今週土曜日の中山競馬場でのメインレースは1600万下クラスの芝1200m戦、船橋ステークスです。

　本命にはダノンフェアリーを推します。今回少し間隔が開いてのレースとなりますが、過去にこのクラスのレースを勝っており、今回のメンバーでは実績上位です。また前々走はタイム差なしの3着と好走しており、前走も着順ほど大きく負けていません。今回内枠に入り、うまく先行できる条件でのレースとなるので、この馬を本命とします。

　対抗にはジョーオリオンです。前々走で1000万下クラスでのレースではありますが2馬身半差で勝ち、前走のアクアマリンSでは、昇級初戦でこれまでとは違う後方からのレースとなってしまいましたが、最終的に掲示板には載ってきています。今回内枠に入ったので期待します。

　3番手にはミッドナイトクロスです。ここ近走は後方からのレースで少し精彩を欠くレースが続いておりますが、これまで結果を出してきた前目でのレースができれば面白い存在です。また今回初めての中山コースとなりますが、小回りのコースでこれまで勝っており、問題なさそうです。

　押さえにはこのクラスで好走実績のあるシルクウェッジとこれまで中山コースで2勝しているトウショウフォアゴです。

東大ホースメンクラブ　キャラメル

　2013年2回中山の開幕週、芝1200mで行われた2レースの勝ち馬は以下の調教タイプでした。

・アクアマリンS(1600万下)
クリーンエコロジー／馬ナリ平均坂路

・4歳上1000万下
メイショウヒデタダ／スパルタ坂路

　この2頭に共通するのが調教本数が標準以上の栗東坂路追い切り。当時はAコース、今週からBコース使用ということで、仮柵移動はありましたが、栗東坂路追い切りの「パワー」が重要なレースという見立てで予想を進めます。

　◎ハノハノは栗東坂路追い切りはもちろんですが、その追い切り内容が優秀。1F12.4秒は西園正都厩舎の勝負調教ですが、4F51.6秒のスピードは1分8秒台の決着になるだろう、高速芝に適性が高いと考えられます。また、過去の好走時は4F時計が速かったので、前走時のように遅い時計では凡走が当然。1600万下が通用しないということはありません。

1.ハノハノ
今回：標準坂路
前回：標準少め坂路

2.ダノンフェアリー
今回：急仕上げ坂路
前回：一杯平均坂路

3.リュンヌ
今回：標準多め併用
前回：標準少め併用

4.ジョーオリオン
今回：標準坂路
前回：乗込坂路

5.サニーヘイロー
今回：標準坂路
前回：標準多め坂路

6.セトノアンテウス
今回：標準少め坂路
前回：標準坂路

7.エトピリカ
今回：標準少め坂路
前回：急仕上げ坂路

8.エスカーダ
今回：連闘坂路
前回：乗込坂路

9.トウショウフォアゴ
今回：標準坂路
前回：標準併用

10.シルクウェッジ
今回：軽目トラック
前回：標準多めトラック

11.イセノスバル
今回：連闘
前回：一杯平均トラック

12.ターニングポイント
今回：標準坂路
前回：標準坂路

13.ミッドナイトクロス
今回：標準坂路
前回：標準坂路

14.ヤマニングルノイユ
今回：標準坂路
前回：標準坂路

15.ジャーエスペランサ
今回：乗込坂路
前回：標準坂路

16.テープカット
今回：標準坂路
前回：乗込坂路

【波乱含み】ジョーオリオンは昇級の前走で5着。スタートで不利もあっただけに内容評価でき前走以上が期待できる。エトピリカは休み明けからの好調をキープ。ダノンフェアリーは軽快に動けており久々も問題ない。ハノハノはクラス慣れが期待できる。ミッドナイトクロスは末脚生きる展開で侮れず、シルクウェッジとサニーヘイローにも一考の余地がある。

【力量互角】ミッドナイトクロスには、現級突破の持ち時計あり。4走前の京都戦を1分8秒1の好記録で完勝。翌日の準OP・桂川Sの勝ち時計は1分8秒7だったが、その時点でほぼ現級突破の時計の下地はできていた。何せ体重の増減が激しく、テンションの維持が難しいタイプだが、前走の山城Sでは33秒7という最速の上がりをマーク。今週から仮柵を設置したBコースに替わり、荒れたインを封印。良馬場の切れ味勝負なら中山でも同様の脚を使えるとみた。対抗にはサニーヘイローを抜擢。昇級後7、10着と結果を残していないが、マイル戦は折り合いに気を遣い、なし崩しに脚を使わされてしまう。6ハロンのスプリント戦なら流れにも乗りやすく一瞬の脚が生かせるハズだ。戸崎騎手の手腕にも期待するところ大。ジョーオリオンは、前走は出遅れが痛かった。しかし昇級緒戦を0秒4差。右回りに勝ち星がないのが気がかりだが、このクラスに目途が立てた。少し記録は古いが、ダノンフェアリーは昨年1月のサンライズSを、中山1200mを1分8秒0で現級勝ちした実力馬。上手くスタートを決めリズムよく先行できれば上位争いして不思議はない。エトピリカは、山城S、うずしおSとも0秒2差に差を詰めてきた。着順も5、4着と上昇、クラス慣れが見込める。ハノハノは昇級二戦目。中山は2着1回、3着1回。意外に坂は苦にしない。

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