台風が接近しているが、土曜は東西とも良馬場でやれそうだ。

　フェルメッツァはフラガラッハやイリュミナンスの3/4弟で、母スキッフルはハイペリオンの強力な継続クロスであると同時に綿密な父母相似配合でもあり、トニービンとヌレイエフのナタの斬れを伝える繁殖牝馬だ。
　本馬もカミソリというよりはナタの斬れ方で阪神外回りはピッタリで、父がディープのぶんフラガラッハよりは俊敏さや反応の良さもあるから、スローのヨーイドンだとちょっとモタつくかもしれないがそれでも差し切るとみた。

　マイネルメリエンダはチーフベアハート産駒としてはマイネルラクリマと似た配合で、母父がスペシャルウィークのぶんより外回り向きの脚質になった。距離延長はプラス。

　ジャックトマメノキはプリンセスジャックの全弟でベストは1400mかもしれないがガーッと行くタイプではなさそうだし、スローならば能力で差してきそう。

　オールステイは札幌2歳Sで◎にしたが、ケープクロス産駒のパワー型なのでスローで上がりが速くなるとどうか。逃げるとしぶとそうなシャンパーニュまでの3点でいきたい。

【チョイ荒れ】まだ線は細く、調教も攻めきれない状態でも、理にかなった差し脚で、フェルメッツァはデビュー戦を快勝。デュランダル産駒の半兄のフラガラッハは、やや寸詰まりの重賞マイラー。父がディープに代わり、やや胸前の薄い、スラリとした体型に出たし、そのぶん距離の融通は利く。時計・ラップを更新する形で、クラシックへ名乗り。ウインフルブルームは、小倉1800mを1分49秒4で新馬勝ち。夏の小倉のこの距離を、キャリア2戦内に1分48から49秒前半で駈けた馬は、メイショウサムソン、ウインバリアシオン、エイシンアポロン等、重賞馬多数。デビュー戦の時計の意味を、勝ち星で証明したい。オールステイ、シャンパーニュ以下は、良馬場の高速馬場対応が未知数。

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【小波乱】ウインフルブルームを中心に推す。初戦は若さをのぞかせながらも、余力十分の勝ちっぷり。中間の動きもよく連勝が期待できる。シャンパーニュの初戦は積極的なレース運びで快勝。血統背景もよく昇級でもヒケは取らない。フェルメッツァはフラガラッハの異父弟でまだまだ奥がある。ジャックトマメノキは追ってしっかりしており、距離延長もこなせそう。オールステイ、マイネルメリエンダを押さえる。