古馬限定の牝馬重賞のうち、G2の格付けがつくのはこのレースだけです。
エリザベス女王杯の直近に行われる唯一の
ステップ競走ですし、実績馬に有利な
グレード別定。それにもかかわらず、もうひとつ盛り上がらない重賞という印象があります。
ウオッカや
ブエナビスタという牝馬のチャンピオンクラスは、牡馬との対戦を選ぶのでここに出てくることは稀です。中途半端な実績馬や
ピークを過ぎたチャンピオンが、押し出されるように人気になって、それに応えられずに馬券は波乱になる、というパターンの繰り返し。去年まで1番人気は7連敗中で、二桁人気が馬券に絡むことも珍しくありません。
アロマティコは前走新潟で準オープンを圧勝。その前の
マーメイドSは小差3着ですし、
ヴィクトリアマイルでも10着ながら最速上がりをマークしています。すでに重賞級の実力は存分に示していますから、府中の長い直線を味方に待望の初重賞を獲得したいところです。
マイネイサベルは昨年のこのレースが10番人気での激走でしたが、今年は
中山牝馬Sでタイトルをくわえて、G1でも3・4着と崩れていません。ますます力をつけていますし、コースや斤量はもちろん問題ありませんから、休み明けで仕上がり面がカギになります。
マルセリーナは中途半端に動く形だと末脚の威力が鈍りがちで、脚の使いどころが難しい馬です。
桜花賞馬ゆえにいつも斤量を背負わされますが、今回55キロで出走できるのは有利。コース、斤量と条件が好転しますから、巻き返しに注意が必要です。
ハナズゴールはスピードがないのでスローに流れる1800の方が良さそう。今回は本来の切れ味を期待できます。
ドナウブルーは牡馬相手に重賞を連戦して、あと一歩の結果に終わっていますが、牝馬限定戦ならば展開次第で勝ち負け可能です。
コスモネモシンの前走は軽ハンデに恵まれたのは事実ですが、牡馬相手に2000重賞を勝ちきった事実は軽く扱えません。
ホエールキャプチャは去年の当レースで人気を裏切って大敗しているように、スローの前哨戦向きではないので一枚割り引きます。
※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。