GI格付けのS59年以降の29年間から、■消える馬(連対圏外の馬)を馬番別にチェックしてみよう。
■1
ヒットザターゲット…前走年内の3000m以下芝のレース、良・稍重で着外(4着以下)だった馬は[0-0-4-110]。ヒットは、前走
目黒記念4着。
■2
タニノエポレット…右芝の複勝率5割未満の馬は、前走GI戦連対・GII戦1着・GIII戦3馬身以上1着の好走馬を除き[0-0-2-75]。タニノの右芝複勝率は・344。
■4
ダノンバラード…前走GIII以下戦敗退馬は[0-0-2-48]。ダノンは、前走GIII
鳴尾記念3着。
■5
シルポート…キャリアが30戦以上もある馬で、前走GI戦連対外・GII以下戦敗退馬は[0-0-0-49]。H5年キャリア45戦の
イクノディクタスが8人気2着と穴を演出していたが、同馬は前走GI
安田記念2着だった。
また、過去30年で逃げ切りVは4回あるが、いずれも前走重賞戦1着だった馬。逃げ宣言の
シルポートは、キャリア53戦、前走18着。
■6
トーセンラー…芝15回戦3勝以下かつ芝連対率5割未満の馬は[0-0-1-22]。トーセンは、芝17戦3勝、芝連対率412。
また、過去20年、2000m-2200mを10回以上走って2勝以下は[0-0-3-24]。該当距離、H16年前走GI
安田記念1着
ツルマルボーイが[2-4-3-3]で6着、H21年前走天皇賞1着
マイネルキッツが[2-3-2-9]で7着。トーセンは[1-3-3-4]。
■7
スマートギア…消化度数の多い2000m戦に注目してみると、2000mを5回以上走って1勝以下かつ2000m連対率5割未満の馬は、前走GI戦連対除き[0-0-5-46]。スマートの2000m成績は[1-3-4-7]。
■8
ナカヤマナイト…4月以降に2戦以上消化し、前走10着以下は[0-0-0-22]。
ナカヤマは、5月
新潟大賞典5着→6月
安田記念12着。
■9
ローゼンケーニッヒ…前4走内に年明け以降のGII以下戦で着順掲示板を外す6着以下がある馬は、前走GI戦3着内・GII戦連対の格上戦好走馬を除き[0-0-6-129]。この中には、前走OP・GIII戦1着の上昇馬が10頭もいたが連対ならず。ローゼンは、4走前に1月条件戦10着あり、前走条件戦で半馬身差1着では役不足。
■10
ゴールドシップ…負担重量設定が「4歳以上58キロ」となったH8年以降、2走前に斤量58キロ以上を背負っての重賞連対がなく、前走0秒8以上完敗だった
宝塚記念58キロ馬のうち、2000m-2400m戦3勝以下馬は、前4走内にGI戦2馬身以上の快勝歴がある馬を除き[0-0-1-37]。この中には、ゴールドと同じように、前々走GII戦57キロ1着馬が7頭いたが巻き返しての連対ならず。
また、消化度数の多さで同じ中距離2000m戦に注目してみると、
宝塚記念が2分10秒台-12秒0で決着した年が12回あるが、その年に芝2000mの持ち時計が2分01秒0を切っていない馬は、芝2000m連対3回以上かつ連対率5割以上の距離実績があった馬を除き[0-0-3-23]。H10年2分11秒9で決着した宝塚では、前年の
有馬記念1着馬
シルクジャスティス(2000m持ち時計2分01秒1)が「流れが速すぎてハミを取らず」6着。ゴールドの2000m持ち時計は2分01秒3。台風4号の影響による馬場状態に注目。
◎11
ジェンティルドンナ
前3走とも重賞戦1-3着好走のキャリア20戦以下馬で、その3走内に芝良・稍重のGI戦(3歳限定戦除く)1着がある馬は[7-5-1-2]。
この連対を外した3頭は、6カ月ぶりの長期休養明け馬やゲート内駐立不良で急きょ外枠発走となった馬とマイナス要因があきらか。これを除くと[7-5-0-0]。
○3
フェノーメノ
前走GI天皇賞春1着馬は[6-4-0-7]。このうち、前3走内とも着順掲示板内の5着以内確保かつ天皇賞春1馬身以上の快勝馬で、当日の体重増減が前走比10キロ未満内の馬は[4-1-0-0]。
木曜日の事前発表馬体重が510キロ(前走比14キロ増)の
フェノーメノ。輸送で体重をどこまで落としてくるか要チェック。