【パドック速報対象レース】
当レースはパドック速報対象レースです。レース発走20分前に最終結論(印・買い目・見解)を公開します。パドックの気配で前予想と最終結論が変わる可能性がありますので、予めご了承ください。

７番：好馬体。
10番：好調キープ。
13番：迫力が出てきた。

【伏兵注意】レッドアルヴィスは前走のユニコーンSを快勝。中間の動きも力強さアップで重賞連勝に期待。アジアエクスプレスは前走でモロさを見せた点が割引だが力量上位明らかで巻き返しは十分。スピナッチは1戦ごとに力つけており状態も上々。ノースショアビーチはマイペースなら押し切りも。ジャッカスバークも能力そん色なく、ランウェイワルツやクライスマイルなども差はない。

【アジアの雄】ユニコーンSは、アジアエクスプレス自信の◎。どんな勝ち方をするかを見ればいいと思っていたが、パドックの姿に目を疑った。隆々とした筋骨はどこへやら。500万クラスの馬がとぼとぼ歩いている……。トレーニングセール出身の早熟外国馬ゆえ、いつかは他馬に追いつかれることもあるだろうとは思っていたが、それはユニコーンSではないと思っていただけに、馬体造りも結果もショックだった。しかし、2歳11月のオキザリス賞・1分37秒9は、古馬1000万とわずか0秒3差。後続を1秒1とチギる楽勝をステップに、芝の朝日杯FSでも一気差しを決めたGI馬。スプリングS・皐月賞時は、オキザリス時とは違う芝馬の体になっていたけれど、ブリンカーを装着し、ダートの南Dコースで7F・93秒6の猛トレーニングも積んだ。競馬週刊誌の写真で見る限りは、筋骨が盛り上がり元のダート馬へと戻っている。適性と資質に、今一度向き合うレパードSだ。

11月期のアジアの1分37秒9とは、時計の価値や意味合いが若干異なるが、レパードSはJDDの好走――そして5-7月期に古馬1000万もしくはそれに匹敵する時計で勝ち負けが一つの目安となるが、ノースショアビーチは青竜Sで1分37秒4。JDDも手一杯に粘って2分4秒0。今年のJDDは、レベルも低くはない。

割って入ればジャッカスバーク。同時期に東京1600ダートを1分37秒3。三浦特別はレコード決着の1分34秒2だった。JDD5着のランウェイワルツも、先行力が生かせる新潟1800ダートなら前記ノースと僅差。

濃尾特別1分50秒2で快勝のアスカノロマン。レベルにやや疑問は残るが、ユニコーンS一気差しのレッドアルヴィス。前走1分36秒7のクライスマイル等、連下は大戦接戦になると、各馬の持ち時計がいっている。

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　◎ジャッカスバークは「シンボリクリスエス×フジキセキ」という組み合わせで、これはアリゼオ（毎日王冠、スプリングS）と同じ。母方にミスタープロスペクターを抱えたシンボリクリスエス産駒、というパターンはストロングリターンやサンカルロといった芝のスピード勝負にも対応できる大物が出ている。

　前走、不良馬場の東京ダ1600mで行われた三浦特別（1000万下）は2着だったが、勝ったトロワボヌールは1分34秒1のレコードタイムで、自身も旧レコードを更新する1分34秒2をマークした。芝テイストの配合だけに、ダートにおける究極のスピード決着に対応できたのだろう。このときの4着は次走ユニコーンS（G3）を勝ったレッドアルヴィスで、これに2馬身先着しているので価値が高い。同じコースで行われたデビュー戦（ダ1600m）は上がり3ハロンが35秒1。脚抜きのいい馬場だったとはいえ破格の脚を披露した。軽いダートのスペシャリストだと思われるので、台風の影響で砂が締まった今週の新潟ダートは絶好の舞台。距離延長にも不安はなく、この馬の持ち味が存分に発揮されるだろう。

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　JRAでは最後となる3歳ダート重賞。これが終わると、3歳馬は古馬との戦いに合流していきます。創設から今年で6年目ですが、去年までの5年間でトランセンド、ホッコータルマエという2頭のチャンピオンを輩出しているのですから、たんなるローカルG3の範疇を超えています。「砂の菊花賞」というべき重要レースです。

1.差し・追い込み勢は苦戦

　新潟のダートコースはコーナー半径が小さいので、3-4コーナーで外を回って番手を上げていく「捲り」をすると外に振られて距離ロスが大きくなります。直線自体は長いものの、後ろから行く馬には実力が発揮しにくいコースです。一昨年のイジゲン、昨年のジェベルムーサと、差し脚質の人気馬は勝負にかからない離された3・4着。一枚割り引いて考えるのが妥当でしょう。

2.JDD組VS1000万条件勝ち馬

　「コーナー半径が小さくて直線が長い」というコース形態は、回りの左右の違いはあれど、大井競馬場と類似しています。そのせいもあるのでしょう、レパードSでは、前走で大井競馬場で行われるジャパンダートダービー(JDD)に出走していた馬の活躍が目立ちます。JDD組以外の連対馬の共通条件は、前走で古馬混合の1000万条件を勝っていたこと。いずれもコーナー四つのダート1800m戦での勝利でした。東京ダート1600での実績は新潟では当てにならない傾向がありますが、今年はユニコーンSからの直行馬が少なくなく、その傾向がどうなるか注目されます。

3.将来性よりも完成度を重視

　平坦小回りの1800ですから、先行力のある器用な馬の有利が大原則です。荒削りな素質馬を先物買いしても報われることはほとんどありません。大人びた競馬をする完成度が高い馬を買いましょう。血統的には、エーピーインディ、ストームキャット、ミスタープロスペクターなど、典型的なアメリカの主流血統が信頼できます。

　アスカノロマンは前走が中京での濃尾特別勝ちで、これは去年の勝ち馬インカンテーションと同じステップ。これまで一貫してダート1800を使われて、いずれもハナか番手という安定した先行力の持ち主で、今回の条件では頼りになります。太宰騎手とのコンビでは4戦して3勝2着1回。唯一先着を許した相手が次走でJDDを制したカゼノコですから、世代トップに近い能力をすでに示しています。

　JDD組では、先行して最先着(4着)したノースショアビーチが筆頭。スピナッチは牝馬ながら500万条件でアスカノロマンを降した実績があり、平坦コースに替わるのもプラス材料。アジアエクスプレスは器用な脚が使えないので、新潟の小回りに対応するのは簡単ではないでしょう。

【一角崩し】前走、交流G1のJDDでもその速力を見せつけた10ノースショアビーチ。2走前の青竜Sも先行内容は優秀で、新潟替わりがいかにもプラスに出そうなタイプだ。ここを本命に、相手はユニコーンSを制した03レッドアルヴィスと、前走で1000万下を制した07アスカノロマンを上位に評価。13アジアエクスプレスは「消し」勝負で。

ジャパンDDを制したカゼノコは不在だが、それ以外の3歳世代のダートトップクラスが集結したと言ってもいい好メンバー。

ユニコーンSでは本命に推したレッドアルヴィスだが、東京ではなく新潟では対抗まで。本命はアスカノロマン。まず評価すべきは2走前の走りで王者カゼノコ相手に踏ん張った粘り腰。そして、古馬相手となった前走は番手で控えて楽々と抜け出し快勝。なにも行かないならハナへ、主張する馬がいるなら番手でという自在性は大きなアドバンテージ。先行勢が有利なコース形態、馬場となれば軸としての信頼度はかなり高い。

印を絞ることにかなり苦労したので、できるなら手広く狙いたい。

まずアジアエクスプレスをどう考えるかだろう。ダートは鬼ともいわれているが、じつはダート指数自体は低くて裏付けがない。しかも前走ユニコーンSで89の惨敗では押しにくい。▲扱いが妥当。本命は距離指数で106を持つ◎アスカノロマン。ほかが距離指数が低いだけに、この距離ではこれだけで有利な条件を持っていることになる。ユニコーンS勝ち○レッドアルヴィス。ほぼ110を2連発している☆ジャッカスバーク要注意。