･前走が5番人気以下かつ4着以下だった馬
※東京過去9年[0-0-0-23]
●2012年該当馬→ブライアンズオーラ(8着)、タガノグーフォ(11着)
○2013年該当馬→ザラストロ、マイネルストラーノ、トウシンモンステラ、クロスボウ

･前走、重賞以外のレースで3着以下に敗退していた馬
※東京過去9年[0-0-2-24]
●2012年該当馬→ストローハット(4着)、ブライアンズオーラ(8着)、アーカイブ(9着)、タガノグーフォ(11着)
○2013年該当馬→トウシンモンステラ、メイケイペガスター

･前走で1800m戦に出走して2着以下だった馬
※東京過去9年[0-0-1-10]
●2012年該当馬→エネアド(6着)
○2013年該当馬→該当なし

･前走連対馬をのぞく、5月以降に生まれた遅生まれの馬
※東京過去9年[0-0-0-7]
●2012年該当馬→該当なし
○2013年該当馬→ラウンドワールド

2012年残った馬→ゴールドシップ、ディープブリランテ、スピルバーグ、コスモオオゾラ、ジャングルクルーズ、ガッテンキャンパス

【2012年結果】
1着：ゴールドシップ(○)
2着：ディープブリランテ(○)
3着：スピルバーグ(○)

2013年残った馬→マンボネフュー、マイネルマエストロ、ゴットフリート、ケイアイチョウサン

2013年上半期[星取り表]：●◎●○○

須田：残念ながら3着のトライアンフマーチがヌケでしたが、1着クラレントと2着ダイワマッジョーレは5頭残しでしっかり的中。扱いは一応「○」にしておきましょう。

井崎：しかもトライアンフマーチ、来そうで怖いと懸念してたんだよなあ。3着までキッチリ的中できていた可能性もあっただけに、これはちょっと悔しい結果だね。

須田：では、その悔しさをさらにアップさせるために、評価を白星から黒星へと……。

井崎：珍しく勝ち越しペースで来てるんだから、それは勘弁してくれ(笑)。今週の共同通信杯も少頭数だから当てやすいし、ぜひ白星を飾りたいところなんだがなあ。

須田：昨年よりもさらに少ない10頭立てで、人気の中心はゴットフリート、マンボネフューあたりでしょうかね。では、今週の消去ネタを確認して参りましょうか。

井崎：自信を持って消せるのが、最初にあげた「前走が5番人気以下かつ4着以下馬」だよな。どういったローテで参戦した馬でも、これに該当するようだと期待薄だと思うぞ。

須田：そもそも近年の共同通信杯って、順当に決着する傾向がものすごく強いレースになっていますよね。去年も、2番人気、1番人気、3番人気の順で決まってますからね。

井崎：そうそう。近走で大きく負けていた馬や、人気薄でも結果を出せていない馬が、ここではなかなか巻き返せない。順調に来ているかどうかが、すごく重要なんだよな。

須田：次の「前走重賞以外のレースで3着以下に敗退」も、同じ方向性からふるいにかける消去ネタですよね。メイケイペガスターの消しが、ちょっと気になりますけど。

井崎：若駒Sでリヤンドファミユと0秒2差の3着で、しかも2着のマイネルクロップとはハナ差だもんな。確かに、消した組でいちばん怖いのは、この馬かもしれない。

須田：それ以外では、最後の遅生まれネタで消去対象となったラウンドワールドも気になる存在。前走こそ見せ場なく6着に敗れましたが、ここだと実績上位ですよ？

井崎：それはそうなんだけど、前走6着以下というだけでも大減点だからねえ。さらに遅生まれネタにまで該当するとなると、やっぱり買いづらいと思うんだけどな。

須田：ならば、この4頭が最終結論でオーケーですな。このカンジだと、今週はけっこう自信度高めじゃないですか？

井崎：いや、4頭残しでもトリガミが怖いよ(笑)。それを意識してのラウンドワールド消しだったりもするわけで、今年初の「△」が付くのはできるだけ避けたいよなあ。

　本命はゴットフリート。前走は1、2着馬には離され完全に負けましたが、その2頭がいないこのメンバーの中では、実力は相当高いとみていいでしょう。スタートが少し気にはなりますが、大崩れするようなことはないはずです。

　対抗はマンボネフュー。少しずつ力をつけて、前走はようやく2勝目の勝利を手にしました。前々走では負けはしたものの、後にGIを勝った馬に必死にくらいつく競馬を見せてくれ、ここでも当然の有力視。

　3番手評価はラウンドワールド。休養明けで挑んだ前走では1着馬から大きく離されてしまいましたが、あの1戦で見限るのはまだ早いでしょう。少し評価は落としますが、ここでも買いだと考えます。

　4番手評価はケイアイチョウサン。未勝利勝ちで挑んだ前走重賞では3着といきなりの活躍を見せてくれました。少し早いかもしれませんが、ここで狙ってみます。5番手評価は、メイケイペガスター。馬券内で考えるとチャンスはあります。

東大ホースメンクラブ　おにぎり

　◎ラウンドワールドはドリームパスポートの3/4弟で、ディープインパクト×トニービンはグルヴェイグと同じで、この2頭を足して割ったようなイメージどおりの、柔らかな体質で斬れる中距離馬に出た。だから東京や外回りでこそのタイプだと書いてきたし、ラジオNIKKEI杯2歳Sは超スローで出遅れも応えたが、内回りでメンバーが揃うとさすがに追い込めない。東京1800mなら言い訳はできないし、ここは決めるだろう。

　○ゴットフリートはシングスピールとサンデーを通じるヘイロー4×3だから、コスモネモシンを逆さまにしたような配合形。柔らかさとパワーのバランスが上手くとれていて、ヘイローのクロス馬らしい無駄のない脚捌きでセンスと機動力が抜群だ。母系のウッドマンの影響も強く父よりもマイラーっぽい体型だが、1800mなら守備範囲で、スローをセンスの良さでササッと流れ込みたい。

　マンボネフューも配合をほめてきたが、東京で差すよりは中山で捲る脚質だろう。

1番：一張り足りないが、悪くはない。
2番：キッチリ仕上がる
5番：絞れたし、展開も有利。

【混戦】ゴットフリートは朝日杯FSで末脚に見せ場。少頭数プラスで差し切りに期待。ラウンドワールドは今週の動き上々で持ち直し急。マンボネフューも力量確かで好勝負が期待できる。ケイアイチョウサンはレース振りに安定感。クロスボウもしまいの伸びは劣らない。力をつけているメイケイペガスターに、先行力あるマイネルマエストロなどにも警戒が必要。

【クラシックへ打電】東京1800mは、展開いらずの力勝負。ラウンドワールドにとって、この共同通信杯は、出直しを図ると同時に、クラシックの序列を鮮明化する一戦。なんて、昨夏の札幌2歳Sは、ジャングルポケットが保持する従来の記録を、0秒6更新するHレベル決着。追い込み届かずの2着に惜敗したものの、勝者コディーノは次走の東スポ杯を優勝、朝日杯FSを2着しているように、レースの質の高さは一目瞭然。あの一戦でクラシックを視界に捉えた。しかし、ラジオNIKKEI杯は成長を促すための過渡期。超スローにも泣き6着に凡走。予定していた京成杯も大雪のため出走回避するなど、クラシック模様は一筆書きとはいかないが、二週にわたって目いっぱいに調教も攻めてきた。半兄は皐月賞2着、岩田とのコンビでJC2着のドリームパスポート。小柄だが、意外に賞味期限は長い。岩田も前走の大敗で期すところがあるハズだ。記録なら、マンボネフューも負けていない。ベゴニア賞は、こちらも1分33秒6のレコード決着。先着を許したのは、後の朝日杯FS優勝馬。最速の上がりを、次走の葉牡丹賞・2分1秒7につなげている。割って入ればゴットフリート。きんもくせいの上がり32秒6の意味を、朝日杯0秒4差の3着へ。東京1800mは、将来を占う試金石となる。メイケイペガスターは、狭いインを縫うようにして、若駒S3着。折り合いに課題を残すとはいえ、デビュー戦の上がり33秒0は、本物だった。京成杯4着クロスボウも、この中間坂路で上がり11秒5。距離がどうかだが、末脚に一段と磨きがかかった様子。

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負！

なお、プレミアムサービス(※)にご登録されますと、中央競馬全レースで、上昇度・脚質・騎手・調教師・血統の項目を自由にカスタマイズして予想することができます。各レース情報ページの予想タブから「CP予想」にお進みいただき、ご利用ください。

※netkeiba.comのスマートフォン版・競馬総合チャンネルでは、プレミアムコースにご登録されますとご利用頂けます。

　◎メイケイペガスターは「フジキセキ×ブライアンズタイム」という組み合わせ。フジキセキはデピュティミニスターとニックスの関係にあり、この組み合わせからカネヒキリ、ミラクルレジェンド、デグラーティア、カラフルデイズ、ホーマンフリップ、エイブルインレースといった活躍馬が出ている。本馬もこのパターンの1頭。パワーを感じさせる配合ながら素軽い切れ味に特長があり、追えば追うほど伸びるタイプなので直線の長い東京コースは合う。少頭数でスローペースが予想されるだけに、2走前のデイリー杯2歳Sのときのように折り合いを欠いてしまうと厳しいが、リラックスして走ることができれば突き抜けるだろう。