※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
秋の3歳中距離王決定戦。一応
菊花賞トライアルということになっていますが、
菊花賞にほとんど繋がらないのは周知のとおりです。芝2200mという距離は本質的に中距離馬の舞台で、場合によってはマイラーでもこなしてしまうこともあります。
菊花賞で本気で勝ち負けを目指す馬は翌週の
神戸新聞杯に行くのが当たり前です。
とはいってもGIIである以上、ここも空き巣ということにはなりません。最近では、より中距離志向の強い馬が集結する傾向が顕著で、そういう意味では、
菊花賞だけではなく秋の天皇賞への
ステップレースとしての側面も併せ持っています。とくに今年は左回りの新潟での開催ということで、天皇賞に色気を見せる馬の登録がちらほら見られます。もちろん
菊花賞の優先出走権獲得に燃える馬もいて、バラエティに富んだ顔合わせといえるかもしれません。
1.春の実績馬対前走1000万条件組
昨年は春の実績馬のレベルが低かったので、前走で夏の条件戦を走っていた馬のワンツーに終わりましたが、それはあくまで例外的なケース。ダービーや
皐月賞で掲示板に乗るような馬ならばほとんど崩れていません。2歳戦の早期化に伴う春の実績馬優位の流れは、このレースでも変わりないものと考えるべきでしょう。
2.直線が短いコースで器用さとスピードを重視
今年は新潟開催ですが、直線が短い内回りコース使用ですから大きな変化はないものと思われます。勝ち負けするためには4コーナーの時点である程度の位置取りにつけなくてはならず、先行できるスピードか、コーナーで番手を上げていける器用さが要求されます。スピードの裏付けとしては、1800以下の短めの距離で実績を残していること。とくに小回り1800の
ラジオNIKKEI賞で好成績を残した馬には重い扱いが必要です。
3.新潟開催だと前が止まらない
新潟芝2200mで重賞が行われるのは、2002年の
オールカマーと
セントライト記念以来のこと。このコースは3コーナーからペースが上がるので逃げ馬には難しい条件ですが、かといって上のクラスになると前に行った馬も簡単に止まりません。直線だけで追い込むのは至難の業です。
秋の大目標に天皇賞を置く
皐月賞馬
イスラボニータがいるところに、同厩の
サトノアラジンとの使い分けもあって
弥生賞馬
トゥザワールドも参戦してきました。ダービーの2着馬から6着馬までが顔を揃えて、いつになく豪華メンバーの
セントライト記念になりました。
イスラボニータは
皐月賞馬にしてダービでも強い2着。世代最強の一頭であることは誰しもが認めるところでしょう。左の小回りという舞台設定もプラス材料ですし、このコースを知り尽くした
蛯名正義騎手の騎乗はまさに「鬼に金棒」と言えます。
トゥザワールドは
弥生賞で見せた捲り脚の鋭さが印象的で、小回りコースの方が競馬がしやすい可能性があります。
マイネルフロストは瞬発力勝負に不安があるので、今回の舞台設定は間違いなくプラスに働くはず。
上記3頭の壁はなかなか厚そうです。割って入るとしたら、
ラジオNIKKEI賞2着で小回りにも対応力を示した
クラリティシチー、立ち回り上手な
タガノグランパ、長く脚を使える
ショウナンラグーン、1000万条件を完勝の
サトノフェラーリ。