※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
宝塚記念への重要
ステップレースとして親しまれていましたが、一昨年に冬の中京開幕週に移動してきました。一昨年の勝ち馬
オーシャンブルー、昨年の3着馬
ウインバリアシオンはいずれも次走の
有馬記念で2着。いまでは
有馬記念への有力
ステップレースとなり、以前と変わらず重要な役割を果たします。
レースはたいてい「順調さを欠いている実力馬VSトップクラス参入を目指す上がり馬」という構図になります。近2年は、前者が人気を集めるものの連対したのは後者、という結果になっており、
グレード別定戦ながら実績通りには決まりにくい傾向が出ています。
1.スローペースでスタミナより切れ味
かつて中京の
金鯱賞は、
タップダンスシチーが三連覇したこともあるスタミナレースでしたが、コース改装以降は趣きがガラッと変わりました。スタート直後に上り坂があるため、スローペースになりやすく、直線を向いてからのヨーイドンになるケースが大半です。まずチェックすべきは切れ味のあるなしです。
今回は56kgと57kgしかいませんが、原則的には斤量が軽い馬の方が有利です。また、血統的には
ディープインパクト、
ハーツクライ、
ステイゴールドが三強。サンデー系のクラシック向き種牡馬に分があるコースです。
2.極端な脚質は割り引き
コース改装以来、このコースを逃げ切ったのはわずか1頭だけ(高額条件限定)。かといって追い込んで勝ったのも2頭だけで、不自由な脚質の馬は苦戦しています。
昨年は逃げの
メイショウナルトが1番人気で14着、一昨年は追い込みの
サトノギャラントが1番人気で6着。コースの特性を知っておけば、無用な人気馬に惑わされる危険性がなくなります。
3.近走不振馬よりはフレッシュな馬
秋の天皇賞からの臨戦は近2年で4頭いて、いずれも馬券圏外。ほとんどが上位人気に推されていることを思えば、不振というべき結果に終わっています。格の高さがメリットになりにくいレースですし、天皇賞の次走がここになるということはリズムが狂っている証明でもあり、手が出しにくい
ステップです。
前走はいろいろですが、去年は夏競馬以来の休み明けの馬が1-3着を占めました。スタミナ勝負にはなりにくい条件なので、不振が続く馬よりはフレッシュな馬に目を向けるのも有効な手段です。
ニューダイナスティは当コースに準オープン勝ちがありますし、今夏の
七夕賞でも2着したローカル重賞の常連です。使い込まれない方が成績がいい馬で、一息入れた今回が狙い目。
クランモンタナは前走
オールカマーは新潟内回りの忙しい流れに対応できずに大敗しましたが、その前は
新潟記念2着、当コースで準オープンを快勝と、長い直線ならば信頼感があります。
サトノノブレスは天皇賞8着からの臨戦ですが、
小倉記念が完勝でしたから一変しても驚けない実力馬です。
ラストインパクトは
京都大賞典の勝ち馬ですが、これまで
サトノノブレスに先着したことがなく、今走は57kgを背負ってどこまでやれるか。