12月GII別定戦→6月GIIIハンデ戦へと衣替えしたH18年以降の7年間から、■消える馬をチェックしてみよう。
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ウインドジャズ…キャリア30戦以上もあり、前走GIII以下戦で着外かつ0秒4以上敗退は[0-0-0-18]。キャリア38戦の
ウインドは、前走OP戦0秒8差完敗。
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エーシンダックマン…前走非重賞戦、6人気以下で掲示板外の6着以下だったハンデ51キロ以上馬は[0-0-0-23]。エーシンの近走は、連闘、初ダートと陣営の試行錯誤がうかがえ、今回は調教一番時計と強気の攻めで大穴警戒も、同型強力で展開が厳しい。照準は次走、昨年2着の別定戦アイビスサマーダッシュか。
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キョウワマグナム…前走GIII以下戦で0秒6(約3馬身)以上敗退の2カ月以上休養馬は[0-0-0-12]。キョウワは1200m5勝、連対率6割強と距離適性充分だが、その5勝はすべて平坦の小倉で挙げたもの。2カ月以上の休養明け戦は2・3・6・16着。
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ザラストロ…前3走とも0秒4以上敗退は[0-0-0-29]。
ザラストロは、近走格上戦で強敵相手の完敗続きが、今回はグッとメンバー弱化、しかもハンデ51キロは魅力になるが、鞍上の
武豊は久々の51キロ騎乗。今季、52キロ1着が1回あり、「52キロなら」の騎乗了承が、予想外の51キロは馬よりヤネが厳しくないか。昨年のGII
セントウルSエピセアローム=
武豊1着時も斤量は52キロで、51キロ騎乗は、一昨年の
CBC賞シゲルキョクチョウ15着以来になる。51キロ騎乗で勝ったのは、H7年
マチカネイチジョウ騎乗時にあるが、その時は
武豊26歳。現在44歳、新陳代謝低下の年齢、この1キロ減量が堪える。(勝利ジョッキーインタビューでの減量顔を見てみたい気もするが…)
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ダイシンプラン…7歳以上高齢馬で、前走GI・GII戦0秒8以上、GIII戦0秒6以上、OP以下戦0秒4以上負けていた馬は[0-0-0-22]。8歳
ダイシンは、前走OP戦1秒惨敗。
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ヘニーハウンド…前3走ともOP以下戦敗退は[0-0-2-12]
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ボストンエンペラー…前走OP以下戦で0秒8以上の完敗は[0-0-0-20]。
ボストンは、前走OP戦1秒4大敗。
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マジンプロスパー…ハンデ57キロ以上馬で、前2走内に芝のOP戦1着または重賞戦3着内の好走歴がない馬は[0-0-2-12]。
ハンデ58キロ以上馬は[1-0-2-4]。勝ったのはH23年ハンデ58.5キロの
ダッシャーゴーゴー1頭で、同馬は2走前にGIII戦58キロ1着があった。
また、1200m8戦以上2勝以下のハンデ53キロ以上馬は、その年の1200mGI
高松宮記念で0秒3差内の好走がある馬を除き[0-0-0-15]。ハンデ58キロのマジンは、1200m[2-0-0-6]で、GI
高松宮記念は0秒4差6着。昨年
CBC賞57.5キロ1着時は、
高松宮記念0秒3差5着だった。0秒1差と斤量0.5キロが勝敗の分かれ目。
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ヤマカツハクリュウ…前走GI以外のレース、10人気以下の超低評価で負けていた馬は[0-0-0-30]。
ヤマカツの芝4勝はすべて左回り東京・新潟で挙げたものだけに、左回り中京で一発警戒も、一昨年のGIII
京都金杯でハンデ54キロの軽量ながら10着大敗。前走OP戦13人気1秒3差惨敗でハンデ55キロでは一変望めず。
1馬身差内(0秒2差内)に7頭がなだれ込んだH19年の例があるように、短距離ハンデ戦は、枠順・展開・馬場に厳しく左右されるレースだけにボックス馬券が定石。
ハクサンはやや外枠、サドンは他力本願、アイラブは同型との兼ね合い、バーバラはハンデもう1キロ減が欲しいところ、ザッハはベスト距離より1F短い、と残った各馬にも不安点があり主軸を絞りにくく、ここも定石通りにボックスで。