今週土曜日の中山競馬場でのメインレースは春の障害GI、中山グランドジャンプです。今年は外国からの参戦もあり、楽しみなレースです。

　本命にはバアゼルリバーを推します。近走は重賞競走でのレースで勝ちきれないレースが続いていますが、複勝圏内に入っているので軸には適切です。さらに今回は去年暮れの中山大障害での上位馬はこの馬だけなので、メンバー的にも今回は非常に条件が良いです。去年このレースで２着に入っており、実績があるのでこの馬を軸とします。

　対抗にはシゲルジュウヤクです。今回初めてのGIレースとなりますが、前走の阪神スプリングJではレベルの高いメンバーの中、見事な逃げ切り勝ちをしています。これまで先行して好成績を残しているので、今回も先行できれば好結果が期待できます。このレースが初めての中山コースになる点が1つ気がかりです。

　3番手にはハクサンを推します。これまで重賞勝ちがありませんが中山コースでは好成績を残しています。小柄な馬なので斤量63キロは少し厳しく、さらに今回メンバーが強化され今回GIレースとなりますが、先にも書いたように得意の中山コースなので期待できます。

　押さえには去年このレースで4着と健闘したトーセンオーパスと前走日本でのレースを経験しているブラックステアマウンテンです。

東大ホースメンクラブ　キャラメル

【波乱含み】バアゼルリバーは前走3着も休み明けの61kgなら評価できる。ここ目標に状態も上向いており好勝負期待。リキアイクロフネは前走快勝。レース振り良化顕著でG1でも上位が狙える。シゲルジュウヤクはスムーズに先行できれば粘りを発揮。充実のハクサンも上位の候補。ナリタシャトルも底力あり侮れず、セイエイとウォークラウンにも注意したい。

【経験値】バアゼルリバーは、昨年のグランドJ2着・暮れの中山大障害2着の実力派。前走の阪神JSは、休み明けの影響か。いつもなら勝負どころで自らハミをとっていく気のいい馬が、おっつけゞ。0秒7差の3着に終わったものの、前哨戦とすれば見どころ十分。63キロの斤量で、実績も残しているのは何よりの強み。逆転があれば、リキアイクロフネの上昇度。前哨戦のペガサスSは、レコードに約2秒差(障害の2秒差は、平地の0秒5前後?)。ラスト1Fも、12秒5の余力。バンケットも経験、課題は63キロの斤量だけ。中山未体験、63キロのぶん三番手としたが、シゲルジュウヤクも充実著しい。大逆転があればブラックステアマウンテン。来日緒戦の前走は、スタートでモッサリ。飛越のたび、外にヨレていたが、あくまで本番はここ。名手ウォルシュも、今度は積極策に打って出る。距離延長、スタミナ勝負もプラス材料だ。阪神SJ4着のナリタシャトルにも、上位争いの目。

　今回のメンバー中、大障害コースで馬券に絡んだことがあるのは３頭。マイネルネオス、メルシーモンサン、バアゼルリバーだ。

　ただ、マイネルネオスは10歳かつ昨年以降の成績がさっぱり。メルシーモンサンは３年前のこのレースで大穴をあけたのみで、その後は状態維持もままならない。ここは◎バアゼルリバーにとってはかなりのチャンスだ。昨年は春秋とも２着だったが、今回は相手関係が若干楽。また前がやりあう形にもなりそうで、その後ろに構えるこの馬はレースがしやすい。

　○シゲルジュウヤクはハナ争いをしてしまうと良くないが、おそらく一段後ろで進めるだろう。大障害以前に中山がはじめてだが、中山グランドジャンプは５歳馬が強いのでその点にも期待。

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