芝2000mの中山金杯で昨年1着、今年3着になった。また、2歳時に阪神芝2000mのラジオNIKKEI杯2歳Sの2着がある。直結コース(仮)の重賞で何度も馬券になっており、コース適性は高そう。距離的に1800mよりも2000mの方が合うことから、前走よりも今回の方が向くため前進を期待できる。

　○ダノンバラードは、阪神芝2000mのラジオNIKKEI杯2歳Sの勝ち馬。そして、東京芝2000mの皐月賞を人気薄ながら馬券になっている。今回の距離、左回り、急坂という条件をすべてクリアしているので、勝ち負けになる。

　▲エーシンジーラインは、阪神芝2000mの朝日チャレンジCの連対馬。前々走は中山芝2000mの中山金杯を4着で惜しい内容、ここではコスモファントムと接戦を演じている。そして、中京芝2000mのコース形態的にも、開幕週という時期的にも有利になりそうな「逃げ馬」ということは推奨理由になる。

　△アクシオンは、中山芝2000mにて10年中山金杯を勝っており、穴馬として注目する。また、昨夏に函館記念と札幌記念の馬券になり、距離2000mの重賞を得意にしている。少し間隔あけた今回は大駆けの可能性を秘めている。