11R

ジャパンCダート

15:40発走 / ダ1800m (右) / 天候:晴 / 馬場:良
5回 阪神 2日目 サラ系3歳以上 オープン       (国際)(指) 定量 16頭
本賞金:13000,5200,3300,2000,1300万円
  • Course コース詳細
  • IPAT連携

 井崎脩五郎の予想

井崎脩五郎の見解

・前走が3番人気以下かつ4着以下だった日本馬
※阪神過去5年[0-0-0-27]
●2012年該当馬→グレープブランデー(5着)、ナムラタイタン(7着)、ナイスミーチュー(11着)、トゥザグローリー(12着)
○2013年該当馬→グレープブランデークリソライトナイスミーチューグランドシチーテスタマッタ

・前走、地方競馬のレースに出走して4着以下だった馬
※阪神過去5年[0-0-0-12]
●2012年該当馬→ソリタリーキング(13着)
○2013年該当馬→クリソライトテスタマッタ

・牝馬
※阪神過去5年[0-0-0-6]
●2012年該当馬→ミラクルレジェンド(6着)
○2013年該当馬→メーデイア

・前走4コーナー10番手以下馬
※阪神過去5年[0-0-0-12]
●2012年該当馬→ナムラタイタン(7着)、ナイスミーチュー(11着)、ダノンカモン(14着)
○2013年該当馬→グレープブランデー

・前走2番人気以内馬をのぞく、騎手が乗り替わる日本馬
※阪神過去5年[0-1-0-17]
●2012年該当馬→グレープブランデー(5着)、ナイスミーチュー(11着)、トゥザグローリー(12着)、ダノンカモン(14着)
○2013年該当馬→ソリタリーキングテスタマッタ

・関東馬
※阪神過去5年[0-0-0-11]
●2012年該当馬→シビルウォー(9着)、イジゲン(15着)
○2013年該当馬→グランドシチー

・前走でJBCクラシックと南部杯以外の交流重賞に出走していた馬
※阪神過去5年[0-0-0-9]
●2012年該当馬→ミラクルレジェンド(6着)
○2013年該当馬→メーデイアエスポワールシチーニホンピロアワーズテスタマッタ

・外国馬
※阪神過去5年[0-0-0-3]
●2012年該当馬→該当なし
○2013年該当馬→パンツオンファイア

2012年残った馬→ニホンピロアワーズワンダーアキュートホッコータルマエローマンレジェンドハタノヴァンクールエスポワールシチートランセンド

【2012年結果】
1着:ニホンピロアワーズ(○)
2着:ワンダーアキュート(○)
3着:ホッコータルマエ(○)

2013年残った馬→ローマンレジェンドホッコータルマエブライトラインワンダーアキュートベルシャザールインカンテーション

2013年下半期[星取り表]:◎○○●●●●●◎●△●●△○●△○●●●●

須田:先週のJCは、2着のデニムアンドルビー、3着のトーセンジョーダンが共にヌケ。当然ながらハズレで、しかも笑いのネタにもならないという最低の結果でした。

井崎:……ウン、なんかもう有馬記念まで当たらない気がしてきたよ。素直にジェンティルドンナ軸で勝負したのに、今度は相手がサッパリだったもんなあ。

須田:まあ今回、デニムアンドルビートーセンジョーダンがデータ的に買いづらかったのは事実ですけどね。それにしても、当たる気配がしてきませんなあ……。

井崎:いや、今週はけっこう自信アリなんだけどなあ。ここまでハイレベルなメンツが揃うと大荒れになることなんて考えられないし、先週のJCとは違うよ。

須田:では、今週は堅い決着になるというのが、消去ネタから考えた「読み」というわけですか。あと、パンツオンファイアの取捨についても、ぜひお聞きしたいところですな。

井崎:単勝だけ妙に売れそうだよな、パンツオンファイア(笑)。常識的に考えたら買いづらいし、実際に「消し」扱いにしたんだけど……ちょっと迷いはあるんだよ。

須田:ま、JCダートの外国馬は、実績で判断しかねる部分がありますからねえ。日本の馬場適性や右回りへの対応力に関しては、実際に走ってみないとわかりませんし。

井崎:だから本来、人気馬は消し、人気薄は買いってスタンスが正しいとは思う。でも、そこまで残すと点数が増え過ぎちゃうからさ。で、結局は消したというワケだ。

須田:日本馬に関してはどうですかね? ホッコータルマエが人気の中心となるのは間違いないでしょうけど、これは素直に信頼の方向で?

井崎:それはもちろん。でも、この6頭の中で紛れる可能性はけっこうあると思ってるから、軸では取らないぞ。インカンテーションあたりが来ると配当も期待できそうだし。

須田:ちょっと気になるのが、クリソライトの「消し」。休養明けだった前走では大きく離されての5着に終わりましたが、ひと叩きされた今回は怖いと思うんですよ。

井崎:でも、消去ネタにダブルで引っかかっている馬を残すワケにはいかないし、ここは「消し」の姿勢を貫かせてもらおう。相手関係もハンパじゃなく骨っぽいんだしさ。

須田:では、軸は決めずにこの6頭で勝負ということで。自信があると言ったからには、最悪でもハズレは回避していただかないと困りますが……大丈夫ですよね!?

井崎:たぶん(笑)。
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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

4

1点 100円

馬連BOX

4

6

8

3通り 各1000円

馬単1着流し
1着

4

相手

6

8

14

3通り 各900円

馬単1着流し
1着

6

相手

4

8

14

3通り 各500円

3連単フォーメーション
1着

4

2着

6

8

14

相手

3

6

8

14

9通り 各300円

東大ホースメンクラブの見解

 本命は、エスポワールシチー。8歳になりますが、まだまだ強い競馬を見せてくれます。前年はこのレースで大敗していますが、今年は去年よりいいローテーションで来ており、リベンジを果たしてくれるでしょう。

 対抗は、ホッコータルマエ。2走前に連勝は止まりましたが、前走ではしっかりと勝ちきってくれました。ただ、実力以上の人気を背負っており、厳しい競馬をさせられそうなので、少し評価を落としました。

 3番手評価は、ワンダーアキュート。今一歩のレースが多く、実力も本命・対抗馬とは少し差があるでしょう。ただ、安定して走っているように、ここでもいいレースはしてくれるでしょう。

 4番手評価は、ニホンピロアワーズ。去年のこのレースで圧勝しており、ここで一発があっても不思議ではありませんが、それ以後が振るわず評価を落とします。

 5番手評価は、メーデイア。牝馬ながら重賞3連勝と今ノッていますが、よくて3着争いぐらいでしょう。

東大HC おにぎり

 望田潤の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

4

1点 1000円

馬連流し

4

相手

6

8

14

3通り 各2000円

馬連流し

4

相手

1

9

13

3通り 各1000円

望田潤の見解

 阪神のJCDは緩みのないペースになりやすくしかもゴール前に急坂があるので、トニービン、ヌレイエフ、グロースタークといったハイインロー的スタミナを強く受けた配合馬が近年は勝っている。

 ◎エスポワールシチーは09年の勝ち馬で、ヘイルトゥリーズンやナンターラ≒ナシュアやオリオール≒フラワーボウル≒カヴァーラップなどのクロスで母父ブライアンズタイムの血脈構成を綿密に増幅した配合。

 前の組には息の入りにくい厳しい流れになりそうだが、ブライアンズタイムやハイインローを基調とした配合馬だけに、すべてを出し尽くしてからの、もがき合いでのもうひと踏ん張りに期待してみたい。

 井内利彰の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

1

1点 2000円

3連単BOX

1

6

12

6通り 各200円

3連単フォーメーション
1着

1

2着

5

6

12

相手

2

3

5

6

8

9

11

12

16

24通り 各200円
3連単フォーメーション
1着

6

12

2着

1

相手

2

3

5

6

8

9

11

12

16

16通り 各100円
3連単フォーメーション
1着

6

12

2着

5

6

12

相手

1

4通り 各100円

井内利彰の見解

 阪神ダート1800mで行われた、過去5回のうち、のべ4頭は「併用系統」の調教タイプでした。未勝利戦などでは、坂路単一調教が好走する条件ですが、このレースでは、坂路単一調教馬の連対はありません。だからといって、トラック単一調教の好走が目立っているわけでもなく、併用調教が最適と言えます。

 その要因と考えられるのが、3コーナーの急なカーブ。ここが勝負どころとなり、ペースが上がり始める位置ですが、このコーナーリングで立ち遅れてしまうと、位置取りを悪くしてしまい、直線ではとても届かないような位置取りになってしまいます。よって、カーブでの加速をスムーズにするために、トラック調教が必要不可欠、そして最後の直線は坂を克服するための坂路調教が必要不可欠というわけです。

 ◎ローマンレジェンド藤原英昭調教師が「昨年このレース(JCD)を負けた時から、今年のこのレースを目標にしていた」と話しているように、JCDに向けて、最大限の力を発揮するために、ローテーションが組まれました。そのひとつが、休み明けのみやこS。昨年と同じローテーションでも、全く意図が違います。

 それを示すのが、JCDにおける、昨年と今年の最終追い切りの違い。押せ押せで使ってきた昨年は、現状で精一杯の力を発揮させるため、追い切り時計も速くない、ごく普通の内容でした。しかし今年は、前走が余裕のある仕上げだったため、中間の追い切り本数から違います。そして、最終追い切りも「一頭抜いて、また一頭」という、二段階式の併せ馬。これによって、最後まで気を抜くことなく、精一杯走ることをスパーリングできました。調教タイプは標準多め併用。最後のJCDを勝つのは、やっぱりこの調教タイプです。

 ○ホッコータルマエは昨年(3着)と同じ標準多め坂路。冒頭に記したように、坂路単一調教馬は連対もありません。よって評価をもっと下げることも検討しましたが、追い切り内容には、何の不安もなく、また、これまでの戦績から、調教適性によって多少パフォーマンスを落としても、十分連対もできると思ったので、この評価にしています。別の言い方をすれば、ローマンレジェンド以外、併用系統の調教タイプにそこまで魅力ある追い切り内容がいないということにもなります。

 ▲ベルシャザールは坂路での追い切り本数が多い、標準多め坂路主体。併用系統なので、勝つ可能性もあるという評価にしていますが、個人的には、3コーナーの勝負どころをいかにこなしてくるか、これに尽きると思います。

 △クリソライトはあまり馬体重が減った感じはなく、前走より数字は増えているかも知れません。ただ、中間の坂路での追い切り本数は異常に多く、3歳という年齢を考えれば、今が成長期かも知れません。最終追い切りの4F時計が遅い点が、まだ仕上がり途上だということを示していますが、終い最速ラップを踏めていますし、評価しないわけにはいかないでしょう。

 △ワンダーアキュートは過去2年馬券に絡んだ時と違って併せ馬を行っている点が心配。△ナイスミーチューは昨年より走れそうな追い切り内容。△ソリタリーキングアンタレスSのような脚を使えると怖い存在になりそう。△テスタマッタは最終追い切りCコースが不気味。△グレープブランデーは安田隆行厩舎の勝負調教に該当したので押さえました。

 最後に☆メーデイア。牝馬が通用するメンバー構成ではないと思いますが、この馬自身、坂路馬場でかなりパワーのある走りを見せています。調教タイプからも、馬券圏内という意味なら十分に食い込めそうな気がします。

1.ローマンレジェンド
今回:標準多め併用
前回:標準多め併用

2.グレープブランデー
今回:スパルタ坂路
前回:標準多め坂路

3.メーデイア
今回:標準多め併用
前回:地方

4.エスポワールシチー
今回:乗込坂路
前回:地方

5.クリソライト
今回:標準多め坂路
前回:地方

6.ホッコータルマエ
今回:標準多め坂路
前回:地方

7.ブライトライン
今回:標準多め坂路
前回:標準多め坂路

8.ワンダーアキュート
今回:一杯平均坂路主体
前回:地方

9.ナイスミーチュー
今回:スパルタ坂路
前回:標準多め坂路

10.パンツオンファイア
今回:標準少めトラック
前回:外国

11.ソリタリーキング
今回:標準坂路主体
前回:地方

12.ベルシャザール
今回:標準多め坂路主体
前回:標準多め坂路

13.グランドシチー
今回:標準トラック
前回:標準トラック

14.ニホンピロアワーズ
今回:標準トラック
前回:地方

15.インカンテーション
今回:一杯平均トラック
前回:一杯平均トラック

16.テスタマッタ
今回:標準多め坂路主体
前回:地方

 山崎エリカの予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連流し

12

相手

4

6

8

10

14

5通り 各2000円

山崎エリカの見解

 今年のJCダートはG1馬9頭と豪華メンバー構成となりました。断然の1番人気には、今年の交流G1、かしわ記念、帝王賞、JBCクラシックを勝利したホッコータルマエが支持されていますが、骨っぽいメンバーのここではあくまでも能力上位の1頭に過ぎない感じがします。

 その理由として、逃げたエスポワールシチーを突きに行った南部杯では自身が失速して2着に敗れたこと(かしわ記念でもエスポワールシチーを突いて、勝つには勝ったものの、ホッコータルマエ自身もラストで失速する危ういレース内容)、昨年のみやこS、JCダートで先着を許したニホンピロアワーズとは隊列が入れ替わる(前で立ち回ってニホンピロアワーズに目標にされるのではなく、後ろで立ち回ってニホンピロアワーズを目標として動く)という鞍上の工夫で結果を出している点から、真の王者とは言い難いものがあるのです。

 また、いくら上昇一途と言っても、前走のJBCクラシックを大目標とし、自己ベストのPP指数をマークしたこの一戦は、凱旋門賞の勝ち馬をジャパンCで狙うようなもの。個人的に△評価が妥当のように感じます。

 よって◎は、期待値も込みで3歳時には日本ダービーオルフェーヴルの3着となったベルシャザール推します。ベルシャザールは3歳秋以降はノドの問題やら骨折やらで不振となっていましたが、今年5月の長期休養明けの復帰戦で初ダートながら3着に善戦するとその後はダートに路線転向しました。ダート路線に転向してからは3着、1着、2着、1着。そして前走で武蔵野Sを勝利してダートの重賞ウイナーとなりました。ダートのキャリアはまだ浅く、ダート慣れによる上昇度が大きく見込める馬です。

 ただ現段階ではダートのトップクラスの馬たちと比べるとPP指数はかなり劣ります。あくまで今回のレースでPP指数を大幅に上昇させた場合のみ通用するといった馬であることは確かです。

 しかし、芝からダートに路線に転向して急上昇する馬は数え切れないほど存在します。今回のジャパンカップダートに出走している馬ではローマンレジェンドエスポワールシチーあたりはその代表的な馬と言えます。彼らも初ダートに挑戦した当時は条件クラスの馬、そしてダートに慣れながらある時に急な覚醒をして一気にダートG1級の馬に成長を遂げました。

 ベルシャザールが今回その覚醒の時を迎えて、将来的にも長くダートのG1級での活躍をすることを期待します。

 ○は一昨年、昨年と2年連続でJCダートで2着のワンダーアキュート。毎レース安定した成績を残し続けているのは、高い総合能力を持っていることの証明となります。前走のJBCクラシックは2着に敗れていますが、前々走の日本テレビ盃で馬体重を大幅に絞ってかなりきっちり仕上げて勝利した直後の一戦だったため、やや緩めに仕上げていたことを考えると負けて強しと評価できます。またスローペースになってしまったために大外枠もやや不利でした。

 今回のレースは逃げにこだわる馬も少なく、意外とスロー気味に流れる可能性も否定できません。その時にこの馬の前でも立ち回れる自在性は有利に働くでしょう。

 ▲は久々にダートの本場アメリカからやってきてくれたパンツオンファイア。3歳時のケンタッキーダービーでは有力視されていた馬で、まともに全力で走った場合にはとてつもなく強いレースをする可能性を秘めている馬です。

 前走のブリーダーズカップダートマイルではオーバーペースを先行したために7着と敗れていますが、スピード能力の高さをみせつつ全力を出し切っていないのは、今回のジャパンカップダートに向けては疲労も少なく理想的な臨戦過程と言えるでしょう。

 かつてJCダートで大激走したアメリカ馬と言えば2003年に勝利したフリートストリートダンサーを思い出します。この馬も前走のシービスケットハンデではレース中に不利があり力を出し切れないまま終わっていました。結果的に余力を残してのジャパンカップダート参戦でした。そして当時の日本最強ダート馬アドマイヤドンに競り勝ったのです。今回のパンツオンファイアにはそれと似たような気配を感じます。

 高橋学の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連流し

6

相手

1

12

2通り 各3000円

馬連流し

6

相手

7

9

14

15

4通り 各1000円

高橋学の見解

 H12年創設以降の過去13回から、■消える馬(連対圏外の馬)をチェックしてみよう。なお、H19年までは東京2100m、H14年は代替中山1800m。

エスポワールシチー…【ローテ】衰えを知らない8歳高齢馬だが、前走1400m以下の短距離使用馬は[0-0-1-10]。
 H20年、同じローテ「GI南部杯1着→GIJBCスプリント」の8歳ブルーコンコルド(6歳時GI東京大賞典1着・7歳時GI帝王賞2着)、距離実績はあったが近走ローテに疑問符が付き5着までだった。

グランドシチー…【下級戦】前走GIII以下で連対外のダート連対率5割未満馬は、前々走にダート重賞連対またはOP1着好走がある馬を除き[0-0-1-27]。

クリソライト…【大敗】前走2秒以上の惨敗は[0-0-0-23]。

グレープブランデー…【完敗】前走着順掲示板外の6着以下かつ1秒以上完敗の日本馬は[0-0-0-35]。

ソリタリーキング…【公営戦】前3走とも公営戦使用馬は、前走GI連対の好走馬を除き[0-0-2-25]。
ジャパンCダートは、息の入らない厳しい展開で上り3Fが36秒台、という公営戦とは質の違う流れ。H20年、「帝王賞1着(前半1000m62秒8・上がり37秒6)→日テレ盃2着→JBCクラシック4着」のフリオーソも善戦むなしく7着だった。

テスタマッタ…【2馬身】9月以降、前2走とも0秒4(約2馬身)以上敗退の日本馬は[0-0-4-30]。

■パンツオンファイア…【外国馬】前2走内に1800m以上のダート重賞で連対がない外国馬は[0-0-0-17]。

メーデイア…【牝馬】牝馬は[0-0-0-14]。
H12年ファストフレンド(その年GI帝王賞勝ちを含む重賞4勝)が1人気5着、H14年プリエミネンス(前走GIJCBクラシック2着)が6人気4着、H15年ネームヴァリュー(帝王賞1着)が6人気10着など実績牝馬も敗退している。

ワンダーアキュート…【上積み】キャリア30戦以上ある7歳以上高齢馬で前走敗退馬は[0-0-2-21]と上積みや変わり身が見られない結果に。
H21年ワンダースピード(キャリア41戦7歳)が前走GIJBCクラシック0秒1差3着好走も15着、鞍上は「直線追い出してから案外だった」とコメント。また、H24年シビルウォー(キャリア39戦7歳)が前走GIJBCクラシック2着好走も9着、鞍上は「上りが速くて(ついていけなかった)」とコメント。

□5割&3着内

『ダートで連対10回以上かつ連対率5割以上』
『前走10月以降の1600m-2100mのダートGI-IIIで3着内好走』
この両方の『ダート実績』を持っていた馬は[4-5-3-19]。

このうち、
(1)キャリア…ダートキャリア30戦未満の6歳以下日本の牡馬であること
(2)1着歴…前4走内にダートGI-IIIで1着があること
(3)コース…右回り(東京開催時は左回り)ダートで連対が2回以上あること
(4)距離…前3走内に1800m以上戦使用歴があること
(5)大敗…前3走内にダートで1秒以上の大敗がないこと

以上の5項目すべてを満たしていた馬は[4-5-0-0]。

今回、ホッコー、ローマン、ワンダーの3頭が『ダート実績』該当馬。

 ローマンは2走前の帝王賞で不良馬場に嫌気がさしたとはいえ2秒1差は負け過ぎで、気性面での信頼度が今ひとつか、昨年の当レース(1人気4着)でも、鞍上デムーロがレース後に「力はあるのに、今日はそれを出したくない感じ、ズブさが出た」とコメントしていた。

 また、ワンダーは、ダート34戦目の7歳馬で、昨年(3人気2着)が「最高のパフォーマンス」(鞍上談)ではその後のGI戦5連敗も納得、上積みを求められての好走は厳しい。

□コース適性馬に注意

H12年東京ダート3戦負けなしのサンフォードシチーが5人気2着
H14年中山ダート4連対の6歳リージェントブラフが13人気2着、
H16年東京ダート5戦連対パーフェクトジンクライシスが7人気3着、
H23年阪神ダート5勝のワンダーアキュートが前走GIII戦4着も5人気2着
H24年阪神ダート6馬身差1着歴があったホッコータルマエが9人気3着

などのコース適性馬が穴馬券演出に一役買っており、見逃せないポイント。
今回、阪神ダートでGIII勝ちを含む4勝を挙げているナイスミーチュー、コース適性を生かしての激走があっても不思議ではない。

 古澤秀和の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

2

-

9

1点 1500円

馬連

6

-

12

1点 1500円

馬連

6

-

9

1点 1000円

馬連流し

2

相手

6

12

2通り 各2000円

馬連流し

2

相手

1

4

2通り 各1000円

古澤秀和の見解

2番:素晴らしいトモの張り。巻き返せる。
6番:キッチリ仕上がる。
9番:デキの良さ目立つ。
12番:スケール負けしない。チャンスある。

ラップ理論を駆使 丹下日出夫の予想

丹下日出夫の見解

【絶妙の皮膚感】ホッコータルマエが、中央・地方ダートGI界の頂点を極める。明け4歳の本年は、逃げ差し自在に、マイルから2100mまで[6110]。かしわ記念ではエスポワールシチーを完封。帝王賞では前年のJCダートの覇者ニホンピロアワーズを退け、JBCクラシックではワンダーアキュートを撃退。思いつくだけの年長GI馬たちと勝負付けもすませてきた。

思えば、3歳で臨んだ昨年のJCダートは3着。もうひと押しの足りない馬ではあったが、戦績の上昇とともに肌艶も一変。若駒時代は、タテガミの毛羽だった、茶色い部分も多く残す垢抜けしない鹿毛馬だったが、今よほど新陳代謝がいいのだろう。黒鹿毛とも青毛にも見える、絶妙の皮膚感は出色。

アメリカの競馬史において、今もって人々の記憶に残るマンノウォーという栗毛馬がいたが、血を塗りたくったような光沢のある肌艶を称して「ビッグレッドマシン」と呼ばれ、中国ではこれをして「汗血馬」という表現を用いるが、栗毛・鹿毛こそ違え、今のタルマエの皮膚感が、そうなんだろうなぁ。なんて、充実の4歳秋。自在の脚質を得て、ひと伸びふた伸びが効くようになった今なら、横綱相撲で押せる。

ベルシャザールも、ダービー3着から紆余曲折を経て、ダートに転身して[3110]の快進撃。本命馬と同様、ダート馬というのは、走れば走るぶん、結果が実になって現れる。武蔵野S・1分35秒3は、開催時期こそ異なるものの、本年1月のフェブラリーSと0秒2差。時計的根拠も整った。

単穴はローマンレジェンド。前年4着は、5連勝のあとの、ピークをすぎた一戦。急遽の手替わりも痛かった。高速決着もどこか見え辛い馬だったが、前哨戦のみやこSは、59キロを背負い、1分49秒4で3着。先行有利の軽い馬場と斤量差に泣き0秒2差に敗れたものの、今度は57キロ。逃げ先行馬が多数揃って展開も絶好。

ワンダーアキュートも、JBCクラシックの造りは、薄皮一枚余裕残し。ゼッケン下にちょろちょろ汗はかいていたが、イレ込むくらいに闘志のあるタイプだけに、この馬にしては少し大人しいくらいに映った。ホッコータルマエを追いかける姿にも迫力を欠いたが、目標はここ。ひと叩きした効果はもちろん。機を見るに敏な武豊なら、有力各馬の鍔迫り合いを前に脚をタメ、一瞬の勝機を突いてくる。

連穴はクリソライト。JBCクラシックは重め残りの影響か。スローを我慢しきれず、終始外々を振り回され5着に失速したものの、JDDの2分4秒8は(後続に1秒3差を考えれば)、ホッコーやグレープブランデーのJDDよりも、時計の精度も内容も遥かに上だった。

エスポワールシチーは、8歳とは思えぬ馬体の張りと気迫。ただ、1800mだと、後藤がどう上手く乗ってもあと100mが長い。

ブライトラインも、エスポワールとタイプは同じ。福永の満点騎乗が望まれる。

至高の頭脳 須田鷹雄の予想

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須田鷹雄

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
3連複軸2頭流し
軸1

8

軸2

6

相手

1

2

4

11

14

5通り 各2000円

須田鷹雄の見解

 ダートグレード、特にG1で好走してきた馬と、直近のG3で台頭してきた馬のどちらを取るかのレース。個人的には、後者はややインパクト不足と見ている。G1実績馬に高齢馬が増えてそこに隙が出ているのは事実だが、一方で◎ホッコータルマエのような若い馬も出てきている。過去の事例を見ると東京時代を含め前走G3から本番で好走した馬の中にはG1で掲示板経験のある馬も多く、手がかりのないダートG1初出走馬は買いづらい。今回は思い切ってみやこS1,2着馬、そして武蔵野Sベルシャザールとすべて無印にしてみた。

 ◎ホッコータルマエの実績は説明の必要がなく、また脚質的にも阪神は合う。中央のダートにも全く実績が無いわけではないから、馬場替わりもさほど心配していない。

 ○▲にしぶといタイプの高齢馬を取ったので、こちらが2,3着に残れるかのほうが問題。この2頭が揃って大きく崩れるようなら、7歳以上馬は積極的に消すという教訓を来年以降のJCダートに持ち越したほうがいいだろう。

徹底データ分析 コンピューター予想の予想

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コンピューター予想

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単BOX

1

11

13

14

12通り 各400円

3連単BOX

1

11

13

14

24通り 各200円

コンピューター予想の見解

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負!

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高配当もズバリ! netkeiba関西本紙の予想

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netkeiba関西本紙

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

6

相手

1

4

8

12

14

15

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

6

2着

8

相手

1

4

12

14

15

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

6

2着

4

相手

1

8

12

14

15

30通り 各100円

netkeiba関西本紙の見解

【小波乱】ホッコータルマエは前走のJBCクラシックで交流GI3勝目をマーク。先手を奪って押し切る強い競馬だった。控えても問題なく、本格化した今なら中央でもチャンス十分。同2着のワンダーアキュートはどんな舞台でも崩れない。実績ある阪神で逆転があるか。エスポワールシチーはGI9勝馬で交流GI2連勝中。8歳馬だが衰えは全く見られない。4年前の勝ち馬で軽視禁物。ニホンピロアワーズは昨年の勝ち馬。久々がどうかだが、休み明けを苦にしないタイプだ。インカンテーションベルシャザールローマンレジェンドを押さえる。

 栗山求の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

4

相手

1

5

6

8

12

10通り 各400円

3連単1着流しマルチ
1着

4

相手

1

5

6

8

12

60通り 各100円

栗山求の見解

 ◎エスポワールシチーは「ゴールドアリュール×ブライアンズタイム」という組み合わせ。母の父に重厚なブライアンズタイムを据え、それを最大限に活かす形でパワー型の血を繊細に織り上げた配合は高く評価できる。父ゴールドアリュールは日本屈指のダート種牡馬として君臨し、母エミネントシチーブライアンズタイムブレイヴェストローマンのニックスのほか、ゴールデントレイル≒トラフィック3×3、フラワーボウル≒カヴァーラップ4×6という相似な血のクロスを持つ。大レース向きの底力に優れ、成長力に富み、パワーとスピードも申し分ない。アメリカ遠征のダメージが長く尾を引き、一時は衰えたかに見えたものの、8歳にして再上昇してきたのは、母の父ブライアンズタイムのタフさ、芯の強さゆえだろう。今年に入ってG1ばかり2、2、1、1着と連を外しておらず、とくにここ2走は、ホッコータルマエを撃破、金沢ダ1400mの大外枠を克服、というハイレベルなパフォーマンスなので高く評価できる。当レースは09年に制しており距離面の不安はない。4番枠を引いたのでどんなレースもできるだろう。

 奥田隆一郎の予想

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予想印
9ナイスミーチュー(14人気)
6ホッコータルマエ(1人気)
12ベルシャザール(3人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

6

-

9

1点 5000円

馬連流し

12

相手

6

9

2通り 各2500円

奥田隆一郎の見解

ナイスミーチューは、3走前に直結コース京都ダ1900mの平安S(G3)を8人気2着に激走。今季は直結コース阪神ダ2000mのシリウスS(G3)を連対後、みやこS(G3)を善戦(4着)してからの出走となる。JCダートへのローテとして、みやこS組がもっとも好結果を残しており、近3年3着以内馬の全9頭中5頭が、みやこSで掲示板に載った馬である。◎ナイスミーチューは、休み明け激走後の前走よりも叩き3走目の今回の方が激走の期待は高まる。適性とローテの両面から穴馬として注目する。

ベルシャザールは、前走にて直結コース東京ダ1600mの武蔵野S(G3)を制した。また、この距離(1800m)でも直結コース中京ダ1800mの白河郷S(1600万下)を圧勝している。3歳春に日本ダービー(G1)で3着になった能力の持ち主。ダートに転向してからの5戦は、いずれも3着以内でダート適性が高いことから、ダートのG1レースでも勝ち負けになる。

最速予想 netkeiba編集部の予想

netkeiba編集部の見解

 中央と地方に分散していたダート路線の強豪が集結して、豪華なメンバーが揃いました。来年からレース名が「チャンピオンズC」に改められて中京開催になるので、阪神のジャパンカップダートとしては今回が最後になりますが、最後にふさわしい激戦になりそうです。

 ホッコータルマエは4歳を迎えて本格化して、ダートの主要レースを総なめする勢いです。控えてよし相手次第では逃げてもよし。どんな位置からも競馬ができるのが強みでコースも問いません。心身ともに充実を示していて、中心はこの馬以外に考えられません。

 ローマンレジェンドみやこSを3着に敗れましたが、斤量を背負っていたのと休み明けが敗因で、ひと叩きした今回は本来の強さが発揮できそうです。ワンダーアキュートは7歳秋ですが衰えは見られません。小回りの金沢から広い中央に替わるのはプラス材料で、逆転のチャンスは充分。

 ニホンピロアワーズは休み明けでのG1は楽ではありませんが、乗り込みは充分ですから軽くは扱えません。クリソライトはジャパンダートダービーが圧巻の内容。古馬初挑戦の前走は大敗しましたが、ここまで2勝を挙げている阪神コースで巻き返しを狙います。グレープブランデーの前走は出負けもあって大敗しましたが、もともとが叩き良化型ですし激戦になれば決め手が活かせそう。ベルシャザール武蔵野Sで初重賞を勝ったばかりですが、もともとダービー3着の実力馬ですから、初のダートG1でも魅力は充分です。現時点で出否は未定ですが、出走してくるようなら最大の惑星になるでしょう。

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

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