3月のタフな中山芝では[2.4.5.29]と低調だったディープ産駒だが、◎も426キロの男馬でしなやかさで走るタイプだけに、東京ならば前走のようなことはないはず。

　母ブラックエンブレムは秋華賞馬で、体型的にもマイラーではなく中距離馬だからここは一変を期待したい。

【上位拮抗】ハギノハイブリッドはハイレベルのレースで上位を続ける。使いつつ力もつけており好勝負必至。オリハルコンは潜在能力上位。大型のディープ産駒らしくここに来てしっかりと上昇。前走で○に先着のデルカイザーも良化うかがえ差のない存在。キネオワールドは新馬勝ち以来久々も通用の素材。サヴァティアーノも条件よく侮れず、フェスティヴイェルとアンジュデュバンにも注意したい。

【高性能ハイブリッド】開幕週の東京2300mなら、持ち時計とソツのなさでハギノハイブリッドが主軸。福寿賞・2分0秒3(上がり33秒5)で、準クラシック候補が見えていたが、勝ち馬の強襲に屈したものの、大寒桜賞も、好位から一旦首位に浮上。中京の2200mであの競馬ができるのなら、東京の2300mの瞬発力勝負も望むところ。

オリハルコンも、二走前の東京・1分48秒1で、同様の立ち位置は示した。アザレア賞は、2400mのスタミナ勝負を意識したこともあったのだろう。若干慎重になりすぎた感じも受けたが、最速の上がりに長丁場にも手応え。

ただ、アザレア3着のデルカイザーもあわせ、開幕週のAコースだと、位置取りや捌きが微妙。追い出しのタイミングが遅れるようなら、サヴァティアーノ・シュタルケの覚悟の逃げ残り。テスタメントは、腹をくくって直線勝負。

　4月の東京開催になって芝2300mで行われる3歳500万特別、という条件がずっと変わっていないこのレース。今回は東京が改修された2003年以降の11回をデータとして振り返ってみた。本来いちばん信頼できるのは前走オープン特別・重賞組で、過去11年間に(3.1.1.2)。ただ残念ながら、今年は前走格上挑戦していた馬がいない。

　前走も500万条件だった馬は、前走で2-3番人気や2-3着だった「分かりやすい馬」が過剰人気になりやすく、「ぎりぎりアリかどうか」くらいの馬のほうが馬券的には魅力だ。また、距離は前走2000m組だけが突出しており、1800m組や2200m組は上位人気になるレベルの馬しかこない。さらに最近では1800m組もかなり苦戦している。

　未勝利組はグループとしては前走500万条件組と同レベルの成績。こちらも2000m戦から来る馬が良いが、前走人気は1,2番人気で勝つべくしか勝ってきた馬が望ましい。

　◎は芝2000mの新馬を2番人気で勝ってきたキネオワールド。前走は時計のかかる馬場&超が3つくらいつくスローだったが、今回の条件替わりがプラスに働くと昇級でもいきなり通用する。

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負！

なお、プレミアムサービス(※)にご登録されますと、中央競馬全レースで、上昇度・脚質・騎手・調教師・血統の項目を自由にカスタマイズして予想することができます。各レース情報ページの予想タブから「CP予想」にお進みいただき、ご利用ください。

※netkeiba.comのスマートフォン版・競馬総合チャンネルでは、プレミアムコースにご登録されますとご利用頂けます。

【波乱含み】内枠の良血3頭に人気が集まりそうだが、03オリハルコンがそこまで強いとも思えない。レース内容だけなら06ハギノハイブリッドのほうが一枚上で、相手も07アンジュデュバン、08ウインミラグロスを本線に設定して、配当妙味のあるところを攻めてみたいレースだ。

関西馬、オリハルコンとハギノハイブリッドの争い。甲乙つけがたいが、ハギノハイブリッドの2走前共同通信杯のメンバーが上質だったことと、その内容から上とした。

東京なら見直しが必要で本命候補だったのがテスタメントだが、前走が馬場の悪い中山&休み明けだったとはいえ負けすぎの感があるので▲までとした。

人気は○オリハルコンだが、指数的にさほど差がない人気薄◎アンジュデュバンのほうがいい。ロサギガンティアが勝った2月の東京1800で2頭とも走っていてその時の差は決定的だったが、距離が変われば逆転もある。