※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
JRAでは最後となる3歳ダート重賞。これが終わると、3歳馬は古馬との戦いに合流していきます。創設から今年で6年目ですが、去年までの5年間で
トランセンド、
ホッコータルマエという2頭のチャンピオンを輩出しているのですから、たんなるローカルG3の範疇を超えています。「砂の
菊花賞」というべき重要レースです。
1.差し・追い込み勢は苦戦
新潟のダートコースはコーナー半径が小さいので、3-4コーナーで外を回って番手を上げていく「捲り」をすると外に振られて距離ロスが大きくなります。直線自体は長いものの、後ろから行く馬には実力が発揮しにくいコースです。一昨年の
イジゲン、昨年の
ジェベルムーサと、差し脚質の人気馬は勝負にかからない離された3・4着。一枚割り引いて考えるのが妥当でしょう。
2.JDD組VS1000万条件勝ち馬
「コーナー半径が小さくて直線が長い」というコース形態は、回りの左右の違いはあれど、大井競馬場と類似しています。そのせいもあるのでしょう、
レパードSでは、前走で大井競馬場で行われる
ジャパンダートダービー(JDD)に出走していた馬の活躍が目立ちます。JDD組以外の連対馬の共通条件は、前走で古馬混合の1000万条件を勝っていたこと。いずれもコーナー四つのダート1800m戦での勝利でした。東京ダート1600での実績は新潟では当てにならない傾向がありますが、今年は
ユニコーンSからの直行馬が少なくなく、その傾向がどうなるか注目されます。
3.将来性よりも完成度を重視
平坦小回りの1800ですから、先行力のある器用な馬の有利が大原則です。荒削りな素質馬を先物買いしても報われることはほとんどありません。大人びた競馬をする完成度が高い馬を買いましょう。血統的には、
エーピーインディ、ストームキャット、ミスタープロ
スペクターなど、典型的なアメリカの主流血統が信頼できます。
アスカノロマンは前走が中京での
濃尾特別勝ちで、これは去年の勝ち馬
インカンテーションと同じ
ステップ。これまで一貫してダート1800を使われて、いずれもハナか番手という安定した先行力の持ち主で、今回の条件では頼りになります。太宰騎手とのコンビでは4戦して3勝2着1回。唯一先着を許した相手が次走でJDDを制した
カゼノコですから、世代トップに近い能力をすでに示しています。
JDD組では、先行して最先着(4着)した
ノースショアビーチが筆頭。
スピナッチは牝馬ながら500万条件で
アスカノロマンを降した実績があり、平坦コースに替わるのもプラス材料。
アジアエクスプレスは器用な脚が使えないので、新潟の小回りに対応するのは簡単ではないでしょう。