※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
ダートの短距離重賞は数が少なく、地方交流を除けば他に
根岸Sと
カペラSがあるだけ。
プロキオンSはこの路線の馬たちの貴重な目標レースとなっていて、毎年好メンバーが集まって激しい争いになります。JBCスプリントへと繋がるハイレベル重賞で、過去の勝ち馬にはG1級の名馬の名前が並びます。プロキオンは冬の夜空に輝く星ですが、競馬ファンには夏の風物詩としておなじみになっています。
直線が長く差しが決まりやすい中京コースで行われるため、ダート戦としては差し馬の活躍が目立つレースです。ただ、梅雨時の開催ということもあり、馬場が軽くなれば前が止まらず先行勢で決着する年もあり、レース傾向は一概に決めつけることができません。ただし、同じ左回りの1400ということで、
根岸Sでの好走実績を持つ馬が走りやすいレースになっていることは間違いありません。
ゴールスキーは今年の
根岸Sの勝ち馬で、同じく東京ダート1400では
ペルセウスSも勝っています。不器用なタイプなので前走さきたま杯の敗戦は致し方ないところでしょう。直線が長いコースでこそ真価を発揮する馬で、今回はこの馬本来の競馬ができるはずです。中京コースでは1800の
ジュライCで2着があり、問題ありません。芝の
マイルCSでも3着した実績がある馬で、マイル近辺ならば芝ダート問わずチャンピオンを狙える実力馬です。
アドマイヤロイヤルは去年の勝ち馬でこの条件では上位安定の常連です。最後の一押しが利かない傾向がありますが、ゴール前に坂がある中京では詰めの甘さが補われる様子で、連覇の期待も充分です。
キョウワダッフィーはこれまでダートでは複勝圏を外したことがありません。相手なりに走れる馬でまだ能力の限界は見せていないので、重賞初挑戦ですが侮れない存在です。
ベストウォーリアは去年の
ユニコーンSの勝ち馬で、4歳を迎える今年はトップに上り詰める可能性があります。直線が長いコースでは安定していますが、コーナーがきついコースの対応にはひとつ不安が残ります。
コーリンベリーは3歳馬で常識的には厳しい挑戦になりますが、距離短縮は歓迎なので持ち味のスピードを活かせれば。
シルクフォーチュンは3年前のこのレースの勝者ですが、8歳になった今でもダートの短距離では安定しています。
ノーザンリバーは過去1年間にこの路線で重賞を3勝しています。実績上位は間違いないところですが、今回メンバー中で最も重い58キロを背負うのはいかにも不利です。現在の勢いで厳しい条件をはねのけられるかどうか、注目されます。