【V2十分】コパノリチャードの連勝濃厚。デビュー戦の1分21秒3は、前日の秋明菊特別・同日の未勝利を1秒1も上回る好タイム。前半1000mを58秒3で飛ばし、ラスト3Fも11秒6―11秒4―11秒6でパンチアウト。1F延長にも十分耐えられる。タガノエンブレムは、平坦の小倉とはいえ、1800mをクラシックレベルの1分48秒9で新馬勝ち。野路菊の敗因は馬体減なのか距離なのか。マイル短縮はどうかの課題も残るが、ポテンシャルを今一度見直し。カオスモスは、やや力負けの3着とはいえ、京王杯を1分21秒5で3着。自己条件ならマイルでも。前走はスミヨンと渋馬場の恩恵にあずかったとはいえ、再度の外人騎手。ラブラバードの勢いも軽視禁物。

　この時期の500万条件では、ちょうど良い馬がいたら「オープンでほどよく負けてきた馬」を狙うというのが私のやりかたである。新馬未勝利を勝ってきた馬は昇級で通用するかどうかの手がかりが少ないし、500万条件に滞留している馬というのは、一歩前進があれば勝ち負けできそうに見えて、意外とそうもならないからだ。

　ここは、ききょうS5着の◎プリムラブルガリスを狙う。前走はかかり気味に前に行ったところで他馬に次々来られ、落ち着いたと思ったら外から勢いよく捲られるという内容で、ちぐはぐな競馬になってしまった。前走は距離延長で負けているわけだが近親には距離延長でいい結果を出した馬が多いし、そもそもこの馬自身の血統で(未勝利勝ちの)1200mは短いという印象。マイルあたりはちょうどいいのではないだろうか。今回は以前に書いた、「外回りコースに強いデムーロ」なのも魅力である。

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【伏兵注意】カオスモスの近2走はGIIで5、3着で、いずれも勝ち馬に0秒3差。自己条件なら勝ち負けだ。コパノリチャードの初戦は自分でレースを作って、そのまま押し切る強い競馬。2着馬も次のレースで勝ち上がっており、レベルは高い。ラブラバードは前走の勝ちっぷりなら昇級でも。タガノエンブレムは少し間隔が開いたが、能力はヒケを取らない。クリノチョモランマ、プリムラブルガリス、ミリオンフレッシュを押さえる。