※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
日本の平地競走で一番長い距離で行われるレースであり、JRAでは唯一コースを二周、コーナーを八つ回るレース。JRAの競走体系の中で突出した位置にあり、特殊な才能が求められます。ある意味障害レースのような存在と考えると上手くいくかもしれません。
1.遅く走れる馬を探せ
1Fの平均ラップは毎年12秒台後半になります。たとえば
アルゼンチン共和国杯や
京都大賞典では遅くても12秒そこそこで流れますから、かなりゆったりしたペースです。この流れに折り合って直線まで余力を残せることが好走のための必須条件です。
直近の東京・京都にはこれに近い流れになるレースがありません。参考になるのは、中山やローカルでの2500-2600m戦での好走歴なので、馬柱の奥まで遡ってチェックする必要があります。
2.前走は差し・追い込みで一桁着順
スタミナを問われるレースになるので、休み明けはほとんど好走例がありません。狙えるのは順調に使われている馬。といっても、前走で馬券圏内を外した馬が大半を占めるメンバー構成になるので、判別する目安としては「差し・追い込みで届かず一桁着順」という基準が使えます。
前走二桁着順から巻き返して
ステイヤーズSで連対した馬は、近10年では3例だけ。また、前走で先行していた馬は近10年で2例だけです。
3.リピーターレース
トウカイトリックはこのレースを7回走って4回馬券圏内に入っています。もちろんこの馬は例外的な存在ですが、加齢も斤量も、それ自体ではこのレースにおいて割引材料になりません。前記の順調さを満たしているのならば、ベテランは積極的に狙って大丈夫です。
前記の条件を満たすのは、一昨年の
ステイヤーズS2着の
ファタモルガーナと今年の
ダイヤモンドS2着の
セイクリッドバレーの2頭。このうち本命には、小回りコースでの捌きに定評のある戸崎騎手鞍上の
ファタモルガーナを。前走の
アイルランドトロフィーは、1年ぶりで馬体重プラス10kgの重め残りながら、メンバー中最速の上がりで4着に突っ込んできて、健在をアピール。いままでレースでバテたことがほぼないという豊富なスタミナが売りです。
ケイアイチョウサンはこれまで2000m前後を中心に使われていますが、
菊花賞で5着したことがあって小回りも得意。この条件で変わり身が期待できます。
クリールカイザーは
アルゼンチン共和国杯の2着馬で中山にも良績がありますが、前走で先行してしまったことがマイナス材料。去年のこのレースも先行策から5着に敗れています。
ホッコーブレーヴは蹄に不安があって順調さを欠いていますが、春の天皇賞3着馬で地力はナンバーワン。得意の中山ならば軽く扱えません。
モビールは小倉芝2600mで2勝、
札幌日経オープンでも3着した小回り得意のステイヤー。長距離戦得意な後藤騎手への乗り替わりで上位食い込みも。
デスペラードは昨年のこのレースの勝ち馬で一昨年も3着。リピーターレースという観点からは、近走の不振に目をつぶって買い目に加えるべきでしょう。