11R

ジャパンC

15:55発走 / 芝2400m (左 C) / 天候:晴 / 馬場:良
5回 東京 8日目 サラ系3歳以上 オープン       (国際)(指) 定量 17頭
本賞金:25000,10000,6300,3800,2500万円
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 井崎脩五郎の予想

井崎脩五郎の見解

・日本での前走が、3番人気以下かつ5着以下だった日本馬
※東京過去10年[0-0-1-58]
●2012年該当馬→トーセンジョーダン(6着)、ジャガーメイル(10着)、オウケンブルースリ(14着)、ローズキングダム(16着)
○2013年該当馬→ナカヤマナイトトーセンジョーダンデニムアンドルビーホッコーブレーヴスマートギアヒットザターゲット

・デットーリが騎乗していない外国馬
※東京過去10年[0-0-0-49]
●2012年該当馬→レッドカドー(8着)、ジャッカルベリー(11着)、マウントアトス(12着)、ソレミア(13着)、スリプトラ(17着)
○2013年該当馬→ドゥーナデン、シノメン、ジョシュアツリー

・前走10番人気以下、もしくは10着以下の日本馬
※東京過去10年[0-0-0-35]
●2012年該当馬→トーセンジョーダン(6着)、ジャガーメイル(10着)
○2013年該当馬→ヴィルシーナナカヤマナイトトーセンジョーダンヒットザターゲット

・前走海外組をのぞく、前走でG1、G2以外に出走していた日本馬
※東京過去10年[0-0-0-2]
●2012年該当馬→該当なし
○2013年該当馬→ファイヤー

2012年残った馬→ジェンティルドンナオルフェーヴルルーラーシップダークシャドウフェノーメノビートブラックエイシンフラッシュメイショウカンパク

【2012年結果】
1着:ジェンティルドンナ(○)
2着:オルフェーヴル(○)
3着:ルーラーシップ(○)

2013年残った馬→アンコイルドエイシンフラッシュアドマイヤラクティジェンティルドンナルルーシュゴールドシップ

2013年下半期[星取り表]:◎○○●●●●●◎●△●●△○●△○●●●

井崎:ま、また2着がヌケとは……!

須田:3番人気のダイワマッジョーレを「消し」にしておいて、まるで不幸な事故のように言わないで下さいよ。馬単32.5倍、3連単1万2450円もついたのに、もったいない。

井崎:そう、オッズが割れてたから順当決着でもメチャクチャ美味しい配当だったんだよなあ。それにしても、トーセンラーの鮮やかな勝ちっぷりにはホント驚かされたよ。

須田:ペースが落ち着いたのも良かったんでしょうけど、いたってフツーに追走してましたよね。で、一気の末脚でアッサリG1制覇。距離適性が謎めいてきましたよ(笑)。

井崎:来春はぜひ、天皇賞・春安田記念の連勝にトライしてほしいなあ。たしか20年ほど前には、カミノクレッセがどっちのレースでも2着に好走していたはずだしさ。

須田:そんなロマンあふれるローテについての話はともかく……井崎センセイ、これで黒星三連発ですよ? まさか、この調子で有馬記念まで黒く塗りつぶす気ですか!?

井崎:勝ち馬は残せてるんだけど、最近はヒモ抜けが多いんだよなあ。ということは、あまり絞らずに軸馬を決めて流したほうが、好結果が出るかもしれない!!

須田:そういう理由で、今週はこのトリガミ必至なラインナップになったと。絞る気なんかサラサラありません!ってな6頭ですもんねえ。

井崎:ものすごく当たりそうだけど、同時にものすごく儲からないよな。外国馬が馬券に絡みでもすれば大波乱もあるんだろうけど……さすがにそれは期待薄だろうし。

須田:だからといって、デットーリネタで毎年のように外国馬を全滅させるのも、どうかと思いますよ。そもそもデットーリ、いま騎乗できませんから!

井崎:そうか、骨折が理由で凱旋門賞で騎乗できなかったんだもんな。でも、外国馬を絞り込む上で、これ以上に便利な消去ネタってほかに見当たらないんだよ(笑)。

須田:まあ、実際にデットーリ騎乗馬しか来ていない以上、ダメとは言えないんですけどねえ……。で、軸馬の選定はどうされるんですか?

井崎:ふたケタ馬番の勝率が低いことを考えると、ゴールドシップよりもジェンティルドンナを信頼したいけどな。もしくは、少しひねってエイシンフラッシュか。

須田:ゴールドシップには、真面目に走る気を出すかどうかっていうメンタル面の課題もありますからねえ。悩ましいところだとは思いますが……どうされますか?

井崎:昨年の勝ち馬でもあるんだから、やっぱりジェンティルドンナかな。で、あとはヒモが多少は紛れてくれることを願おう!

須田:アンコイルドアドマイヤラクティルルーシュの3頭で決まったりしたら、ものすごく面白いんですけどねえ(ボソッ)。
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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

4

1点 2000円

3連複軸1頭流し

4

相手

3

7

13

3通り 各2000円

東大ホースメンクラブの見解

 日曜日東京のメインはG1ジャパンカップです。ジェンティルドンナが史上初の連覇を成し遂げるのか注目が集まります。

 本命は4番のエイシンフラッシュです。元々、積極的に行きそうな馬は少なそうなメンバー構成でしたが、逃げ馬のジョシュアツリーが大外枠に入ったことで、一層この傾向が強まり、レースがスローになる可能性が高いと思われます。そうなると、スローの瞬発力勝負を得意とするエイシンフラッシュに有利な展開になるのではないかと予想します。昨年までは好走と惨敗が極端な馬でしたが、今年に入ってから堅調な成績を残していることも強調材料です。

 対抗は7番のジェンティルドンナです。今年は勝ちきれませんが、すべて3着以内と馬券圏内には確実に入ってきています。また、東京コースでの実績も十分です。ただ、ムーア騎手に乗り替わったのが、吉と出るか凶と出るかが未知数な部分が多いので、2番手とします。

 3番手は13番のゴールドシップです。実績は申し分ありませんが、過去10年、前走G2出走馬はそのG2競走に勝った馬以外はすべて馬券圏外というゴールドシップにとって分の悪いデータがあります。また、東京が向いているかにも疑問符がつくので、上記2頭と比較すると評価を下げた方がよいと判断します。

 もう一頭押さえとしては、3番アンコイルドをあげます。重賞勝ちがない馬がジャパンカップで好走するのは例年では考えにくいですが、今年のメンバー構成なら馬券圏内に食い込む可能性は十分にあると思います。

東大HC コイキング

 望田潤の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連流し

13

相手

5

10

2通り 各1000円

ワイド流し

13

相手

5

6

10

3通り 各2000円

ワイド流し

5

相手

6

10

2通り 各1000円

望田潤の見解

 ヴィルシーナアンコイルドルルーシュの逃げならスロー濃厚だが、むしろ中盤が緩んだほうがゴールドシップはロングスパートに踏み切りやすいのではないか。

 いずれにしても前半はスローでも上がり5-6Fの競馬になるとみて、持続力重視で◎ゴールドシップから印の3頭に流してみたい。

 ドゥーナデンはアウトサイダー血脈が豊富なアウトブリードで遅咲きのステイヤーに出たが、決して重々しいタイプではなくフランス血統特有の斬れがある体質や走りで、香港ヴァーズの内容からレッドカドーやジャガーメイルとは格は五分だから、外国馬ではこれをマークしたい。

 井内利彰の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

4

1点 5000円

3連単フォーメーション
1着

4

2着

1

6

7

9

13

相手

1

6

7

9

12

13

16

30通り 各100円
3連単フォーメーション
1着

1

9

2着

4

相手

1

6

7

9

12

13

16

12通り 各100円
3連単フォーメーション
1着

1

9

2着

1

6

7

9

13

相手

4

8通り 各100円

井内利彰の見解

 私の信念として「◎は勝つと思う馬」という、印の打ち方があります。例年、ジャパンカップは追い切り本数の多い、併用調教馬に◎を打ちたいと思っていますし、今年もそう考えていましたが、本数多い併用系統に該当する中に、主観的に見て、勝つイメージが沸く馬がいません。だったら、調教適性の概念に幅をもたせて、その中で、イメージできる馬にしようと思った結果、◎エイシンフラッシュとなりました。

 過去10年のJCで優勝した日本馬9頭のうち、8頭はトラックもしくは併用系統の調教タイプでした。坂路で唯一優勝したローズキングダムは、2位入線からの繰り上がり。このレースの1位入線は併用系統のブエナビスタだったので、勝つためには、トラック調教は必須になると思います。

 ◎はJCに3歳から4年連続の出走。過去3回の出走では馬券圏内すら入ることができていませんが、今回は追い切りのパターンが過去3回と変わりました。過去3回は1週前、レース週ともに併せ馬をするというもの。しかし、今回は、2012年天皇賞秋(1着)と2013年天皇賞秋(3着)と同じ、1週前追い切りを単走にして、レース週の併せ馬で先着のパターン。テンションの上がりやすい馬なので、2週続けて併せ馬を行うよりも、レース週だけ併せ馬で先着というパターンが適しているのでしょう。

 最終追い切りの動きは「抜群」という言葉を使うには、少し違和感のある内容。併せた相手を突き放してから、ミルコが追っていたあたり、少し物足りなさを感じたのでしょう。しかし、そのくらいの「鈍」がレース当日には、最適のテンションになるはず。実際、22日の調整では、普通キャンターにも関わらず、前にいる馬を追い抜く姿勢を見せており、かなり気持ちが乗っています。きっとレース当日、ミルコがエイシンフラッシュに跨ると「追い日と全然違う」という感触を持つはずです。

 ○ヴィルシーナは前走が太目で、走る気持ちがないという敗因。それに対策を講じるため、最終追い切りではメンコを外してきました。その分、反応が鋭くなりました。岩田康誠騎手がステッキを抜いた瞬間に、前のアドマイヤネアルコを捕まえる動き。この雰囲気なら、信頼してみたいところ。もちろん、調教タイプが標準多め併用というのも魅力です。

 ▲デニムアンドルビーは最終追い切りでの動きに素軽さが出ており、フローラS1着時の動きに近い印象。22日の坂路キャンターでは、前にザマンダを置いて、ラスト1F地点で追い抜く内容。ここまで手の込んだことをやってくるのは、角居勝彦厩舎ならでは。厩舎の勝負調教に該当していますし、こちらも近走成績を一変してくれる調整と期待しています。

 人気2頭。△ジェンティルドンナは昨年1着時と比較するとラスト1Fが物足りない最終追い切り。☆ゴールドシップはラスト2F時計、そして4F時計も物足りない数字。どうしても、この2頭を高く評価する材料がありませんでした。

 △アドマイヤラクティは雰囲気はよく、標準多め併用という調教タイプが適性高く、評価したいところですが、最終追い切りの時計が遅い点は好走時と違います。あとは3着グループとして、坂路4Fの自己ベストを更新した△ヒットザターゲット、JCの激走追い切り南Pの△ホッコーブレーヴまで。

1.ヴィルシーナ
今回:標準多め併用
前回:標準併用

2.ナカヤマナイト
今回:乗込トラック主体
前回:標準トラック

3.アンコイルド
今回:標準多め坂路
前回:標準多め併用

4.エイシンフラッシュ
今回:馬ナリ平均併用
前回:標準トラック

5.トーセンジョーダン
今回:標準併用
前回:標準併用

6.アドマイヤラクティ
今回:標準多め併用
前回:標準多め併用

7.ジェンティルドンナ
今回:標準坂路
前回:標準坂路

8.ファイヤー
今回:一杯平均トラック
前回:一杯平均トラック

9.デニムアンドルビー
今回:乗込坂路主体
前回:標準多め坂路主体

10.ドゥーナデン
今回:乗込トラック
前回:外国

11.ルルーシュ
今回:標準多め坂路
前回:標準坂路

12.ホッコーブレーヴ
今回:標準トラック
前回:馬ナリ平均トラック

13.ゴールドシップ
今回:標準多め坂路
前回:標準坂路

14.シメノン
今回:乗込トラック
前回:外国

15.スマートギア
今回:馬ナリ平均坂路
前回:標準坂路

16.ヒットザターゲット
今回:標準多め坂路
前回:標準多め坂路

17.ジョシュアツリー
今回:軽目トラック
前回:外国

 山崎エリカの予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

7

-

13

1点 4000円

馬連

3

-

7

1点 2000円

馬連

7

-

9

1点 1000円

馬連流し

7

相手

1

10

2通り 各500円

3連単フォーメーション
1着

3

2着

1

3

7

9

10

13

相手

1

3

7

9

10

13

20通り 各100円

山崎エリカの見解

 今年のジャパンCは逃げ馬不在と言われています。本来は1番枠ヴィルシーナが逃げるのが自然ですが、ドスローのエリザベス女王杯でも、好スタートを切ったのにわざわざメイショウマンボの後ろに控えるというレース内容でしたので、今回も鞍上の岩田騎手は調教師の指示通りに折り合う可能性もあります。

 しかし、、いかに逃げ馬不在でも完全なるスローにならないのが国際G1のジャパンCです。ブエナビスタが勝った一昨年のジャパンCでも「逃げ馬不在」と謳われ、前半3F37秒1、1000m通過が1分01秒8のスローで流れましたが、その後ウインバリアシオンが我慢できずに仕掛けてラスト5F目から11秒台が連発する、それなりの消耗戦になりました。結局、目の前に賞金2億5000万円もぶらさげられて、我慢したまま終われる馬はいないということです。

 平均ペースよりも速くなるからジャパンCは、フロックが効かず、毎回、真に強い馬が勝つのです。凱旋門賞で勝ち馬と20m差の2着となった昨年のオルフェーヴルジャパンCで2着に敗れたように、前走を大目標にした馬もなかなか勝てませんが、もともと強い馬(能力最高値の高い馬)しか勝てないというのが、これまでのジャパンCの歴史です。

 よって、◎は昨年のジャパンCを勝った強い馬ジェンティルドンナを推します。今年に入って1勝も挙げていませんが、長所は昨年よりも積極的に前で立ち回れるようになった点です。前々走の宝塚記念、前走の天皇賞(秋)ともにオーバーペースに巻き込まれて3着、2着に敗れましたが、今回は近2走よりもペースが速くならない可能性が高いこと、休養明けの前走でトウケイヘイローのオーバーペースに巻き込まれて2着に失速したことから、今回での上積みが見込めます。前走でどれだけ厳しい競馬をしたかは、天皇賞(秋)を先行して15着に敗れたダイワファルコンが先週の福島記念で楽勝したことが証明してくれています。前走の天皇賞(秋)を前哨戦として捉えるならば、理想的な敗戦でした。

 ○は前々走の宝塚記念で正攻法の競馬で勝利したゴールドシップ。この馬も強い馬ですが、スタートが良くない馬なので対抗までとしました。ゴールドシップが出負けしても勝つパターンは前が崩れる流れになるか、道中でペースが緩んだところで捲るかの2パターンなのですが、今回では今年の天皇賞(春)のように意外と緩まない可能性もあります。しかし、前走の京都大賞典ではニューダイナスティが我慢できずに仕掛けて、7F目から11秒台が連発する消耗戦を勝ちに行った点は高い評価が出来ます。ニューダイナスティが我慢できずに動いたところで仕掛けて4着に敗れたアドマイヤラクティは次走のアルゼンチン共和国杯で2着、3着に敗れたトーセンラーは先日のマイルCSで鮮やかな勝利を飾りました。ゴールドシップアドマイヤラクティトーセンラーよりも先に動いて5着ならば、前哨戦としては悪くはありません。

 ▲はこの夏の上がり馬で前々走の京都大賞典2着のアンコイルド。前々走の京都大賞典は勝ち馬ヒットザターゲット同様に展開がハマっただけなのでそれほど高い評価はできませんが、前走の天皇賞(秋)で先行してジェンティルドンナと0.4秒差の4着に善戦したことは高い評価ができます。着実に力をつけているのでしょう。

 高橋学の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
複勝

17

1点 1000円

馬連

4

-

13

1点 2000円

馬連

7

-

17

1点 1000円

馬連流し

7

相手

4

13

2通り 各3000円

高橋学の見解

 S56年創設以降の過去32回から、■消える馬(連対圏外の馬)をチェックしてみよう。なお、グレード制開始以前の重賞は、現行の相応Gに算入。H14年は代替中山(右芝)。文中の「着外」は4着以下を指します。

アドマイヤラクティ…【左回り】左芝(H14中山除く)を4回以上走って1勝以下の日本馬は、前2走内に日本の左芝GI・GII戦1着がある馬を除き[0-0-1-34]。

アンコイルド…【評価】前2走とも日本のレース6人気以下と評価が上がらず、前走着外は[0-0-0-22]。

ヴィルシーナ…【連対歴】前3走とも連対を外していた(降着・競走中止含む)日本馬は[0-0-3-51]。

■シメノン…【11月】前走11月の1600m以上戦で着外の外国参戦馬[0-0-2-22]。

スマートギア…【高齢】8歳以上の超高齢馬は[0-0-0-12]。

デニムアンドルビー…【3歳】前4走内に2000m以上のGI勝ちがない3歳馬のうち、前2走とも敗退は[0-0-0-30]。

ドゥーナデン…【外国馬】前2走とも1800m以上戦、斤量59キロ以下で連対外の外国参戦馬は、3走前にGI戦連対またはGII戦1着好走がある馬を除き[0-0-2-16]。

トーセンジョーダン…【完敗】前走GI秋の天皇賞で10着以下(降着含む)の完敗馬は[0-0-0-25]。

ナカヤマナイト…【3馬身】2走前にGI・GII戦連対歴がなく、前走連対外かつ0秒6(約3馬身)以上敗退の日本馬は[0-0-4-65]。

ヒットザターゲット…【不人気】前走日本のレースで10人気以下と評価が極端に低かった馬は[0-0-0-44]。前走GI天皇賞秋10人気以下1着激走馬が3頭いたが二番はなし。

ファイヤー…【3勝】芝5戦以上3勝以下の日本馬は、前2走内にGI戦連対または前走GII戦1着の好走がある馬を除き[0-0-0-33]。

ホッコーブレーヴ…【下級戦】前3走内、1800m以上のGIII以下芝で連対外がある馬は、前走GI戦1着馬を除き[0-0-0-52]。

ルルーシュ…【掲示板】前4走内に1800m以上戦で着順掲示板を外す6着以下が2回以上ある日本馬は、前走GI戦連対馬を除き[0-0-0-70]

□天皇賞
 年内3戦以上消化し、前3走とも掲示板確保の5歳以下馬で、

「2走前:重賞戦、牡馬57キロ・牝馬55キロ以上で3着内(負けても0秒6差内)
→前走:秋の天皇賞1・2人気支持で連対」

 の馬は[3-4-4-0]。

 やや勝ち味に欠けるが、着外なしの安定した成績を残している。
 天皇賞1人気2着ジェンティルドンナに◎。

□外国馬
 必ず取りざたされるのが、高速馬場への対応力。
 日本のパンパンの馬場は、外国参戦馬には合わないのではないか、という疑念が絶えず頭を悩ます。では、以下の結果をどう評価したらいいだろう。

 ※馬名の後は芝2400mの持ち時計 / 前走時計 / JC時計(H14年中山は芝2200m)
【S56年】
フロストキング(加) 2.48.8 / 1600m(不)1.40.4 / レコ2.25.3の9人気2着
【S61年】
ジュピターアイランド(英) 2.28.9 / 2400m不2.45.3 / レコ2.25.0で8人気1着
アレミロード(英) 2.33.2 / 2400m(良)2.34.1 / 6人気2着
【S62年】
サウスジェット(米) 2.28.2 / 2000m(良)2.03.9 / レコ2.24.9の11人気2着
【S63年】
ペイザバトラー(米) 2.30.6 / 2400m(良)2.30.6 / 2.25.5で9人気1着
【H2年】
オード(仏) 2.29.8 / 2000m(良)2.01.4 2.23.2の9人気2着
【H3年】
ゴールデンフェザント(米) 2.32.5 / 2000m(不)2.07.3 / 2.24.7で7人気1着
【H14年】
ファルブラヴ(伊) 2.19.3 / 2400m(良)2.27.7 / 2.12.2で9人気1着
【H17年】
アルカセット(英) 2.28.9 / 2000m(稍)2.06.1 / レコ2.22.1で3人気1着

 各馬とも大幅に持ち時計を短縮して連対をはたしている。持ち時計に関係なく走るものは走る、と乱暴に考えるのは早計だが、勝負は時計だけではないというひとつの示唆にはなるのではないだろうか。

 S61年のジュピターアイランドは7歳馬での変わり身、また、S63年ペイザバトラーは大外8枠16番・H2年オードは大外8枠15番、さらに、H14年ファルブラヴは中山ダート62.7-46.2-15.9・H17年アルカセットは東京芝74.3-58.0-41.5-13.7の馬なり余力調教とどれも強調材料には程遠いファクターだったが、底力発揮で見事に連対をはたしている。

 大外8枠17番、2度目の挑戦6歳ジョシュアツリー。褒賞金(本馬が唯一の交付対象馬)の3着狙い(3着でも8300万)だとまことしやかにささやかれているが、オルフェーヴルキズナ、天皇賞馬ジャスタウェイのいないメンバー、また前走GI勝ち馬参戦1頭は過去10年でH17年アルカセットが勝った年と同じ最少、なら激走があっても不思議ではない。

 古澤秀和の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

4

-

6

1点 1500円

馬連

7

-

13

1点 1500円

馬連

6

-

13

1点 1000円

馬連流し

4

相手

7

13

2通り 各2000円

馬連流し

4

相手

3

11

2通り 各1000円

古澤秀和の見解

3番:きっちり仕上がる。
4番:素晴らしいデキ。内を割れる脚質も流れも合いそう。
6番:仕上がり良い。
7番:もう少しボリューム感があるはずだが。
11番:どっしりした好馬体。
13番:ボリューム感出た。馬場も前回より良い。

好配当連発 netkeiba関東本紙の予想

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netkeiba関東本紙

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

4

相手

1

3

6

7

11

13

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

4

2着

7

相手

1

3

6

11

13

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

4

2着

11

相手

1

3

6

7

13

30通り 各100円

netkeiba関東本紙の見解

【混戦】エイシンフラッシュは気配さらにアップ。展開に左右される面あるも得意コースで持ち味生かしきればVが期待できる。ジェンティルドンナは今年未勝利も実力は説明不要。折り合いさえつけば連覇十分。東京コースでは安定した成績を残すルルーシュも活気溢れる。底力勝負の展開になればゴールドシップの出番。充実のアドマイヤラクティヴィルシーナアンコイルドも上位が狙える。

ラップ理論を駆使 丹下日出夫の予想

丹下日出夫の見解

【楽天的であれ】ゴールドシップは、皐月賞菊花賞有馬記念宝塚記念などGIタイトルを4勝。その一つ一つが、心に深く沁み込んでいる。能力の起点であり、最大限の発露は、3歳秋の、あの菊花賞。前半1000mが1分0秒9-1000-2000m間は1分1秒2-2000-3000mが1分0秒8という、精密なラップを踏み、終わってみればレコードに0秒2差の3分2秒9で完勝。強く雄々しいステイヤーの誕生を、皆の瞳に焼き付けた。

思えば前年のオルフェーヴルも、菊花賞・3分2秒8が、自身のアイデンティティーの一つだった。前走の京都大賞典は、よもやの5着に敗退。外枠12番から宝塚記念同様押して出て、前目の5番手あたりで、最初の1200mは1分13秒8のスロー。ただ、7Fから11Fにかけ、11秒7-11秒4-11秒1-11秒6-11秒3と、ラップは急転。その激流を終始外を回して深追いしては、さすがのゴールドシップもたまらない。斤量は58キロ。休み明けにもかかわらず、体重はマイナス2キロ。GI・4勝の実績を思うがゆえに馬を攻めすぎた、陣営やジョッキーの気負いも影響したように思う。近年のJCの決着タイムやラップを見ると、なるほど瞬発力勝負が大勢。言われているように、瞬発力勝負に弱点を抱えているし、自身の使えるマキシマムは、1F・11秒フラットあたりだろう。

極端な10秒台半ばの攻防となると、さすがに対応しきれないけれど、一敗地にまみれたダービーでも上がり33秒8の最速の上がりは駆使。過去のJC優勝馬は、瞬発力型か底力型かの二通り。タップダンスシチーゼンノロブロイローズキングダム、そしてブエナビスタは、10秒台の切れというよりは、11秒そこそこのラップを羅列する、総合力型の馬だった。ゴールドシップの、弱点にこだわりすぎるのも、落とし穴になる。この中間短期放牧に出しガス抜きをはかり、前走とはひと味違う馬造りができている。数字云々ではなく、馬体の造りも格段にシャープだ(菊花賞当時と似ている)。

思えば、父はステイゴールド。その産駒たちは、オルフェーヴルゴールドシップ然りで、途方もないパフォーマンスをやってのける反面、脆さも常に同居している。しかし、競馬とは(馬券とは)、明日へ漕ぎ出す勇気。馬が船なら、騎手や馬券を買うワタシたちは水夫。世界の海も競馬の世界も、今やデータや記録という精巧な羅針盤が行く末を指し示してくれもするが、たとえあやふやなステイの仔という舟に乗船したとしても、水夫というものは常に楽天的であれ。悲観的な船乗りというのは、いないもんです(笑)。

もちろん、ジェンティルドンナは強敵。東京2400mのオークスを、2分23秒6・5馬身差で独走。昨年のJC優勝タイムは2分23秒1。1000m通過が60秒8-2000m通過は2分0秒1とう平均ラップの上に立ち、上がり4Fはすべて11秒台。11秒7-11秒5-11秒5というレースラップを(3Fは34秒7)、1秒9も上回る、32秒8の末脚を駆使し、推定10秒台の爆発的な脚力でオルフェーヴル以下を完封。記録なら断然だ。

ただ、天皇賞は勝ち馬の加速力には脱帽せざるをえないとはいえ、昨年と違ってトモ回りのラインがどこか寂しい。前半脚を小出しに使い、末を甘くしたという理由もあるが、去年頃は残り1Fでもう一段ギアがあった。ムーアなら、折り合いもガッチリ。たとえ完調でなくとも、無理やりでも動かせるけれど、追い比べになればゴールドも、並べばアゴを突きだして動く。

割って入ればルルーシュ。前年は、アルゼンチンの2分29秒9という好時計勝ちが裏目。JCを使えず有馬記念も8着と惨敗したが、しかし、アルゼンチンを2分30秒台で勝った4頭のうち3頭が、一年以内にGIを制覇(スクリーンヒーロートーセンジョーダン等)。今年は、自身のキャリアで最も重い57・5キロを背負い、いい意味で余力をもっても0秒2差・3着。本番への上積みを期待していい。

自在の立ち回りのぶん、ルルーシュを上位に置いたが、同斤量でアルゼンチン2着のアドマイヤラクティも、となると僅差。

エイシンフラッシュは、苦手とする平均ラップの天皇賞をしぶく3着。この馬の特性を知りすぎるほど知っているデムーロだったが、残り1Fでインに切れ込むか外に持ち出すか。珍しく迷いもあったように思う。たぶん、今年のJCはスロー。デムーロは、昨年の天皇賞同様、捨て身のイン勝負にかけてくる。

ヒットザターゲットも、よくよく天皇賞を見直すと、終い脚は使っていた。良馬場なら、武豊なら、あの京都大賞典もあったかと、考え直す馬である。

至高の頭脳 須田鷹雄の予想

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須田鷹雄

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
3連単フォーメーション
1着

7

2着

3

4

相手

3

4

10

11

13

8通り 各500円
3連単フォーメーション
1着

3

4

2着

7

相手

3

4

10

11

13

8通り 各500円
3連単フォーメーション
1着

7

2着

3

4

相手

3

4

2通り 各1000円

須田鷹雄の見解

 正直手薄なメンバーとなった今年のジャパンカップ。上位馬の層が薄いから穴馬でもイケるんじゃないか……という発想もあるが、JCはもともと格上タイプがきっちり走る傾向が強いレース。ヒモでちょろっと穴馬を触るぶんにはいいが、軸は堅めにいったほうがよいというのが私の考えだ。

 ◎はジェンティルドンナ。昨年に比べてパフォーマンスが下がっていると見ることもできるが、仮に下がっていても勝ち負けになるのが今年のメンバーレベル。○にエイシンフラッシュ。もともと苦手だったタイトな流れを前走で克服したのは大きい。今回は行く馬が不足していてスローになる可能性があり、そうすると◎を逆転することもありうる。▲にアンコイルド。不振だった時期に比べると馬がパンとして、すっかり安定してきた。ここは◎○に迫る競馬も期待できる。

徹底データ分析 コンピューター予想の予想

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コンピューター予想

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単BOX

3

6

7

13

12通り 各400円

3連単BOX

3

6

7

13

24通り 各200円

コンピューター予想の見解

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負!

なお、プレミアムサービス(※)にご登録されますと、中央競馬全レースで、上昇度・脚質・騎手・調教師・血統の項目を自由にカスタマイズして予想することができます。各レース情報ページの予想タブから「CP予想」にお進みいただき、ご利用ください。

※netkeiba.comのスマートフォン版・競馬総合チャンネルでは、プレミアムコースにご登録されますとご利用頂けます。

 栗山求の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

7

相手

3

4

6

9

13

10通り 各400円

3連単1着流しマルチ
1着

7

相手

3

4

6

9

13

60通り 各100円

栗山求の見解

 ◎ジェンティルドンナは「ディープインパクト×ベルトリーニ」という組み合わせ。ダンジグ系のパワーと持続力、父ディープインパクトの柔らかさと瞬発力が融合した傑作牝馬だ。

 母ドナブリーニはイギリスのスプリントG1の勝ち馬で、全姉ドナウブルーはマイル重賞を2勝している。やや胴が詰まったコンパクトな体形の姉に比べ、本馬はゆったりした造りで身体もひと回り大きい。強力な後肢の蹴りが伸びのあるストライドを生み出しており、直線の長いコースでは確実に伸びてくる。東京芝2400mでは2戦2勝、いずれも2分23秒台で乗り切っている。父ディープインパクトも当コースでは2戦2勝だった。コース適性はきわめて高く、良馬場ならどんな展開になっても大きく崩れるシーンは考えづらい。

 逃げ馬が見当たらないメンバー構成なので、何かが思い切って行くという戦法でも採らないかぎり、スローペースになる公算大。問題はどこからペースアップしていくのか、ということ。過去10年、1000m通過が61秒以上掛かった年は3回あったが、いずれも残り4-5ハロン地点から11秒台のラップに突入していた。質の高いメンバーで争われるだけに直線だけの純粋な上がり勝負にはならない。

 しかし、今年はメンバー構成が例年ほど高くないので、ペースアップのポイントが後ろにズレ込む可能性がある。ロングスパートではなく直線ヨーイドンの上がり勝負になるのではないか。となると、速い上がりに対応できる能力、好位で立ち回れる器用さが重要となる。

 ○エイシンフラッシュは過去3回挑戦したジャパンCでは8、8、9着と結果が出ていない。しかし、スロー必至の今年は上がり32秒台の究極の決め手勝負となる可能性がある。そうした流れに滅法強いことはこれまでの実績が証明している。ジェンティルドンナが折り合いを欠くようならダービーの再現もありうる。

 奥田隆一郎の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

7

-

16

1点 5000円

馬連流し

4

相手

7

16

2通り 各2500円

奥田隆一郎の見解

本命馬の見解:◎ヒットザターゲットは、前々走に直結コースの京都芝2400mで施行された京都大賞典(G2)を制した。前走は距離2000mの天皇賞秋(G1)を後方から差せずに7着までだが、距離が延びて2400mになる今回は差し脚を活かせる。一昨年に休み明けの京都大賞典を好走→天皇賞秋を惨敗した馬(ジャガーメイル)が、ジャパンCを14人気3着に激走したが、同じようなイメージでヒットザターゲットの大駆けを狙う。

穴馬の見解:▲エイシンフラッシュは、東京芝2400mのG1レース、日本ダービーの勝ち馬。同コースのG1であるダービーとジャパンCの勝ち馬は要注意だが、出走馬でダービー馬はエイシンフラッシュだけとなる。昨年は直結コース東京芝2000mの天皇賞秋(G1)を制し、東京芝コースのG1は2勝。今季は好調なので、叩き3走目で前走以上の勝ち負けになる。

最速予想 netkeiba編集部の予想

netkeiba編集部の見解

 日本競馬最高峰の格式と賞金を誇るレース。国際招待レースですが、過去5年で馬券圏内に入った外国馬は皆無で、日本馬が掲示板を独占することも珍しくはありません。今年の外国馬はわずか3頭。実績を見てもいささか寂しい顔ぶれで、日本馬が上位独占する可能性は高そうです。

 エイシンフラッシュはダービーを勝ったあと2年以上勝ちから遠ざかっていましたが、5歳で天皇賞を勝って6歳の今年は毎日王冠を制覇。衰えるどころかますます元気なところを見せています。ジャパンカップへの出走は4回目ですが、今年の相手関係はいままでで一番楽。長く現役を続けたことでビッグタイトル獲得の大チャンスが巡ってきました。

 ジェンティルドンナは昨年のジャパンカップの勝ち馬。今年は勝ち星こそないものの、つねに強い相手と戦って大崩れしていないのは立派です。折り合いに難しさを見せるようになっているのが気がかりですが、ムーア騎手への手替わりで問題が解消すれば、ジャパンカップ2連覇の偉業達成も難しいことではないでしょう。

 ゴールドシップは今年に入って4戦2勝。断然人気の天皇賞と京都大賞典を凡走しているので印象は良くありませんが、宝塚記念の完勝ぶりを見れば、現役最強馬の一頭であることは疑う余地がありません。東京コースへの出走は5着に敗れたダービー以来ですが、極端に上がりが速くならなければ、巻き返しの余地は充分にあります。

 アドマイヤラクティアルゼンチン共和国杯でトップハンデを背負って2着。斤量が軽くなるのは好材料ですし、ウィリアムズ騎手への乗り替わりも心強いところ。アンコイルドは4歳秋で本格化、天皇賞でも3着のエイシンフラッシュとの差はわずかでした。距離延長は問題なく、時計がかかるようなら馬券圏内突入も。デニムアンドルビーは小回りの秋華賞、重馬場のエリザベス女王杯を連敗しましたが、直線が長い東京で切れ味勝負になれば見直せます。53キロの斤量も魅力。外国馬ではジョシュアツリー。3年前のこのレースでは出負けして見せ場なく敗れましたが、本来の逃げ戦法が採れれば一概に侮れません。

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

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