ネオユニヴァース産駒のGI馬3頭、ヴィクトワールピサ、ロジユニヴァース、アンライバルドにはある共通点がある。それは「芝外回りの新馬戦を勝っていること」で、ヴィクトワールピサは2着なのだがローズキングダムと接戦で後続に5馬身差だから、これも勝ったようなものだろう。ネオユニ産駒はパワーと粘りが持ち味なので外回りより内回り向きの脚質になりやすいのだが、だからこそ素質の違いで外回りを勝ちきるぐらいでないと大物とはいえない。

　◎トーセンソレイユはディープインパクトの3/4妹で父がネオユニに替ったが、しなやかな身のこなしで外回り1800mを勝ちきったのはさすがだった。これからも偉大な兄と比較されつづけることだろうが、ディープインパクトの妹ということを抜きにしても、母がウインドインハーヘアというだけでオープン級の期待は膨らむ。

　なぜならウインドインハーヘアは名血で好配合で、しかも一流の競走馬で、そして名繁殖牝馬だからで、名馬ディープインパクトが生まれたのは、公平にみて半分以上彼女の功績なのだ。ウインドインハーヘアの娘が素質をかいま見せて新馬を勝ったのだから、過剰人気になっても涼しい顔で◎を打つしかないだろう。

【資質再考】ウインプリメーラは、10月の京都マイルを1分34秒9で勝ち上がり。その時計の精度の高さを、アルテミスSの1分34秒4・3着で証明。前回のフェアリーSは、発馬で後手を踏み、参考外の一戦。430キロ台の小柄な部類の牝馬だけに、地元の関西圏での競馬に戻るのも、余計なストレス回避につながるか。伸びしろならトーセンソレイユ。まだ身体を使い切れていない感じがあるが、いいほうに受け取れば、もうひとつギアがある?。半兄はディープインパクト。血統的にも、大きな上積みを意識させて当然か。白梅賞4着のディープサウスは、差し有利の馬場に好転。ウリウリ、グッドレインボーも、マイルの時計指数は僅差。

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【伏兵注意】トーセンソレイユはディープインパクトの半妹。小柄で馬体の維持がカギだが、競馬センスがよく昇級の壁はない。ローガンサファイアは末脚堅実で流れひとつで連以上も。ウインプリメーラの前走は不利があっての8着。スムーズなら。ディープサウスは立ち回りひとつ。,ウリウリ、グッドレインボー、タンスチョキンを押さえる。

　◎ローガンサファイアは「ダイワメジャー×アウトオブプレイス」という組み合わせ。ダイワメジャー産駒は3歳1?6月の芝1600m戦で連対率32.4％と走っており、今年に入ってからもコパノリチャードが白梅賞(500万下）、サクラディソールが菜の花賞(500万下）をそれぞれ勝っている。道悪を苦にしないので雨予報は歓迎だ。気が勝ったタイプなので久々はむしろ狙い目だろう。これまで1400mまでしか経験がないが、折り合えば1600mも十分カバーできる血統だ。