【パワーの逃げ】エーシンセノーテの逃げ切り有望。前回のフェニックス賞は、スタート後の2-3ハロンは10秒7-10秒9。平坦の小倉とはいえ、前半3F・33秒5という快ラップを踏み、後半3ハロンを34秒9でまとめ、後続を1秒突き放す楽勝。1分8秒4は、夏の小倉開催の2歳戦では最速。410キロ前後の軽量馬ながら、実に逃げはパワフル。現地滞在効果で馬体の消耗なく、思い通りの調整ができている。佐藤哲なら、逃げにもけれんはない。逆転候補はマイネルエテルネル。欧州A級スプリント配合馬らしく、馬体の造り、新馬戦・1分8秒8のレース内容にも隙がない。メイショウユウダチは新馬戦を大差の独走。1分12秒4という記録は、ダート云々を差し引きしても格別。芝でも単勝を試してみたいスピード馬だ。まとめて負かせば、マイネヴァイザー。トーセンパワフルやラウンドワールドを相手に戦ってきた兵。1分8秒6という前走時計は、重馬場を考慮すれば、相当なHレベルだった。スイートドーナッツは、馬っ気を出しながらの新馬勝ち。中間の破格の調教に、何かしら一発期待の破天荒さあり。トルークマクトの、福島戦の時計も、実は意外な好タイム。

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【伏兵注意】エーシンセノーテは未勝利、フェニックス賞と連勝中。いずれもハナを奪っての快勝で、滞在効果で馬体が増えていたのも好感が持てる。05年の同レースでハナ差の2着に惜敗した母(セントルイスガール)の雪辱を果たすか。マイネルエテルネルは非凡なスピードでデビューV。勝ちっぷりに余裕があり、まだまだ時計も詰まりそうだ。マイネヴァイザーの前走は重馬場で1分8秒6の走破時計が優秀。ダートで楽勝したメイショウユウダチは、芝適性があれば。メジャーミノル、ラヴァーズポイント、トルークマクトを押さえる。

　◎マイネヴァイザーは「ステイゴールド×フォーティナイナー」という組み合わせ。母コウエイソフィアは九州産馬だが、その半姉コウエイロマンは14年前に当レースを制している。母の父フォーティナイナーのスピードと相まってスプリント戦に対応できるタイプに仕上がった。1200mの重賞はミスタープロスペクター系のスピードを入れた馬が信頼できる。

　ここまで4戦を消化していること、2走前に調子の底(4着)を通り抜けたこと、控える競馬をした前走で結果を出したことは大きなアドバンテージ。キャリアが浅い2歳馬同士の戦いでは経験値がモノをいう。純粋に走る能力ではナンバーワンではないかもしれないが、総合力で考えた場合、この馬をトップに指名したい。