･7歳以上馬
※東京過去9年[0-1-1-38]
●2012年該当馬→セイカアレグロ(14着)、スマイルジャック(16着)
○2013年該当馬→リーチザクラウン、スマイルジャック、キングストリート、トライアンフマーチ、レッドスパーダ、ヤマニンウイスカー

･前走4着以下だった、前走馬体重500キロ以上馬
※東京過去9年[0-1-0-33]
●2012年該当馬→サダムパテック(13着)、セイカアレグロ(14着)、アドマイヤロイヤル(15着)
○2013年該当馬→リーチザクラウン、ブライトライン、スマイルジャック、レッドスパーダ、リアルインパクト

･前走、重賞以外に出走して6着以下だった馬
※東京過去9年[0-1-0-23]
●2012年該当馬→ゴールスキー(11着)、セイカアレグロ(14着)
○2013年該当馬→レインスティック、スマイルジャック

･牝馬
※東京過去9年[0-0-0-10]
●2012年該当馬→フミノイマージン(4着)
○2013年該当馬→ドナウブルー、スマートシルエット

2012年残った馬→ガルボ、コスモセンサー、ヒットジャポット、ダノンシャーク、ミッキードリーム、フレールジャック、マイネルラクリマ、ブリッツェン、アスカクリチャン、キングストリート

【2012年結果】
1着：ガルボ(○)
2着：コスモセンサー(○)
3着：ヒットジャポット(○)

2013年残った馬→ダイワマッジョーレ、クラレント、マウントシャスタ、インプレスウィナー、ガルボ

2013年上半期[星取り表]：●◎●○

須田：先週の根岸Sは、イチオシのガンジスがハナ差2着、残した5番人気メイショウマシュウが1着で馬単4300円とまずまずの配当。3着はヌケでしたが、一応は白星扱いです。

井崎：須田クンの言うとおり、素直にガンジス軸で流したほうがよかったかもしれないねえ。まさか、あそこまで一本かぶりの人気になるとは思ってなかったからさ。

須田：でもま、ソコソコの配当が的中できたのは何よりですよ。セイクリムズンまで押さえていればかなりカッコイイ結果でしたが、さすがにそこまで望むのは……ねえ？

井崎：なんかチクッときたけど、スルーしておく(笑)。で、今週のお題レースは東京新聞杯だけど、いくつか不安要素はあるものの5頭にまで絞り込めたよ。

須田：その「いくつかの不安要素」が気になりますが、まずは消去ネタの内容から見ていきますかね。まずは7歳以上馬の全滅ネタで、ここで合計6頭が消去対象となりました。

井崎：ここでの懸念材料は、やっぱりトライアンフマーチかなあ。前走、京都金杯で2着に好走している上に、一昨年の2着馬。来られても何の文句も言えないカンジだよな。

須田：しかも7歳以上馬、確かに信頼度はかなり低いんですが、まったく来ないというワケではないですからね。で、次が大型馬の消去という、ちょっとひねったネタ。

井崎：これは昨年も使ったネタなんだけど、東京新聞杯ではびっくりするくらい来ないんだよな。ただ、その対象馬がリアルインパクトとなると、少し腰が引ける(笑)。

須田：ブライトラインも意外に怖い1頭ですよ。休養後は7着、6着と結果こそ出せていませんが、いずれも勝ち馬から0秒4差。アッサリ巻き返してくる可能性アリですな。

井崎：でもまあ、実際に来てないパターンではあるから、消すしかないんだけどな！　そして最大の懸念材料が、いちばん最後の消去ネタだよ。

須田：牝馬をすべて消去。ということは当然、人気の一角となるであろうドナウブルーが消える……と。確かに今週、懸念材料「だらけ」ですなあ(笑)。

井崎：でも、牝馬を残して7頭にするのもどうかと思うんだよね。懸念材料の多い週でもあるし、開き直って5頭で勝負したほうが好結果を呼び込めるんじゃないかと。

須田：ボクとしても、できるだけ「△」は付けてほしくないですからねえ。一応は予想コラムである以上、トリガミってものすごく恥ずべき結果だと思いますし。

井崎：じゃあ、この5頭で勝負といこう！　もしトライアンフマーチ、リアルインパクト、ドナウブルーの3頭で決まったら切腹モノだけどな(笑)。

須田：今までも切腹モノの恥ずかしい結果が何度もあった……という点については、大人げないので触れないでおきますね！

井崎：触れてるよ！　もう、触れまくってるよソレ！！

　主役不在の難解なレースになりがちな最近のマイル重賞ですが、このレースも予想の難しい一戦となっています。
　まず過去20年(東京芝マイルでの開催は18回)の東京新聞杯のデータをひも解いてみると、前走の距離も1600mだった馬が12勝、中でも年明けのニューイヤーS組は7勝と好相性です。1番人気の優勝は5回で、7番人気以内の馬がまんべんなく馬券に絡んでいます。関東馬と関西馬の成績は互角で、牝馬の連対は1度しかありません。

　以上の点を踏まえて、本命は、ただ1頭幸運のニューイヤーSから挑む10番のレッドスパーダです。3年前の4歳時にこのレースを優勝していますが、その後6度しか出走しておらず、馬体の消耗は少ないでしょう。1年2か月の休み明けで迎えた前走も逃げて勝ち馬から0秒3差の4着と地力を見せており、レース感覚を取り戻したと思われるここは狙い目です。

　対抗は1番のダイワマッジョーレです。近2走は重賞レースでも差のない競馬をみせており、強いと言われた明け4歳勢の中でも注目株。1600mは4走ぶりになりますが、父ダイワメジャーとあってむしろ適距離ではないかと思われます。左回りで連対率100％という点も好印象です。

　続いて9番のドナウブルーを単穴に。昨年のGIマイルCS3着をはじめ、実績的にはこの中でも屈指の存在です。牝馬の成績が思わしくないこともあって単穴評価に留めましたが、昨年の京都牝馬Sを制しているように寒さも苦にしならず、人気通りに頭まであるかもしれません。

　△には2頭、復調気配の強い8番のトライアンフマーチと、勝ちきれないレースが続く11番マウントシャスタをおさえておきます。

東大ホースメンクラブ　sonic

　東京新聞杯で重要な調教は「本数が多いこと」。これに尽きます。過去5年の1着馬では3頭がこの調教条件に該当しており、過去9年でこの調教条件に該当した馬は40頭以上いましたが、その単勝、複勝の回収率が100%を超えているのが「スパルタ」「標準多め」「乗込」というわけです。

　今年、これらの調教タイプに該当する馬は5頭。そのうち、3頭は過去に東京新聞杯を制しています。あえてリピーターを狙うよりも、初めての出走で調教適性が高いという馬を狙ってみたいところ。そうなると、◎クラレントの標準多め坂路主体が注目に値すると思います。

　最終追い切りはキラウエアを追走する内容でしたが、楽に相手に追いついて、ラスト1F標識を過ぎたあたりで突き放す豪快な動き。追い切り内容に決まった好走パターンこそありませんが、今回の全体時計でラスト1Fが最速になって動けたのは、スローペースになりやすい、このレースには適した脚の使い方ができそうです。

　同じく標準多めではブライトラインが調教適性として文句ありません。イメージとしては2009年キャプテンベガ(15番人気2着)の走りですが、良馬場で行われそうなレースだけに、この評価が精一杯。

　逆に最終追い切りの動きから、マイルに適性が高そうな○ダイワマッジョーレを評価。△レッドスパーダは長期休養明けの前走を叩いて、確実に良化している今回の調教内容。△ドナウブルーは石坂正厩舎の勝負調教に該当していますが、1週前追い切りの併せ馬で遅れた点が気になっての評価下げ。△リアルインパクトは堀宣行厩舎の勝負調教なので、もちろん印を打っています。そして△ガルボは調教タイプは好走時と同じですが、斤量、そして枠順の減点材料があると思います。

1.ダイワマッジョーレ
今回：標準坂路
前回：標準坂路主体

2.リーチザクラウン
今回：標準少めトラック
前回：馬ナリ平均トラック

3.ブライトライン
今回：標準多め坂路
前回：標準坂路

4.レインスティック
今回：標準トラック
前回：標準多めトラック

5.クラレント
今回：標準多め坂路主体
前回：標準多め坂路

6.スマイルジャック
今回：標準多め併用
前回：標準トラック主体

7.キングストリート
今回：急仕上げ坂路
前回：急仕上げ坂路

8.トライアンフマーチ
今回：馬ナリ平均坂路
前回：標準多め併用

9.ドナウブルー
今回：標準坂路
前回：標準坂路

10.レッドスパーダ
今回：乗込坂路
前回：標準多め坂路

11.マウントシャスタ
今回：標準坂路主体
前回：標準併用

12.スマートシルエット
今回：標準坂路主体
前回：標準多め坂路

13.リアルインパクト
今回：標準併用
前回：標準トラック

14.インプレスウィナー
今回：標準併用
前回：馬ナリ平均併用

15.ヤマニンウイスカー
今回：馬ナリ平均トラック
前回：一杯平均併用

16.ガルボ
今回：標準多め併用
前回：標準多めトラック主体

　主役不在を象徴するかのように、パワーポイント指数でも横一線のメンバー構成です。今回のメンバーにおいて能力の足りない馬はほとんどいません。指数的な視点では、どの馬にもチャンスがあるということです。

　また、古馬マイル重賞路線は低レベルを象徴するかのように、ラビット的な逃げを打つシルポートが出走していないレースでは、よほど時計が掛かる馬場状態にならない限り、スローペースになるのが特徴です。それがヤマニンウイスカーが京都金杯で逃げて3着に粘れた一要因であり、昨年このレースが3番手ガルボと逃げたコスモセンサーで決着した一要因でもあります。

　昨年からそう大きくメンバーが入れ替わっていない以上、今回もも先行馬か決め手のある馬ということになるでしょう。◎には今回と同じ舞台となる昨年の富士Sを勝利したクラレントを推します。前々走のキャピタルSはヤマニンウイスカーが逃げ粘るスローペースの外々を回ったために4着に敗れ、前走の阪神Cはテンの速い流れについて行けずの5着でしたが、シルポートのいない流れのマイル戦は合います。

　○はオーシャンブルーの有馬記念2着を筆頭に、その後の重賞での活躍が目立つ金鯱賞の上位馬ダイワマッジョーレ。この馬は本当に力をつけていますが、前走芝2000mの中山金杯で差し競馬をした後の一戦に加えて今回1番枠となると、後手後手に回る可能性もあるので狙い下げました。

　▲は一昨年の東京新聞杯の2着馬キングストリート。前走の京都金杯では道中で前が詰まりっぱなしで9着に敗れましたが、休養明けの前々走朝日チャレンジCで0.1秒差の4着なら巻き返しが濃厚でしょう。メンバー中最速の上がり3Fをマークした(前々走の)決め手を見直します。

※2月1日に新書『逃げ馬を極めて億を稼ぐ?山崎エリカの競馬アカデミー?』が発売されました。逃げ馬の馬券回収率は毎年200％前後あり、逃げ馬を完全に読みきったならば、毎年回収率が200％前後になるというものです。本書は今回で逃げ切れる逃げ馬を見分けるためのものとなっております。ぜひ、お買い求め下さいね♪

　距離が2000m→1600mに短縮されたS59年以降(ダート変更のH7年を除く)から、■消える馬をチェック。なお、H15年は代替中山開催。

■インプレスウィナー…1600mを経験して3着内の好走歴がない馬は、芝重賞3勝以上の実績馬を除き[0-0-0-24]。H12年、1600m[0-0-0-4]だったロサードが2人気支持も8着。

■ガルボ…左芝(H15年右芝)を10回以上走って2勝以下かつ連対率5割未満は、左芝の重賞1馬身以上1着がある馬を除き[0-0-1-29]。H21年、左芝[2-0-2-6]だったタマモサポートが前走GIII京都金杯1着で1人気支持も6着。

■キングストリート…前3走内に芝で連対歴がない6歳以上馬のうち、前走芝良・稍重のGIII戦0秒4・OP以下戦0秒2以上敗退で斤量減がない馬[0-0-0-41]

■スマイルジャック…前3走ともGII以下芝で6着以下[0-0-1-32]

■スマートシルエット…前年11月以降に、牡馬相手の芝GI戦5着内、GII・GIII戦3着内、OP戦連対がない牝馬[0-0-3-37]

■ダイワマッジョーレ…前3走ともGII以下の1800m以上中長距離戦を使い、芝で1馬身以上1着がなかった馬は[0-0-4-23]

■ブライトライン…前2走ともGII以下の1600m以下芝良馬場で着外(4着以下)かつ0秒4以上敗退[0-0-2-26]

■ヤマニンウイスカー…芝の着外が20回以上もある6歳以上で、前走GIII以下芝0秒4以上敗退[0-0-0-22]

■リーチザクラウン…東京芝(H15年は中山芝)を4回以上走って0勝かつ連対1回以下は、前走1600m芝OP戦1着・重賞戦連対を除き[0-0-4-27]。H20年、東京芝[0-0-1-5]のカンパニーが、前走GIマイルCS0秒3差5着で1人気支持も4着。

■レインスティック…1600mを10回以上走って2勝以下かつ連対3回以下[0-0-0-17]

■レッドスパーダ…前走非重賞戦、斤量58キロ以下で連対を外していた7歳以上高齢馬は[0-0-0-41]

◎ドナウブルー…1600mを3勝かつ連対率6割以上、または1600m4勝以上かつ連対率5割以上の距離実績馬のうち、前走前年11月以降の芝のレース、斤量54キロ以上を背負い、準OP戦1馬身以上1着・OP戦1着・重賞戦3着内の好走をはたしていた馬で、当レース斤量が56キロ以下馬は[5-3-3-2]。

　このうち、東京芝を5回以上走って連対が1回以下のコース適性？　の馬や、当日馬体重が10キロ以上も増加していた臨戦態勢？　の馬を除くと[5-3-3-0]。ただし、この勝った5頭はいずれもゴール手前に坂があるコースで2勝以上を挙げていた点に注目。ドナウブルーの5勝はすべて平坦コースでのものだけにアタマは微妙。

　典型的な逃げ馬がヤマニンウイスカー1頭で、しかもテンの速いタイプではないだけに、道中のペースが落ち着きそうな気配。基本的には内の先行馬が有利だろうが、ペースが落ち着いて馬群が固まるのであれば、前が詰まるリスク込みでも内枠の差し馬で一発を狙いたい。

　本命はブライトライン。前走の阪神Cで本命にしたように、引っ掛かるタイプだけに距離短縮時が狙いとなるのだが、休み明けの2走前に同舞台のキャピタルSで7着ながら勝ち馬と同じ｢113｣をマークしているのは見逃せない。2走前の馬場はジャパンC当日ということで、明らかに芝を刈り込んだ高速仕様で、外枠で出遅れて、しかも大外を回すという最悪の内容でもあった。

　今回は冬開催ということで当時よりタフな馬場で、しかも掛かるタイプだけに内枠で前に壁を作れるのはむしろ好都合。ガルボやトライアンフマーチなどの人気馬が早めに鈴を付けに行く競馬をするのであれば、差しが届くと読んでみたい。

【混戦】ダイワマッジョーレは力量アップ顕著。距離短縮、コース替りともにプラスで重賞初Vのチャンス。ドナウブルーはマイルCS3着。血統背景優秀で好勝負が見込める。リアルインパクトは復調しており差のない存在。クラレントは富士Sの内容から巻き返しが期待できる。ガルボはレース振りに安定感。トライアンフマーチもそん色なく、東京得意のインプレスウィナーにも注意したい。

【強く美しいドナウ】ドナウブルーは、GI・マイルCSで、一旦は首位をうかがう3着。別定のGIIIなら力量上位だ。前回のマイルCSは、コースロスの大きい17番枠。鞍上のスミヨンにすれば、乾坤一擲のGI。ロスを承知で、4コーナー手前で一気にマクり上げ勝ちに出たが、さすがに牡馬相手のGI。器用にインを捌いたサダムパテックとグランプリボスの牡馬二騎に競り負け、結果は半馬身の3着。ただ、レース内容そのものは上位二頭と遜色はない。春の最大目標は、まずはヴィクトリアマイル。ここが目いっぱいの仕上げという手ごたえはないが、しかし、陣営も仕上げのさじ加減はほぼ手中におさめ、東京への輸送にも慣れ環境変化に左右されなくなった。斤量は54キロ、GIIIなら当然勝機。トライアンフマーチは、ひも解けば平成21年の皐月賞2着馬。長期休養を度々余儀なくされ、重賞制覇はお預けとなっているが、OP特別を2勝、平成22年の東京新聞杯を2着した実力馬。京都金杯2着後も脚元は小康状態。今回は56キロで走ることができる。苦しくなると脚を突っ張る馬だが、横山典の丁寧な捌きも、きっとアクセントとなる。リアルインパクトは、苦手としていた関西圏でのマイルCSを5着と見せ場。東京コースは、安田記念勝ち、毎日王冠2着等、質の高い重賞戦線で[2212]。最終追い切りは単走だったが、先週の調教も含め、安田記念当時の活力と馬体の張りが、攻め馬にも戻っている。リゲルSは勝ち馬に切れ負けしたが、マウントシャスタも、ここはマイラーとしての正念場。レッドスパーダは、1年2か月振りのニュイーイヤーSを、しぶとくインから盛り返して0秒3差。平成22年の東京新聞杯・NHKマイル2着の地力は本物。軽くは扱えない馬です。阪神C2着のガルボは、58キロだとさすがに勝ちきるまではどうか。

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負！

なお、プレミアムサービス(※)にご登録されますと、中央競馬全レースで、上昇度・脚質・騎手・調教師・血統の項目を自由にカスタマイズして予想することができます。各レース情報ページの予想タブから「CP予想」にお進みいただき、ご利用ください。

※netkeiba.comのスマートフォン版・競馬総合チャンネルでは、プレミアムコースにご登録されますとご利用頂けます。

　◎ドナウブルーは「ディープインパクト×ベルトリーニ」という組み合わせで、ジャパンCと牝馬三冠を制した女傑ジェンティルドンナの全姉にあたる。妹に比べると距離適性は短めに出ているが、能力の高さは共通している。本格化した4歳以降、マイル重賞では[2-1-1-1]という成績。GIIIでは2戦2勝と隙がない。この2勝はいずれも久々だったので今回と条件が重なる。前走のマイルCSは牡馬の一線級を相手に55キロで3着と健闘しており、今回のメンバーのなかでは能力水準が一枚上だろうと思われる。54キロのGIIIなら信頼性が高い。

　◎クラレントは、2歳時に直結コースの京都マイルで施行されるデイリー杯2歳Sを勝利。そして3歳時は、同コース(東京芝1600m)にてGIレースのNHKマイルCを人気薄ながら3着に激走、さらに富士Sを制した。東京マイルはベスト条件で、前走の阪神から東京に替わっての巻き返しを警戒する。

　○ドナウブルーは、直結コースの京都芝1600m外にてGIのマイルCSを3着になり、京都牝馬S(GIII)では勝利をおさめた。そして同コースで、GIのヴィクトリアマイルを連対。直結＋同コースのGIレースで馬券になった実績を持つ。その他、直結コース新潟芝1600mの関屋記念を制するなど、コース適性は非常に高い。

　▲トライアンフマーチは、東京芝1600mにて09年キャピタルS(OP)を勝ち、10年東京新聞杯を連対した。長期休養の多い馬だが、今回は叩き3走目で順調に使えることに好感が持てる。前走は斤量58キロながら直結コースの京都金杯を連対。その前走から斤量減はプラス材料、得意な東京マイルで勝ち負けになる。

　△キングストリートは、一昨年の東京新聞杯を7人気2着に激走。また、東京芝1600mでは節分S(1600万下)の勝利もあり、コース適性は高い。一昨年に直結コース京都芝1600m外で洛陽Sを制したが、その後は惨敗を続けている。しかしながら立て直した前々走で直結コース阪神芝1800mの朝日CCを4着善戦したことに注目。復調気配にあるなら、得意コースでの大駆けがあると見て穴馬に推奨する。