【今度は遮二無二くる】UHB杯は、プラス4キロ。若干の重目、完調一歩手前もあったのだろう。勝負どころで反応ひと息だったエイシンオルドスだが、レコード決着のファンタジーSを、0秒3差に縺れ込んだ片鱗は示している。25日の函館W・67秒6で、反応もガラリ。岩田も今度は、遮二無二馬を動かしてくる。

当面の目標はダンツカナリー。中京の1400mを1分21秒4で現級逃げ切り。距離短縮・洋芝もプラスに考えたい。1分9秒ソコソコの時計決着となると厳しいが、函館2歳Sの覇者ストークアンドレイは、ここも目いっぱい。馬柱からは消えてしまったが、ユールフェストも〔2121〕のコース巧者。クリノタカラチャンは、前半3F・33秒6で飛ばし、基坂を1分9秒1で踏ん張った。1分8秒6の持ち時計があるカディーシャには一発の魅力。

　函館芝1200mと相性が良いのが、サンデーサイレンスやロベルトといった主力どころを除外したターントゥ系。タイキシャトルやロージズインメイなどが穴をあけてきた。

　今回出走している該当馬は2頭。ユールフェストとメイショウヒデタダだ。後者は前走既にこのコースを走って大敗したうえに、昨年も6走して3着があるのみ。さすがにこちらを軸というわけにはいかないので、◎ユールフェストでいきたい。

　こちらも前走着順は14着と褒められたものではないが前々走は先行して5着である程度形になっているし、函館は昨年同じクラスで1,2,3,4着。さらに一昨年は未勝利戦で3,1着。単純に成績からコース替わりでの変わり身を期待したいところである。

　○はカディーシャ。前走は久々の短距離戦ゆえかなにもできずに終わったが、ここはもともと重賞でも恰好をつけていたコース。流れに載れれば好走は可能だ。

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【順当】エイシンオルドスは前走ひと息も滞在2戦目なら押し切り可能。ストークアンドレイは流れに乗れれば巻き返しが十分期待できる。ダンツカナリーはスピード上位で降級戦も有利な材料。ユールフェストはコース相性が良好で一発に警戒が必要だ。ローズノーブルは滞在効果と距離2度目で前進がありそう。シャドウエミネンスは前崩れなら上位食い込みが考えられる。

前走が現級で掲示板を確保したのが、エイシンオルドスだけ。少し手薄と言わざるを得ないメンバー構成となった。

ただ、そのエイシンオルドスも前回の内容には疑問が残る。開幕週で前有利の馬場状態。2番手キープから逃げ馬を捕えるどころか、エポワスに差されての3着。走破タイムの1分9秒7も、当日の馬場状態を考えれば平凡。今回は対抗の2番手評価まで。

本命はダンツカナリー。昇級しての近2走は今ひとつだが、3走前の現級Vが時計をみても優秀な内容。函館の洋芝は初めてだが、血統背景から適性がある公算大。

単穴はクリノタカラチャン。北海道シリーズでは例年、連勝する馬がかならずと言っていいほど存在する。昇級初戦とはいえ、前回だけ走れば通用しても不思議ない。