5月25日に発売される「100%激走する勝負調教大全」で取り上げさせてもらったのが、◎デスペラードの安達昭夫厩舎。エスポワールシチーの活躍で坂路追い切りのイメージがある厩舎ですが、実際に最終追い切り場所の成績を調べてみると、DPが好成績を残しています。その理由などは新書を読んでいただければと思いますが、デスペラードの場合、負けた前走もDPでした。

　だったら勝負調教にならないのでは、と思われるかも知れませんが、ここ2走は本数の少ない軽目トラックという調教タイプ。また直線に坂のある阪神ダートでは少し負荷が軽かったと考えることができます。

　今回は連勝した京都ダート1900m。時計が速く、スピード調教のDP追いが最適な条件だと言えます。また安達昭夫調教師が「下りを利用してまくってくれれば」と話すように、京都ダートには3コーナーに下り坂があり、そこで一気に加速することができるのです。

　トウショウフリーク、ヒラボクキングといった強力な先行馬が揃っただけに、自然と流れも速くなるはず。これに乗じて直線一気に台頭するチャンスはありそうです。

　もし前で1頭残っているとすれば、追い切りの動きも絶好だった○ミラクルレジェンドでしょう。

1.サイレントメロディ
今回:標準トラック
前回:標準トラック

2.グリッターウイング
今回:標準多め坂路主体
前回:標準併用

3.ヒラボクキング
今回:標準多め坂路
前回:標準坂路

4.ソリタリーキング
今回:標準多め坂路
前回:一杯平均併用

5.シビルウォー
今回:標準トラック
前回:地方

6.トウショウフリーク
今回:標準多め坂路
前回:乗込坂路

7.アイファーソング
今回:急仕上げトラック
前回:標準少めトラック

8.バーディバーディ
今回:標準多め坂路
前回:標準多め坂路

9.タマモクリエイト
今回:馬ナリ平均坂路
前回:一杯平均坂路

10.ニホンピロアワーズ
今回:一杯平均トラック
前回:一杯平均トラック

11.リバティバランス
今回:標準併用
前回:一杯平均トラック主体

12.デスペラード
今回:馬ナリ平均トラック
前回:軽目トラック

13.ミラクルレジェンド
今回:標準併用
前回:地方

14.プリンセスペスカ
今回:馬ナリ平均トラック
前回:標準少め併用

15.ワンダーアキュート
今回:標準併用
前回:地方

【地力信頼】ワンダーアキュートは、昨年の東海Sを1分53秒7でレコ勝ちした実力馬。同レース以降、ジャパンCダートが2着、東京大賞典が2着、そしてフェブラリーSが3着と、ダートGIの頂上でファイトしてきた。ダイオライトから、やや間隔をあけ、蓄積疲労も抜けたか。別定なら。二の筆頭は、12-3月期に重賞2勝のニホンピロアワーズの充実度。前走は、ゴルトブリッツにひと泡吹かせるべく、だしぬけをくわす形で、先頭に取りついたが、58キロも響いたか失速。ただ、別定に替われば、即巻き返し。ミラクルレジェンドは、JCダートを0秒5差。ミドル以上の流れなら、外強襲はあった。ちなみに、三走前の大井は、長く同コースのレコードホルダーだった、あのカツアールの記録を塗り替えるレコ勝ち。もちろん、ウィリアムズも込みだが、ハマれば単。平安S勝ちのヒラボクキング、ソリタリーキングも好調。

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【相手探し】本命候補のゴルトブリッツが熱発で回避。となれば、重賞3勝のワンダーアキュートが最上位だ。昨年の同レースで、ゴルトブリッツを破ってレコード勝ち。前走は長距離輸送で体が減った影響があったか。実績ある舞台に戻って巻き返す。ソリタリーキングの前走は余力十分の楽勝だった。あのレースぶりなら重賞でも期待が持てる。ニホンピロアワーズは大崩れのない堅実派。アイファーソングは先手を奪えばしぶとく粘る。ミラクルレジェンド、ヒラボクキング、サイレントメロディも連争い。

　◎ソリタリーキングは「キングカメハメハ×サンデーサイレンス」という組み合わせで、ヴァーミリアン(最優秀ダートホース)、サカラート(東海Sなど重賞4勝)、キングスエンブレム(シリウスS)の半弟にあたる良血。ダートでデビュー2連勝したあとヒヤシンスS(OP)でバーディバーディの2着となるなど、早くから頭角を現していた馬だが、5歳を迎えてようやく実が入ってきた印象で、前走のブリリアントS(OP)は5馬身差の圧勝だった。血統が血統だけに、本格化成ったとなればこのメンバー相手に家賃が高いということはない。京都ダ1900mでキングカメハメハ産駒は連対率29.7％と優秀な成績を収めている。自身も東京ダ2100mを得意としているようにスタミナは十分。