天気予報によると、日曜日の中京はかなり雨が降るとのこと。その上、小細工なく逃げる
ハクサンムーン、
レディオブオペラ、
コパノリチャードなどの有力逃げ、先行馬がズラリと揃い、ラストへ向けて失速ラップの消耗戦が濃厚。こういったレースは戦前の想定と反して逃げ争いが厳しくならず、前が有利の展開になることもありますが、今回は逃げ馬の直後に勝ちに行きたい馬が多数、更に雨によって馬場がタフ。そこにきて中京の長い直線となると、やはり差し、追い込み馬がゴール前で殺到するパターンとなる確率のほうが高そうです。よって、本命、主軸には、差し、追い込み馬から選びたいところです。
◎は昨年の
桜花賞2着馬
レッドオーヴァル。この馬は2歳秋の東京新馬戦2着の時から眼を引く強烈な末脚を発揮し、これは只者ではないと思わせた馬です。しかし、この馬がもっと強烈なインパクトの走りをしたのはデビュー2戦目の中京芝1400mの未勝利戦でしょう。出遅れから外を回って進出し、直線を向くと他馬とは全く違うスピードで一気に突き抜けて勝利しました。この勝利が評価されてこの馬は次走の
紅梅Sでは格上挑戦にもかかわらず、1番人気に支持されたほどでした。よって、同馬は中京芝コースは得意と推測されます。
また、
レッドオーヴァルはデビュー3戦目の重馬場の
紅梅Sを勝利しているように、ある程度の重馬場までは問題ありません。昨秋の
ローズSでは重馬場で大敗していますが、休養明けでスタミナが欠如している状態で強気な競馬をしすぎたことが敗因で、重馬場に適性がないための大敗ではないでしょう。ただ、
ローズSや
オークスの内容から考えて、現状では距離は短いほうが向いていると推測は出来ます。
レッドオーヴァルは前走、休養明けの
阪急杯ではそれまでのレースぶりから比較するとかなり積極的な厳しい競馬をしながら3着と結果を残しました。スピード能力は上昇していると感じられましたし、あの競馬の内容は次走で1200mに対応するためには効果的です。この馬の直線での爆発的な末脚に期待します。
○は消耗戦が前提で狙ってみたくなる
シルクフォーチュン。昨年の
高松宮記念ではデビュー戦で芝に出走して以来、4年以上ぶりの芝に出走となりながら13着とそこそこ健闘すると、次走の京王杯ス
プリングCでは出走馬最速の上がり3Fタイムで5着まで追い込みました。また、昨秋の
スプリンターズSでも4コーナーで大外を回らされる展開となりながらも、出走馬最速の上がり3Fタイムで9着まで詰め寄っています。まだまだ芝では底を見せたとは言えず、今回の時計の掛かる馬場は大歓迎。無欲の追い込みが怖い馬です。
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スノードラゴンはずっとダート路線を歩んだ馬ですが、前走のオーシャンSでは久々の芝の実戦というハンデがある臨戦過程ながら、いきなり2着と結果を残しました。確かに前走のオーシャンSは時計の掛かる中山芝で勝ちに行かず、無欲の追い込みに徹したところ、展開がハマッての2着と内容は平凡でした。しかし、今回も雨模様でタフな馬場になりそうな気配。またも同様の競馬が展開利をもたらしそうな気配が出てきました。差し、追い込みをするには有利な外枠を引き、再度の好走もありそうです。