中山芝2500mで行われる重賞は
日経賞、
有馬記念の2レースしかありません。実は近年のこれらのレースで好走する馬には調教的な共通点があります。
2010年
有馬記念
1着
ヴィクトワールピサ(2番人気)
2着
ブエナビスタ(1番人気)
2011年
有馬記念
2着
エイシンフラッシュ(7番人気)
3着
トゥザグローリー(9番人気)
2012年
日経賞
2着
ウインバリアシオン(2番人気)
3着
ルーラーシップ(1番人気)
2012年
有馬記念
2着
オーシャンブルー(10番人気)
3着
ルーラーシップ(2番人気)
2010年以降に中山芝2500mで行われた
日経賞、
有馬記念で馬券圏内に入った馬のうち『最終追い切りがCWコース』だった馬をピックアップしています。2010年
日経賞は該当馬が1頭しかいなかったため、馬券圏内に入ることはできませんでしたが、2頭以上が出走している年は、必ず2頭が馬券圏内を占めています。
中山芝2500mはスタートが外回り、最後の直線を迎える時は内回りと変則的なコースですが、ペースが速くなる勝負どころは残り1000mから800mが多くなります。その位置がちょうど3コーナー手前あたりになり、どうしてもコーナーでの加速力を問われることになります。それが最終追い切りをCWコースで行う利点だと思います。
今年の
日経賞で最終追い切りCWコースは4頭いますが、その中でも◎
ムスカテール。最終追い切りには
内田博幸騎手が跨りましたが、逆手前になったり、舌を越したりして、遊びながらの走り。それでいながら速い時計を出せましたし、追い切り後の内田騎手の表情も明るく、きっと手応えを掴んでくれたことと思います。
池江泰寿厩舎の2頭は、本来、勝負調教に該当した▲
オーシャンブルーを評価すべきなんでしょうが、こちらは本数が足りない標準少め併用。これでも十分馬券圏内の可能性があると見ていますが、標準多め併用の○
ダノンバラードは最終追い切りでゴール板を過ぎてからの手応えが抜群。総合的にこちらが上位という評価にしました。
△
フェノーメノは3走前の休養明け、
セントライト記念と同様の仕上がり。まず力を出せるでしょう。☆
ロードオブザリングは最終追い切りがCW。調教本数も多いだけに、今年の波乱の鍵はこの馬が握っていると思います。
1.
カポーティスター
今回:標準坂路
前回:標準多め坂路
2.
ロードオブザリング
今回:乗込トラック
前回:標準多め坂路主体
3.
トウカイメロディ
今回:標準多め坂路
前回:乗込トラック
4.
タッチミーノット
今回:急仕上げトラック
前回:標準トラック主体
5.
ダノンバラード
今回:標準多め併用
前回:標準多め併用
6.
メイショウカンパク
今回:標準併用
前回:標準併用
7.
マイネルキッツ
今回:標準トラック
前回:馬ナリ平均トラック
8.
アドマイヤフライト
今回:標準多め坂路
前回:標準多め坂路
9.
トランスワープ
今回:馬ナリ平均トラック
前回:標準トラック
11.
ネコパンチ
今回:スパルタトラック
前回:一杯平均トラック
12.
ムスカテール
今回:標準併用
前回:標準少め併用
13.
オーシャンブルー
今回:標準少め併用
前回:標準多め坂路主体
14.
フェノーメノ
今回:標準トラック
前回:標準多めトラック主体