○▲は休み明けで56キロでヴィクトリアマイルをにらんでの始動だし、キョウワやフミノは中距離馬だから地力で差してきても突き抜けるまではどうか。◎はマンカフェ×ストームキャットだからショウナンマイティと同じ配合だが、アレッジド4×3を持つショウナンが中距離馬に出たのに対し、こちらはストームキャットのスピードが主にONになった。

　パラダイスSで◎にしたときにも書いたが、[1-2-0-0]の1400mがベストで、この距離なら行っても差してもピッタリはまるレースになる。パラダイスS2着にしても、出遅れでてスローを一気に追い込んだ内容は勝ちに等しかった。ようするに1400mでは実質カレンチャンにしか負けておらず、コスモセンサーやオセアニアボスやスプリングサンダーに先着しているのに、近走の不振だけで人気が下がりそうなここは絶好の狙い目だろう。

　先週日曜日の阪神芝は明らかに外差し傾向。その傾向が続くのかは、桜花賞を見据える上でも重要なポイントになるが、それ以上に重要視したいのは馬場適性。悪天候での開催が続いたことで、時計の掛かるタフな馬場状態になっているだけに、指数的にはスタミナ指向の強いタイプを狙いたい。

　本命はエーシンリターンズ。7か月の休み明けだった前走・京都牝馬Sは9着に大敗しているが、仕上がり具合以前に、内しか伸びない異常な馬場状態で7枠14番を引いた時点でジ・エンド。今回は1400mへの距離短縮になるが、2000m→1600mで最高指数｢111｣をマークするなど、距離短縮ローテは全てで指数を跳ね上げているだけに、今回は絶好の狙い目だ。

　馬券的には昨年の本レースで最高指数「116」をマークしていて、昨年と同じく前走でマイル戦を使ってきたアンシェルブルーとの組み合わせで勝負したい。

2番：悪くないが、人気ほど良くも見えない。
9番：若干距離短いが、デキ素晴らしく馬場も合いそう。
10番：キッチリ仕上がった。これなら勝ち負け。
16番：いつもの休み明けよりデキている。

【1400m通過は1分19秒5】レディアルバローザは、中山牝馬Sを連覇。本年は逃げ切り、昨年は一気差し(震災のため、場所は阪神)。なんとなく根拠が薄く、見逃してきたが、「この時期走る」という陣営のコメントは、どうやら本当のようだ。昨年は、中山牝馬S・1分45秒4という、破格の時計を手土産に、次走のヴィクトリアマイルを、本気のアパパネ、ブエナビスタを相手に、あわやの0秒1差。1400m通過は1分19秒5とあれば、7F戦も不問。この時期、走れ(笑)。阪神C・0秒4差のマルセリーナを対抗に置いたが、重量規定の見直しがあったとはいえ、56キロは若干のハンデ。たぶん、ここ一本だろう、スプリングサンダー、キョウワジャンヌの、7Fのスペシャリスト二騎の強襲を警戒。

　実績馬タイプと上がり馬タイプがぶつかる阪神牝馬S。この時期に行われるようになった2006年以降、2キロ加増される形で出走した馬は[1-1-0-3]。連対馬は1、2番人気、馬券から外れたのは3、7、8番人気なので人気になる馬なら信頼できるとも言えるが、今回該当の2頭は人気の度合いとして微妙なところ。ヒモには取るが軸は別な切り口から見つけてみたい。

　そこで注目したいのが前走準オープン勝ち馬。いまの条件で行われた6回のうち、昨年のカレンチャンを含め3回は前走準オープン組の優勝。重賞で手詰まりになっている既存オープン馬よりは目新しい馬のほうが選択肢として面白い。

　◎カトルズリップスは今回他にも逃げ候補がいて展開次第ということになるが、1400mはベストだけにハナさえ奪えればきわどい勝負になるはず。

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【波乱含み】スプリングサンダーは同舞台の阪急杯で牡馬相手に2着。3着のサンカルロは高松宮記念でも2着と好走したように、その価値も高い。今回も得意の舞台で牝馬限定ならV最有力。マルセリーナは昨年の桜花賞馬。前走(4着)に続く2度目の7ハロン戦で前進を見込む。中山牝馬Sを連覇したレディアルバローザは、久々の1400mで流れに乗れれば。アパパネはGI5勝の実績馬。叩き良化型だが仕上がり自体は悪くない。アンシェルブルー、エーシンリターンズ、フミノイマージンを押さえる。