距離が長丁場3200mから中距離2000mに短縮されたS59年以降の29年間から、■消える馬(連対圏外の馬)をチェックしてみよう。
■
アンコイルド…「前々走8月以降のレース、斤量57キロ以下で0秒4以上敗退→前走敗退または1馬身未満辛勝」の使い詰めローテで、斤量増加馬は[0-0-0-42]。
この中には前走GII戦1-3着好走馬が13頭(うち1着馬2頭)いたが、上積みなし。
■
ヴェルデグリーン…前3走内にGIII以下の下級戦、斤量57キロ未満で掲示板外の6着以下かつ0秒6以上敗退がある斤量58キロ馬は[0-0-0-33]。
H14年、
アグネススペシャル(前走GII
オールカマー首差2着)が、3走前に新潟GIIIで0秒7差6着があり、力量不足が露呈して10着敗退。
■
オーシャンブルー…前2走ともGII以下戦で掲示板外の6着以下敗退のうえに斤量増加馬は[0-0-0-24]。
■
コディーノ…年内4戦以上消化馬のうち、前走良・稍重のGII
毎日王冠、斤量58キロ以下で掲示板外の6着以下馬は[0-0-0-51]。
H17年、
スイープトウショウ(上半期GI安田2着・宝塚1着)が、
毎日王冠0秒6差6着から変わり身いまひとつで5着確保がやっと。
また、3勝以下馬で、前2走内に芝重賞3着内の好走がない馬は[0-0-0-15]。
■
ジャスタウェイ…前走芝の良・稍重敗退で斤量が2キロ以上増加馬は[0-0-0-25]。
H24年、同馬
ジャスタウェイが、前走
毎日王冠クビ差2着から斤量2キロ増加し、6着。
■
ダイワファルコン…前2走ともGII以下使用の6歳以上馬のうち、「前々走着外→前走6着以下」の下降線をたどっていた馬は[0-0-0-20]。
■
トゥザグローリー…前2走とも日本の2500m以下戦で着外は[0-0-2-51]。
■
トーセンジョーダン…前2走内にJRAの重賞戦で1着好走がない7歳以上の高齢馬は[0-0-0-40]。
■
ナカヤマナイト…2000m戦を4回以上走って0勝、または10回以上走って1勝馬のうち、斤量58キロ馬は[0-0-0-32]。
H24年、同馬
ナカヤマナイトが、2000m戦4戦0勝で6人気伏兵視も9着。
■
ヒットザターゲット…前走10人気以下の低評価馬は[0-0-0-34]。
H1年、前走宝塚10人気2着
フレッシュボイスが11着、H7年、前走
毎日王冠10人気1着
スガノオージが15着、H17年、前走天皇賞春13人気1着
スズカマンボが13着、H24年、前走
毎日王冠12人気2着
ジャスタウェイが6着など前走激走馬も軒並み掲示板外。
■
フラガラッハ…キャリア25戦以上で前走1秒以上惨敗は[0-0-0-43]。
■
レインスティック…前2走ともGIII以下戦使用馬のうち、前走芝良・稍重で敗退または1馬身未満辛勝で斤量増加馬は[0-0-0-41]。
H24年、GIII連勝中の
トランスワープが、前走GIII
新潟記念クビ差1着で、斤量2キロ増加しブービー17着完敗。
■
レッドスパーダ…2000m以上の芝GI戦3着内またはGII戦連対歴がない馬のうち、前2走「GIII以下→GII」のローテで、前走連対外のうえに斤量増加は[0-0-0-43]。
H23年、
ミッキードリームが、前2走「GIII朝日CC1着→GII
毎日王冠0秒1差3着」と好走も、斤量1キロ増加で8着。
□宝塚好走馬
前4走内に「重賞(GI・II)3着内→GI連対→
宝塚記念3着内」の好走パターンがある馬のうち、
(1)連対率6割以上の高率
(2)キャリア20戦未満
(3)前走GIまたはGII使用
以上の3項目ともに満たしていた馬は[7-1-0-1]で、着外1回は、H3年1着降着の
メジロマックイーンだけ。降着を無視すると[8-1-0-0]、上半期の中距離GI
宝塚記念好走が大きなポイントになる。
キャリア11戦、連対率.818の
ジェンティルドンナ、上記で、宝塚からの直行馬が4勝しており、オルフェがいないここは負けられない。
□天皇賞秋、連続参戦
天皇賞秋で連対をはたした馬の翌年の天皇賞秋成績は[1-6-5-11]、勝ったのはH14年1着・15年1着の
シンボリクリスエス一例だけで連覇は至難のワザ。
天皇賞秋で連対をはたした翌年が6歳以上だった馬は[0-0-0-6]と、高齢馬の上積みは見込めないが、この6頭はいずれも前走で着外だった馬で、今回6歳の前年覇者エイシンフラシュは、前走1着なら、まだおつりがありそうだ。
□逃げ馬
天皇賞秋で逃げた馬は、競走中止馬を除き[2-2-2-23]で、このうち前走1800m以上のGIまたはGIIで3着内の好走をはたしていた馬は[2-1-1-4]と好走率がアップ。前走2000mのGII
札幌記念1着
トウケイヘイローの逃げ粘りに注目。