◎ノーブルジュエリーは「米血スピードが強い父×ドイツ血脈が強い母」の完全なアウトブリードで、まだ成長の余地があるし、マイラーだが斬れ味がないので内回り1400mは先行抜け出しで競馬がしやすく、気性的に休み明けが狙い目のタイプでもある。

　充実一途マイネボヌールが相手だが、道悪が残ればデピュティミニスター≒コリムスキー2×3のニアリークロスを持つパワー型のクレバーサンデーが穴っぽい。

【力量互角】ノーブルジュエリーの先行力に一日の長。さすがに準OPに入ると、課題の折り合いが、より表面だってくるが、適度のガス抜きを果たし、ハンデ戦を選択。当該1400mに1分20秒5(2着)、[1200]と連対密度の濃い阪神なら主軸に推せる。逆転があればマイネボヌール。三走前の志摩特別も強かったが、朝日岳一気の充実振り。53キロなら阪神の坂も突破できる。ノーブルディードも新潟日報賞4着に復調気配。走破タイムは1分20秒0。マイネの朝日岳・1分21秒3より説得力があるし、朱雀Sで現級勝ちの実績を再考。57キロだと、イン強襲にこだわるしかないが、ニシノビークイックの一刺し。ウエストエンドの前残り。リフレッシュしたペルレンケッテと、上位争いは拮抗。

　秋競馬の芝マイル以下・準オープンは4歳馬が強く、3歳馬は昇級してきても苦戦しやすい条件(今回どのみち3歳馬はいないが)。

　また、前走着順別成績を見てみると、6着以下に負けてきた馬に賭けても大穴で回収率を整えることが難しく、単に的中頻度が低いだけになってしまいがち。買うなら前走掲示板組か、昇級組の中でもスジのよさそうな馬だ。

　ちなみに、この条件で前走2着から5着馬の年齢別成績を取ると、4歳馬の連対率が34.1％で、3、5、6歳馬はすべて10％台。さらに該当4歳馬の回収率は単86％・複102％で単はマイナスだがグループとしては悪くないことが分かる。

　そこでここは前走5着の◎ニシノビークイック。阪神替わりも悪くはないはず。馬場がどうかだが、雪が降った直後のこぶし賞2着を考えるとこなすことを期待できる。

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【伏兵注意】ノーブルジュエリーの前走5着は決め手の差が出たか。今回も実績ある7ハロン戦なら、流れひとつで巻き返せる。ウエストエンドは2走前以外は堅実駆け。実績ある7ハロンで前進する。ニシノビークイックは1ハロンの距離延長も守備範囲。前走は馬体減だったペルレンケッテは、放牧で立て直した。アルティシムス、ダノンウィスラー、ノーブルディードを押さえる。