11R

菊花賞

15:40発走 / 芝3000m (右 外 A) / 天候:曇 / 馬場:不
4回 京都 7日目 サラ系3歳 オープン       (国際) 牡・牝(指) 馬齢 18頭
本賞金:11200,4500,2800,1700,1120万円
  • Course コース詳細
  • IPAT連携

 井崎脩五郎の予想

井崎脩五郎の見解

・前走馬番が1番-3番「以外」だった、前走非重賞組
※京都過去10年[0-0-0-39]
●2012年該当馬→フェデラルホール(8着)、タガノビッグバン(14着)、ビービージャパン(15着)、フジマサエンペラー(18着)
○2013年該当馬→ネコタイショウフルーキーインパラトール

・前走、セントライト記念で4着以下だった馬
※京都過去10年[0-0-0-18]
●2012年該当馬→ラニカイツヨシ(5着)、エタンダール(10着)、ニューダイナスティ(11着)、アーデント(13着)
○2013年該当馬→ケイアイチョウサンヒラボクディープ

・前走、神戸新聞杯で4角を10番手以内で通過して6着以下だった馬
※京都過去10年[0-0-2-18]
●2012年該当馬→ベールドインパクト(4着)、ミルドリーム(12着)
○2013年該当馬→ヤマイチパートナーナリタパイレーツ

・前走3番人気以下の関東馬
※京都過去10年[0-0-0-29]
●2012年該当馬→ダノンジェラート(7着)、アーデント(13着)、コスモオオゾラ(17着)、フジマサエンペラー(18着)
○2013年該当馬→ネコタイショウダービーフィズユールシンギング

・前走3番人気以内馬をのぞく、外国人騎手以外への乗り替わり
※京都過去10年[0-0-1-25]
●2012年該当馬→コスモオオゾラ(17着)
○2013年該当馬→ネコタイショウテイエムイナズママジェスティハーツ

2012年残った馬→ゴールドシップスカイディグニティユウキソルジャーロードアクレイムマウントシャスタ、トリップ

【2012年結果】
1着:ゴールドシップ(○)
2着:スカイディグニティ(○)
3着:ユウキソルジャー(○)

2013年残った馬→エピファネイアアクションスタータマモベストプレイバンデサトノノブレスアドマイヤスピカラストインパクト

2013年下半期[星取り表]:◎○○●●●●●◎●△●●△○●

須田:秋華賞は、オークスメイショウマンボが底力を見せて牝馬二冠を達成。で、2着スマートレイアー、3着リラコサージュの両方がヌケで、井崎センセイは大ハズレです。

井崎:……調子、上がってこないなあ。もっとも、絶好調でも15番人気だったリラコサージュを残せていた気はしないんだけどさ(笑)。

須田:的中できたとしても、スマートレイアーとの馬単までだったでしょうなあ。でも、一応は予想コラムなんですから、こういう馬券を当ててナンボなんですよ?

井崎:……ウン、じゃあ今週の菊花賞で、それを目指すとしよう。先週とはうってかわって、ここはエピファネイアが完全に「一強」ってムードだよね?

須田:神戸新聞杯がハンパじゃない強さでしたから、下手したら単勝1倍台って可能性もあるんじゃないですかね。しかも、皐月賞、ダービーともに2着の実績馬なんですから。

井崎:で、ここは皐月賞馬もダービー馬もいないんだから、負けるワケにはいかないと。血統的に距離延長も問題ないだろうし……うーん、逆らいづらいなあ(笑)。

須田:まるっきり「消し」での勝負は、さすがに無茶でしょうなあ。でもセンセイも、ここはちゃんと残してるじゃないですか。軸にするかどうかで迷ってるんですか?

井崎:そういうこと。7頭残しでエピファネイアが勝つと、トリガミ濃厚だからさ。でも軸で取ってもトリガミになる可能性はあるし……悩ましいなあ。

須田:だったらもう、開き直って軸を取らずに勝負でいいんじゃないですか? 可能性が低いとはいえ、もしエピファネイアが飛べば配当は一気に跳ねますからねえ。

井崎:うん、確かに可能性はかなり低いだろうけどな。ただ、消去ネタを7頭もくぐり抜けたということは、意外に波乱の目もあるような気がするんだよ。

須田:どこまで行っても希望的観測ですなあ……。まあ、このところ予想が人気サイドに偏っていた気はしますし、このあたりで振り回してみるのもアリっちゃアリです。

井崎:おお、まさか須田クンの賛同が得られるとは思わなかった(笑)。じゃあ、今週はトリガミ覚悟で、手広く勝負してみるとするかな。

須田:もうこの時点で、エピファネイア圧勝のフラグが立った気がしますけどね(笑)。では牡馬クラシック最期の一冠、センセイに思い残すことなく散っていただきましょう。

 望田潤の予想

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予想印
3エピファネイア(1人気)
13ダービーフィズ(10人気)
10バンデ(3人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

10

-

13

1点 1000円

馬連流し

3

相手

10

13

2通り 各3000円

ワイド

3

-

13

1点 3000円

望田潤の見解

 土曜の京都芝は相変わらずの高速インベタ馬場で、外から突き抜けたのはトゥザワールドノボリレジェンドの2頭、つまり2歳戦でモノが違った2頭だけ。

 しかし日曜の予報は終日「弱い雨」で、稍重で時計一つかかる馬場、そしてちょっと上滑りするような馬場もにらんでおくべきか。

 エピファネイアは胴長の体型で外回り向きだし、下りでの加速が凄いので京都外回りはベストコースだが、あのしなやかなストライドだから馬場が渋るのはプラスではないと思う。

 ダービーフィズクレスコグランドの半弟でマンハッタンカフェの甥で、この牝系は男馬はスタミナや持続力に富んだタイプに出るし、とにかく折り合いはつきすぎるぐらいだし鋭さ負けはあってもバテたことはない馬だから、そして晩成血統らしくここへきて馬体に実も入ってきたから、ここは相手一番手で狙いたい。馬場が渋るのは間違いなくプラス。

 バンデはとにかくハナさえ切れば圧巻の強さをみせるが、わりとストライドが大きいし外回りで伸び伸び走ったほうがより強い馬だろう。これも渋るのは歓迎。

 馬場が渋って◎エピファネイアが引っかかるようなら沈んでしまうシーンも考えられなくはないので、○ダービーフィズバンデのタテ目も少し買ってみる。

 井内利彰の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

18

1点 2000円

複勝

18

1点 3500円

3連複BOX

3

4

18

1通り 各500円

3連単フォーメーション
1着

4

18

2着

3

4

5

8

18

相手

3

4

5

8

16

17

18

40通り 各100円

井内利彰の見解

 過去10年の菊花賞、最終追い切り場所別に見ると、最多勝は栗東坂路で5勝ですが、続いて勝利数が多いのは、栗東Dコース。これが4勝を挙げていますが、勝率換算すると、こちらが断然優秀な成績を残していることになります。

 現在の栗東Dコースは内に芝、外にポリトラックという、2種類の馬場があります。なぜ、Dコースが「菊花賞を勝てる調教場所」になっているか。その理由はコース形状にあります。

 京都芝外回り(Aコース時) 1周1894m 直線404m
 栗東Dコース(芝馬場)   1周1950m 直線400m強

 京都外回りの最大の特徴である、3コーナーの上り下りの坂はありませんが、直線が平坦であり、4コーナーから直線の入口角度などは、両コース、ほとんど一緒です。これが栗東Dコースでの最終追い切りが良績を残す要因だと考えています。

 また、芝馬場となれば、本番と同じ下地を走ることになります。過去9年のうち、Dコース芝馬場で最終追い切りを行っての出走は4頭。その4頭はすべて、2004年に出走しています。

 デルタブルース→8番人気1着
 オペラシチー →6番人気3着
 ストラタジェム→16番人気5着
 ハーツクライ →1番人気7着

 1番人気が7着に負けて、調教適性があるのか、と思われるかも知れませんが、ハーツクライは、新馬時に同じ芝馬場で5F70秒程度の追い切りをこなした程度で、それ以外はデビューからすべて坂路追い切りでした。あまりにも慣れていないトラック馬場での追い切りがマイナスになったという考え方で処理できます。

 2013年もDコース芝馬場追い切りが3頭出走。すべて上位評価ですが、○エピファネイアの1着は買いません。その理由が1週前追い切りの併せ馬の内容。

 併せ馬「あり」9-6-5-76
 併せ馬「なし」0-3-4-57

 過去9年で1週前追い切りが単走だった馬の優勝はありません。10年前、2003年の優勝馬ザッツザプレンティも1週前追い切りは併せ先着だったので、この調教データがある以上、○の1着は買えません。

 ◎マジェスティハーツは1週前追い切りがCWコースで先着、最終追い切りがD芝コースで先着。最終追い切りのVTRを見ると、少し内にもたれるシーンが目立ったかも知れませんが、前走時、CWコースでも少しもたれています。これは決して気にする癖ではありません。それよりも仕掛けられてからの瞬発力が非凡なところを見せつける内容となりました。トモがしっかりしてから、折り合いに心配がなく、道中は力を抜いて、勝負どころからトップギアに入る走りは菊花賞に向いています。

 ○エピファネイアは1週前追い切りのデータで1着は買えませんが、2着3着はあって当然。陣営が工夫を重ねて調整している効果も表れており、馬の状態は最高潮。ただ、1頭で行動させることを多くしているこの中間ですから、それがレースで必ずしも良い影響を与えるかは疑問です。

 前走から追い切りの動きが抜群すぎる▲フルーキー。前向きすぎて、距離への適性が心配な方がいるかも知れません、前走のレースぶり、そして、追い切りの動きを見るかぎり、スイッチのオンオフがはっきりしているタイプなので、折り合いを欠いて距離がこなせないということはないと考えています。今回の追い切りは角居勝彦厩舎の勝負調教に該当しましたし、こちらは十分に1着の可能性があると思います。

 こちらも距離不安を感じられている方が多いはずの☆タマモベストプレイ。本質的な距離適性に関しては、断言できませんが、追い切りでの走りっぷりから、同世代同士、しかも坂路調教馬に適性のある菊花賞なら、立ち回り次第で馬券に絡むシーンがあってもいいと思っています。もちろん、状態に関しては前走以上。ひと叩きして、確実に上昇しています。

 △テイエムイナズマは☆と同じ、1週前にCW、最終追いで坂路という追い切りパターン。普段からカッカした気性なので、やはり折り合いは鍵になると思いますが、この枠順なら壁をつくってレースができるはず。

 △ラストインパクト、△アドマイヤスピカは2週連続併せを行った馬同士。どうしても先着した前者が良く思えますが、2週続けて併せ遅れは意外と馬券になっているので、妙味は後者かも知れません。

1.ケイアイチョウサン
今回:標準トラック
前回:軽目トラック主体

2.ネコタイショウ
今回:一杯平均トラック
前回:急仕上げトラック

3.エピファネイア
今回:乗込坂路主体
前回:馬ナリ平均併用

4.フルーキー
今回:乗込坂路主体
前回:乗込併用

5.テイエムイナズマ
今回:標準多め坂路
前回:標準併用

6.ヤマイチパートナー
今回:標準トラック
前回:標準トラック

7.アクションスター
今回:標準坂路
前回:標準坂路

8.タマモベストプレイ
今回:標準坂路主体
前回:標準坂路

9.インパラトール
今回:標準トラック
前回:標準トラック主体

10.バンデ
今回:標準多め坂路
前回:馬ナリ平均坂路

11.ヒラボクディープ
今回:標準トラック
前回:標準トラック

12.ナリタパイレーツ
今回:標準多め坂路
前回:標準多め坂路

13.ダービーフィズ
今回:一杯平均併用
前回:標準坂路主体

14.サトノノブレス
今回:標準多め坂路主体
前回:標準多め併用

15.ユールシンギング
今回:馬ナリ平均トラック
前回:馬ナリ平均トラック

16.アドマイヤスピカ
今回:標準多めトラック
前回:標準少めトラック

17.ラストインパクト
今回:標準多めトラック
前回:標準トラック

18.マジェスティハーツ
今回:標準多め併用
前回:標準併用

 山崎エリカの予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
複勝

11

1点 5000円

馬連

3

-

11

1点 2000円

馬連

5

-

11

1点 1000円

馬連流し

11

相手

6

8

12

16

4通り 各500円

山崎エリカの見解

 今年の菊花賞の出走馬を見るとエピファネイアの実績は断然と言えるものがあるのですが、他の上位人気に支持されている馬たちは春の青葉賞に出走していた馬が多いことに気がつきます。神戸新聞杯3着のサトノノブレス青葉賞4着馬。根強い人気を持つラストインパクト青葉賞3着馬。前走の兵庫特別で驚異的な走りを見せたバンデ青葉賞15着馬です。その青葉賞は世間では前残りのレースと認識されているようですが、果たしてそうだったのでしょうか?

 まず青葉賞で逃げて2着だったのは次走ダービーで3着に入線することになるアポロソニックです、内容が薄い青葉賞2着馬だったとしたら、次走のダービーで3着入線なんてできるでしょうか? また青葉賞で2番手追走からバテて15着まで沈んだ馬がバンデです。バンデほどのスタミナの持ち主が15着まで沈んでしまったことから考えても、今年の青葉賞は数字以上に先行馬にとって厳しい流れだったと考えるほうが自然だと見ます。

 そのスタミナ比べとなった青葉賞で2月以来の競馬ながら先行策から勝利したのがヒラボクディープです。おそらく全能力を出し切った場合には、相当なスタミナを秘めているでしょう。前走のセントライト記念はあくまで叩き台、更に追い込みの競馬になったことも着順を悪くしてしまいました。競馬はもともと強い馬が巻き返すのが一番多い穴パターンです。完全に人気の盲点になっているようですが、終わってみれば青葉賞馬は強かったという結果になって不思議ありません。

 もともと菊花賞青葉賞勝ち馬が強いレースでした。古くはガクエンツービートステージチャンプが秋初戦のトライアル敗退から2着に巻き返して穴を開けています。前記2頭は青葉賞で勝利した次走のダービーで大敗、そして秋トライアル敗戦、まったく今回のヒラボクディープと同じなのです。もしエピファネイアが自滅するようならば他のダービー組は手薄なだけに、ヒラボクディープが勝利するチャンスは十分と見て◎とします。

 ○は皐月賞2着、ダービー2着、神戸新聞杯1着のエピファネイア。今回の出走馬のなかでは断然の能力、実績の持ち主です。しかし今回は死角がいくつか目に付きます。一番の死角はトライアルの神戸新聞杯で自己ベストのPP指数をマークしてしまったことです。競走馬は休養明けから全力を出してしまうと、どうしても次走で疲れが残ってしまいやすくなります。かつての菊花賞でもトライアル勝利馬が何度馬群に沈んだことでしょうか。菊花賞の時期が前にスライドし、関西のトライアルが神戸新聞杯に一本化されて以来、神戸新聞杯の勝ち馬で、菊花賞も勝った馬を数えるほうが数少なく、ディープインパクトオルフェーヴルゴールドシップなど、歴史的な名馬ばかり。他は2着以下に沈んでいます。

 調教過程を見ても本気で菊花賞を獲りにきているというわけではなく、流れの中で菊花賞に出走、本当の狙いはジャパンCのように見えます。かつてのライスシャワー菊花賞を勝利したときはまさに鬼調教を課してスタミナを極限まで鍛えたものでした。それと比べてしまうとどうしても今回のエピファネイアの調教メニューは手緩く感じてしまいます。エピファネイアの能力は断然です。しかし本気度と気性面に不安点を抱えているエピファネイア。さて、どうなるでしょうか。

 ▲は皐月賞6着、ダービー6着の実績は、今回の出走メンバーのなかでは上位と言えるテイエムイナズマ。2歳時のデイリー杯2歳Sでは折り合いを欠いて3コーナー先頭、そのまま押し切ってしまうというスタミナ任せの競馬で勝利した馬です。その後は一時的にスランプとなりましたが、距離が延びるにつれて本領を発揮し始めました。前走の神戸新聞杯はスタートであおってしまい完全な出遅れ、能力を出し切れませんでした。しかし今回は体調面が順当に良化してくるはずです。前を行く馬たちが引っ張り、折り合うことができれば直線で強襲するシーンも十分でしょう。

 高橋学の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連流し

3

相手

8

10

14

16

18

5通り 各2000円

高橋学の見解

過去30年間から、■消える馬(連対圏外の馬)をチェックしてみよう。

アクションスター…芝1勝以下かつ芝連対率5割未満の馬は、前3走内に2400m以上芝の長距離OP・重賞連対がある馬を除き[0-0-0-58]。

インパラトール…前走1800m以下の芝を使用し、そこで2馬身以上の快勝できなかった馬は、ダービー5着内の実績がある馬を除き[0-0-0-29]。

ケイアイチョウサン…芝の連対が3回以下かつ芝の着外(4着以下)が6回以上ある馬で、前走で連対を外していた安定性を欠く馬は[0-0-1-38]。H6年、前走GII戦0秒4差4着のマルカオーカンが穴人気も13着完敗。

ダービーフィズ…2400m以上で連対歴がなく、前2走「2200m以下非重賞戦敗退→2200m以下戦敗退」の馬は[0-0-0-31]。この中には、前走GII戦2着・3着の好走馬が12頭もいて、うち5頭がセントライト記念2着馬。菊は、重賞実績<距離実績。
また、連対率が5割未満の2勝以下馬で、前4走内に2200m以上戦1着がない、あるいは前3走内にGI戦3着内の好走がない実績不足の馬は、皐月賞馬&ダービー馬ともに不在の年を除き[0-0-3-73]。

テイエムイナズマ…4走前または5走前に1800m以上の重賞連対歴がなく、前3走とも芝で連対を外していた馬は[0-0-0-46]。

ナリタパイレーツ…前4走とも芝を使い、その中に重賞連対がない馬のうち、前走9月以降のレースで10人気以下の低評価で着順掲示板を外す6着以下は[0-0-0-24]。

ネコタイショウ…2走前または3走前に重賞連対歴がなく、前走2400m未満の非重賞戦敗退馬は[0-0-0-44]。

ヒラボクディープ…前3走とも芝を使い、前走9月以降のレース、体重増減が10kg未満の範囲内で10着以下大敗馬は[0-0-0-37]。この中には、2走前または3走前に重賞連対ある馬が10頭もいたが巻き返しならず。

フルーキー…前2走とも2000m未満戦使用馬は[0-0-0-30]。上がり馬で穴人気になっているが、H20年、前2走「1000万→1600万」連勝中のシゲルフセルトが単勝20倍台の穴人気に推されていたが14着。

ヤマイチパートナー…芝10戦以上消化馬で、前走9月以降のレース10着以下敗退馬は[0-0-1-17]。H20年、ヤマイチと同じ母父リアルシャダイフローテーションが15人気2着と長距離血統にモノ言わせて大穴を演出しているが、フローの場合は重賞連対歴があった。

ユールシンギング…2走目に500万以下戦を使用し、そこで3馬身以上の楽勝できなかった馬は[0-0-0-39]。この中には、前走GII戦1-3着好走の上がり馬が8頭(うち2頭が1着馬)いたが上昇軌道に乗れず。

ラストインパクト…前3走内に斤量57キロ未満で着外が2回以上ある馬は、前走2400m以上戦3着内の好走馬を除き[0-0-3-89]。
また、レースが10月に繰り上がったH12年以降、2200m以上戦で1馬身以上快勝ない馬で、7月以降に3戦以上消化し、前走非重賞戦敗退または重賞戦着外は[0-0-1-15]。

□重賞連対&4勝以上
「前走重賞連対の芝4勝以上でキャリア10戦未満」という馬のうち、

(1)ダービーで連対
(2)春4月以降の消化レース3戦以内
(3)着外が0-1回

以上の3項目すべて満たしていた馬は[5-3-0-0]。

 H5年、皐月賞・ダービーともに0秒1差2着惜敗のビワハヤヒデが、前走ステップ戦の神戸新聞杯を0秒3差快勝し、菊花賞5馬身差のレコード勝ちで悲願の1冠を手にしている。
 同タイプ、皐月賞・ダービー2着馬エピファネイアの軸不動だ。

 三田明太の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
ワイドBOX

5

9

12

3通り 各1000円

3連複フォーメーション
1着

9

2着

5

9

12

14

16

17

相手

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

17

18

70通り 各100円

三田明太の見解

 今年の牡馬クラシックは、皐月賞が高速馬場の恩恵を受けた形のレコード決着で、走破タイムの割に例年より指数が低く、スローの上がり勝負になったダービーはさらに低調な指数決着。夏のローカル戦で目立った指数を出した馬も少なく、持ち指数を見ると結果的に皐月賞に出走していた馬が上位に並ぶメンバー構成。ただし、今年の皐月賞は高速馬場を好位で流れに乗ったタイプが上位独占しており、求められた適性がマイル寄りの機動力であったと決め撃ちすることも可能ではないだろうか。ならば、指数的に持久力タイプでありながら、皐月賞で凡走した馬の巻き返しを狙ってみたい。

 本命はインパラトール皐月賞でも本命にしたが、デビュー戦からの指数動向を見ても、2回の距離延長時は前走より上がりが掛かる展開で指数を上げているように、ディープインパクト産駒でも斬れより持久力に振れているタイプ。上がり1位で2着に好走した休み明けの前走を見ても、指数が「98」と低調だったところに本馬の本質が垣間見える。圧倒的1番人気で、鞍上も初の牡馬クラシック制覇が掛かるエピファネイアが、前を掃除する王道の競馬をするならば、その後ろで漁夫の利があると信じてみたい。

 古澤秀和の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

3

-

14

1点 2000円

馬連

11

-

14

1点 2000円

馬連

5

-

14

1点 1500円

馬連

12

-

14

1点 1000円

馬連

14

-

15

1点 1000円

馬連

3

-

11

1点 1500円

馬連

3

-

5

1点 1000円

古澤秀和の見解

3番:キッチリ仕上がる。勝ち負け。
5番:素晴らしいデキ。
11番:ツナギ良い。侮れない。
12番:馬体絞れた。
14番:グンとトモの張りが増した。
15番:距離延長大丈夫。

ラップ理論を駆使 丹下日出夫の予想

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丹下日出夫

丹下日出夫の見解

【我慢の菊】エピファネイアの我慢が花開く。デビュー以来[4201]。折り合いを欠いた弥生賞こそ、4着と沈んでしまったが、一冠目の皐月賞は、古馬混合の中山2000mのコース記録となる、1分58秒0に遅れること、わずか0秒1。続くダービーも、キズナの差し脚に半馬身差の2着に屈したものの、残り50mまでは先頭。記録・内容ともに、3歳世代の頂上決戦で凌ぎを削ってきた。しかし春二冠の惜敗の理由は一にも二にも折り合い。ひと夏を越えた前哨戦の神戸新聞杯は、リングバミに替え舌を縛り、課題である折り合いを克服し、仕掛けどころで追い出しを待ち、前半1000mが59秒8いう、よどみのない平均ラップの上に立ち、残り600mから11秒1―10秒8と、レースラップは一気に加速。その急流を鮮やかに抜け出して後続に2馬身半。折り合いという自己との戦いも勝ち抜いた。枠順はコースロスの少ない内目の3番枠。一週目のスタンド前をゆったりと通過できれば、自ずと菊の大輪が近づいてくる。一発大逆転の金星を狙うのはバンデ神戸新聞杯と同じ2400mで行われた前走の兵庫特別は、前半1000m通過が1分3秒5というスローに恵まれたにせよ、11秒0―11秒0―11秒5(3ハロンは33秒5)という快ラップで、後続を見る見る間に6馬身とチギる大楽勝。凄味すら感じさせる、このラップで上がられては、さすがのエピファネイアも差し届かない、乱れ菊も頭に入れておきたい。ちなみに、半兄は世界のGIをまたにかけたドクターディーノ。3000mのスタミナ勝負は望むところ。ユールシンギングの二走前・1分47秒3は、同日の新潟記念の1800m通過タイムに1秒遅れ。上がり34秒0は新潟記念を最速の上がりで制したコスモネモシンを0秒3上回っていた。セントライト記念は、台風一過の湿り気を帯びた緩い芝。走破タイムは2分13秒5と、一見平凡ながら、GI仕様の時計的根拠は二走前ですでに確立。跳びは大きく、パワーあふれる520キロ前後の巨漢馬。シンボリクリスエス×スペシャルウィーク×トニービンと、配合は菊でこそのステイヤー(近親は青葉賞ステイヤーズS優勝馬ペインテドブラック)。ゴール前急追が見ものだ。惑星はフルーキー。角居厩舎の僚友エピファネイアの陰に隠れ扱いは地味だが、黒光りした馬体は異彩を放ち、ここに至るまでの一連の稽古の動きも圧巻。7月以降の3戦の時計や上がりの数値は、穴人気となっている神戸新聞杯2着のマジェスティハーツと同等か五分以上だった。ケイアイチョウサンは、絶好の1番を引き当てた。最速の上がりをマークしたセントライト記念で、よしと脚は確認。インか外か。横山典が一か八かの直線勝負に打って出る。

至高の頭脳 須田鷹雄の予想

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須田鷹雄

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連フォーメーション
1着

1

6

2着

1

3

6

8

13

14

15

18

相手
13通り 各300円
ワイド

1

-

6

1点 800円

ワイド

6

-

14

1点 700円

3連複フォーメーション
1着

1

6

14

2着

1

6

14

相手

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

17

18

46通り 各100円

須田鷹雄の見解

 エピファネイア嫌いかと思われそうだが、どんな馬が人気で出てきたとしても、人気薄で「菊花賞っぽい馬」を買うのがこのレースにおける私の流儀。◎○はその線でいく。

 ◎はヤマイチパートナー。母の父リアルシャダイというだけでこの馬を本命にすることは早くから決めていた。スローになったら全くチャンスなしだろうが、スタミナ色の強い展開になればかつてのフローテーションのような存在になると見る。

 枠順が魅力なのが○ケイアイチョウサン。京都外回りの1番枠ではただでさえマークが必要な条件。それに加えて長距離向きの産駒も多いステイゴールドを父に持ち、鞍上が長距離名人の横山典騎手。小笠厩舎贔屓というわけではなく(むしろ私は応援している人馬はシルシ薄めになる)、純粋に穴としてすすめられる馬だ。

徹底データ分析 コンピューター予想の予想

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コンピューター予想

予想印
3エピファネイア(1人気)
8タマモベストプレイ(11人気)
5テイエムイナズマ(16人気)
10バンデ(3人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単BOX

3

5

8

10

12通り 各400円

3連単BOX

3

5

8

10

24通り 各200円

コンピューター予想の見解

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負!

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高配当もズバリ! netkeiba関西本紙の予想

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netkeiba関西本紙

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

3

相手

4

10

14

15

17

18

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

3

2着

10

相手

4

14

15

17

18

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

3

2着

15

相手

4

10

14

17

18

30通り 各100円

netkeiba関西本紙の見解

【小波乱】エピファネイア皐月賞、ダービーともに半馬身差の2着と実績最上位。秋初戦の神戸新聞杯では、スムーズに折り合い快勝してみせた。あの内容なら3000mも克服できるはず。春のクラシックホースが不在のここは、GI初制覇のチャンスだ。相手筆頭にはバンデを指名する。3走前の500万下が大差勝ちで前走も6馬身差で楽勝。スピードでは見劣るが、スタミナなら互角以上だ。ユールシンギングは末脚がしっかりしており、前走のセントライト記念で重賞初制覇。血統的にも長距離適性は高い。マジェスティハーツ神戸新聞杯で勝ち馬を上回る末脚を繰り出して2着。大外枠も名手の腕でカバーする。あとは、サトノノブレスフルーキーラストインパクトを押さえる。

 栗山求の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

3

相手

4

9

12

14

17

10通り 各400円

3連単1着流しマルチ
1着

3

相手

4

9

12

14

17

60通り 各100円

栗山求の見解

 ◎エピファネイアは「シンボリクリスエス×スペシャルウィーク」という組み合わせで、母シーザリオは現役時代にオークスを勝ち、アメリカに遠征してアメリカンオークスを楽勝した名牝。父シンボリクリスエスは現役時代に有馬記念を連覇したものの、産駒のなかで長距離向きといえるのはダイヤモンドSをレコード勝ちしたモンテクリスエスなどわずかで、本質的には中距離タイプ。

 ただ、配合を眺めると Sadler's Wells を抱えた母方からしっかりとスタミナを受けているので、中距離ベストながら3000mでパッタリ止まるようなタイプではない。多少雨が落ちても苦にしないだけのパワーも秘めている。折り合い面の課題はトライアルの神戸新聞杯でメドがついたので心配しなくてもいいだろう。

 トビの大きな豪快なフットワークなので京都外回りコースは替わるのはプラスで、このコースで唯一走った昨年秋のデビュー戦は圧巻の強さだった。潜在能力ではほぼ互角のダービー馬キズナは、先日フランスで行われた凱旋門賞で4着に食い込み、国際レベルの高い資質を示した。キズナと五分に戦えるこの馬が格下の同世代相手に戦って馬券圏内を外すシーンは想像しづらい。普通に走りさえすれば結果はついてくるだろう。

 奥田隆一郎の予想

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予想印
17ラストインパクト(8人気)
3エピファネイア(1人気)
10バンデ(3人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

3

-

17

1点 5000円

馬連流し

10

相手

3

17

2通り 各2500円

奥田隆一郎の見解

菊花賞の見解:近3年の菊花賞で馬券になった1-3着馬(計9頭)は、神戸新聞杯の連対馬、セントライト記念の連対馬、古馬相手の1000万特別の勝ち馬、3種類のいずれかに該当。そこで、これらの該当馬を中心に予想の印を打ちたい。

本命馬の見解:◎ラストインパクトは、直結コース小倉芝2000mのシンガポールTC賞(1000万下)を勝利。3年前の菊花賞を制したビッグウィークが小倉芝2000mの1000万特別勝ち馬で、小倉芝2000mは直結コースとして機能している。前走はイレ込みが激しく、出遅れて能力を発揮できなかった。春の時点で長距離戦を勝利したように距離が伸びても対応できるため、変わり身を警戒する。

穴馬の見解:▲バンデは、直結コース阪神芝2400mの兵庫特別(1000万下)を勝ち、前述した菊花賞激走馬の条件に合致する。未勝利を勝ったのも阪神芝2400m、500万クラスを勝ったのが函館芝2600m、長距離の実績は十分ある。今回はどの馬も経験のない3000mの長距離戦なので、重賞馬が相手でも好勝負できる。

最速予想 netkeiba編集部の予想

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netkeibaデスク

netkeiba編集部の見解

 牡馬クラシック最終戦は、京都の芝3000mで行われます。出走馬すべてにとって初めての距離。というより、現在の競走馬が3000m以上の距離を走る機会自体がほとんどありません。

 予行演習なしの一発勝負。各馬の適性を事前に判断するチャンスがないため、下馬評があまりアテになりません。その結果、昨今の菊花賞はかつての「強い馬が勝つ」というイメージからはかけ離れて、G1のなかでも一二を争う大荒れレースとして認知されています。

 今年は皐月賞ロゴタイプ、ダービー馬キズナともに菊花賞への出走を見送りました。春のクラシックで3着以内に入線した馬すら、エピファネイア一頭しかいません。一頭を除けばどんぐりの背比べという状況で、例年以上に適性の見極めが重要な菊花賞になるでしょう。

 エピファネイア皐月賞、ダービーと連続して2着。両レースの勝ち馬がいないここは、断然の中心になります。前哨戦の神戸新聞杯を圧勝、課題だった折合面でも着実な進歩を見せて、本番に向けて視界は良好です。おそらく本質的にステイヤーではないので、本格的にスタミナが問われるレースになったら取りこぼしも考えられますが、疵の少ない本命馬だと言えるでしょう。

 この馬を負かすとしたら、筆頭はバンデだと考えます。500万下が大差勝ちで、1000万勝ちが6馬身差。まだ能力の底は見せていませんし、芝2400m以上で3勝しているように、距離は延びれば延びるほど良い、というタイプ。折合難がある馬が多いなか、先行力があるのも有利です。

 ラストインパクト青葉賞3着でダービー出走を逃しましたが、その後1000万下を勝って賞金加算に成功、無事に菊花賞に駒を進めてきました。前走神戸新聞杯は落鉄の影響が響いて人気を裏切りましたが、あくまでも本番は菊花賞。川田騎手に鞍上を強化しての一戦で、再度注目が必要です。

 セントライト記念からは長く良い脚を使えるアドマイヤスピカ神戸新聞杯からはジリ脚だがバテないサトノノブレス、切れ味優秀なマジェスティハーツ。前走で準オープンで古馬の強敵に接戦したインパラトールも、ここで勝負になって不思議のない能力を秘めます。

※火曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

厳選予想 ウマい馬券