【歩むべきはマイル】菊花賞路線チョイスの疲労が尾を引き、春シーズンは、東京新聞杯で力尽きたフレールジャックだが、西宮S奪取で、ラジオNIKKEI賞の1分46秒9の意味を証明した。さて、これからは距離を延ばすか短縮するか。ポートアイランドSは、マイル適性の試走という感じがないでもないが、1800mでもフワフワとして折り合いが微妙。進むべき道は、やはりマイルだろう。鞍上は川須。大胆に、意思を持って追い込め。二の筆頭にはモンストールを抜擢。中長距離路線を歩んだため、マイル適性が見えなくなってしまったが、攻め馬やパドックの感触を見ると、まだ馬は痛んでいない。クラレント、オリービンの橋口勢も、マイルから再出発。春シーズンの評価はダローネガより上だった。

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【波乱含み】フレールジャックが本命。前走は好メンバーを相手に地力で押し切った。オープンでも能力上位で、叩いた上積みも見込める。ダローネガは古馬初対戦の前走が強い内容。心身ともに成長しておりV圏内。レッドデイヴィスは重賞3勝の実績馬。近走はもうひとつだが、得意の阪神なら変わり身があっていい。先行力のあるミキノバンジョーに、ゴールスキー。タガノエルシコ、クラレントまで。

　◎ミキノバンジョーは「グラスワンダー×リヴリア」という組み合わせ。フラワーボウル≒ハニーズアリバイ5×5であると同時に、フラワーボウル≒ユアホスト5×5という4分の3同血クロスも持つ。力強い構成で父がグラスワンダーだけに、渋り気味の阪神芝はベスト条件。サクラメガワンダーやアーネストリーなど、グラスワンダー産駒は阪神芝で高い適性を誇り、本馬も阪神芝1600mで2戦2連対と崩れていない。ゼロスが離し気味に逃げて、2番手につけるという理想的な展開も期待できる。一発の魅力十分。