2007年から阪神芝1800mになった
ローズS。過去6回の1着馬はすべて休養明けということで、秋の
トライアルらしくない結果が出ています。それだけ春の実績馬が能力を発揮できるレースだということですが、どんな馬でも好走するというわけではありません。
(1)[6-1-1-18] 単勝回収率238% 複勝回収率115%
(2)[0-1-0-10] 単勝回収率0% 複勝回収率77%
上記はあるデータを区分集計した時の数字ですが、そのお題は「調教開始時期」。休み明けですから、放牧先からトレセンに帰ってきて、調教を始めるわけですが、その時期を集計すると、このようなデータになります。
(1)は調教開始がレースの20日よりも前、(2)は調教開始がレースの19日よりも後。20日を分岐点として、これだけの成績差があり、勝ち馬はすべて、レースから20日以上前に最初の調教を開始していました。この分類で、(2)に該当したのが、
デニムアンドルビーと
メイショウマンボ。前者は追い切りの動きがイメージとは違いましたし、後者は調教本数が少ない仕上げ。このデータの裏付けがある以上、どちらも印を打つわけにはいきませんでした。
(1)に該当し、調教本数は標準量こなしているのが、◎
ローブティサージュ。最終追い切りの坂路4F時計が遅いのは大丈夫?と思われるかも知れませんが、
ファンタジーS2着、阪神JF1着が今回と同じように遅い時計でした。逆に
チューリップ賞や
桜花賞は今回よりも時計が速い仕上げ。どちらがローブにとって、適した追い切りなのか、分かると思います。
また、ひと夏を越して、馬体も精神も成長。その効果を見せた最終追い切りはトモの入りが深いので、前肢の捌きが非常にスムーズ。ひと完歩が大きく、走りに余裕が出てきました。併せた
オツウを完全に煽る動きで、
須貝尚介厩舎の勝負調教に該当。これも
ファンタジーS、阪神JF時と同じなので、調教に関しては、主観的な馬の印象も、客観的なデータからも勝てる状態にあると思います。
○
ノボリディアーナは1週前追い切りで追走する内容の併せ馬でしたが、引っ掛かるというよりも、スピード能力が高い印象。最終追い切りでは緩急をつけた走りができていましたし、ハナさえ切ってしまえば、逃げ切る可能性は十分にあります。▲
ウリウリは2週続けて、追い切りの動きが秀逸。調教本数も適度ですし、これも休み明けでも動けるでしょう。
△
リラコサージュは中間の追い切りが入念。調教内容は
スイートピーS1着時と似ているので、これも高く評価したいところ。△
レッドオーヴァルは最終追い切りできっちり併せ馬先着。馬体重減の心配がない今回は狙うべき。△
エバーブロッサムは可もなく不可もないので、印を打ったという程度。△
ウインプリメーラ、△
トーセンソレイユ、△
シャトーブランシェは好走時と今回の調教内容が似ていることを評価しています。
最後に☆
ピクシーホロウ。
大竹正博厩舎の勝負調教に該当しており、最終追い切りの動きは抜群。オーバーペース気味に先行すれば、豊富な調教量が武器になるだけに、この馬からの3連複も買わせてもらいました。
1.
デニムアンドルビー
今回:標準併用
前回:標準多め坂路
2.
ウリウリ
今回:標準坂路
前回:馬ナリ平均坂路
3.
ウインプリメーラ
今回:標準坂路
前回:標準少めトラック
4.
コレクターアイテム
今回:標準坂路
前回:標準坂路
5.
エバーブロッサム
今回:標準併用
前回:標準多めトラック主体
6.
セレブリティモデル
今回:標準トラック主体
前回:標準少めトラック
7.
トーセンソレイユ
今回:馬ナリ平均併用
前回:標準併用
8.
ローブティサージュ
今回:馬ナリ平均坂路
前回:標準少め坂路
9.
ブリュネット
今回:乗込坂路
前回:標準坂路
10.
レッドオーヴァル
今回:馬ナリ平均坂路
前回:乗込坂路
11.
リメインサイレント
今回:標準坂路
前回:一杯平均トラック
12.
アサクサティアラ
今回:スパルタ坂路
前回:標準少め坂路
13.
ボロンベルラルーン
今回:標準多め坂路
前回:乗込坂路
14.
ピクシーホロウ
今回:乗込併用
前回:軽目トラック
15.
シャトーブランシュ
今回:馬ナリ平均坂路
前回:馬ナリ平均坂路
16.
ノボリディアーナ
今回:標準坂路
前回:標準多め坂路
17.
リラコサージュ
今回:標準併用
前回:標準坂路
18.
メイショウマンボ
今回:標準少め併用
前回:標準併用