１番：トモ良い。
２番：体の張り目立つ。
５番：この馬なりにトモがしっかり。一発ありそう。

【スピードと粘り腰】レディオブオペラが、高松宮記念までまっしぐら。あのロードカナロアの後継者というには、まだ早いが、3歳8月という遅いデビューながら、全成績[5110]。近4走は4戦全勝と負け知らず。その勝ち鞍すべてが、1分7秒台と時計レベルも優秀。前走の淀短距離Sは、行き出しの1F目こそ12秒1と緩かったが、2F目から10秒8-10秒9という高速ラップをジンワリ先頭。二枚腰で後続を完封する味な競馬。できればハナを主張したいところだが、二番手でも結果を残している。内にモタれるクセも、ハミを矯正してひと工夫。55キロの斤量でも、堂々◎を主張したい。

対抗はストレイトガール。良績のほとんどが、夏の滞在競馬に集中。中央場所の坂と輸送競馬に課題を残していたが、尾張S完勝で両方にメド。なるほど、トモ回りや気性も格段に成長がうかがえる。なでるような坂路追いしかできなかった以前と違い、前走に続いて栗東CWで、6F追いをビシビシ。競馬週刊誌の立ち写真の容姿もドウ入っていた。

プレイズエターナルは、OP入りして2･4･3着と若干足踏み。まだ馬体が安定しきれず、展開にも左右されるが、少なくともホームの関西圏なら仕上げは楽になる。

マジンプロスパーは、うーん。58･5キロは実績的にこなせない斤量ではないが、牡馬の冬毛、阪神C惨敗を思うと、今回は惑星まで。

アフォードは、中館と好相性。中山の坂もクリアしたが、当日のイレ込み度合いは要チェック。

53キロならサイレントソニック。ブリンカー装着のテイエムオオタカにも一発のめ。

　土曜17時時点での前売りオッズでは、○レディオブオペラが単勝1.5倍。連勝の勢いと時計、さらに京都巧者で1枠1番となると、確かに期待は高まる。

　ただ、シルクロードSにおける4歳馬はグループとして後から振り返ると過剰人気になっていることも多く、少なくともこの1.5倍が「おいしいオッズ、期待値の高いオッズ」であるとは考えづらい。シルシは○なのだが、何らかの形で逆張りも試みてみたいところだ。

　人気馬に対する逆張りは、その人気馬にどの程度の負けを期待するかによって、単勝→2連系(馬連・馬単)→3連系(3連複・3連単)の順に選ぶことになる。私は○について負けるにしても最後の最後で食われるイメージを持っているので、ここは単勝の逆張りだ。

　単勝を買うのは◎ストレイトガール。5歳以上かつそれなりの勢いがある馬というと他に選択肢がない。時計勝負が良くない馬なので正直不安はあるが、○に逆らう以上○と違うタイプを選ぶことは理にかなっている。

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【小波乱】レディオブオペラは500万下から破竹の4連勝。前走の淀短距離Sは自分でペースを作って、そのまま楽々と押し切った。近4走はいずれも上がり3ハロン33秒台で、走破時計も1分7秒台と優秀。重賞奪取でGIへ王手をかける。マジンプロスパーの前走は案外だが、重賞3勝はいずれも6ハロン戦。トップハンデ58.5kgだが地力上位で見限れない。プレイズエターナルは末脚堅実で崩れない。立ち回りひとつで上位に食い込む。2連勝と勢いに乗るレオンビスティーに、スギノエンデバー、ストレイトガール、ワキノブレイブを押さえる。

本命馬の見解:◎ストレイトガールは、昨夏に直結コースの函館芝1200mを4連勝後、重賞のキーンランドC(G3)を連対した。昨年のシルクロードS勝ち馬は、前年の函館SS(G3)勝ち馬であり、前年の函館芝1200m重賞を激走したことは評価できる。また前走は、直結コース中京芝1200mの尾張Sを制した。この距離は安定しており、重賞でも勝ち負けになる。

穴馬の見解:▲スギノエンデバーは、直結コースの小倉芝1200mで北九州記念(G3)を勝ち、同コースの前々走で京阪杯(G3)を10人気3着に激走した。その他にも小倉芝1200mと京都芝1200mの激走が多く、直線が平坦なコースのスプリント戦を得意にしている。前走は条件的に合わないコースで惨敗を度外視、京都戻りでの変わり身を警戒する。

　短距離路線のハンデG3。スプリンターたちの春の大目標・高松宮記念まではまだ2ヶ月ほどありますが、芝1200mで行われるステップ重賞は他にオーシャンSしかないので、ここから高松宮記念に直行する馬も少なくありません。去年の高松宮記念2着馬・ドリームバレンチノや一昨年の高松宮記念3着馬・ロードカナロアがそのパターン。チャンピオンへのステップボードとして、近年重要度が高まっているレースです。

　それと同時に、レースの傾向にも変化が見られるようになりました。以前はオープン特別を敗れた馬や準オープンから昇級したばかりの馬が勝ち負けして大穴を開けるケースがしばしばでしたが、最近はすでに重賞実績がある馬が人気に応えることがほとんどです。「勢いよりも実績」というのが近年の傾向になっています。

　マジンプロスパーは重賞3勝の実績馬。昨年はスプリンターズSでも4着と、7歳ですがここに来てますます力をつけています。去年のこのレースでは4着に敗れましたが、1着馬とは0.1秒差。1200mのG3ならば実力上位は歴然で、ハンデを背負わされるのは必至ですが、恥ずかしい競馬はできません。C・デムーロ騎手への手替わりも魅力。

　レディオブオペラは淀短距離Sを勝って4連勝。昨年夏のデビューから7戦5勝で、一気にトップを覗うところまで駒を進めてきました。前走は重賞実績のあるエピセアローム以下に圧勝。さらに相手は強化されますが、重賞初挑戦でも即通用の可能性は充分です。ストレイトガールは昨夏のキーンランドCの2着馬。前走も尾張Sを完勝していますし、やや時計がかかるようになったいまの京都の芝はこの馬に有利に働きそうです。

　プレイズエターナルはここに来て3連敗と一時の勢いは鈍った印象ですが、いずれも小差の競馬ですし、堅実な追い込みが持ち味で、体調に陰りは見られません。このコース得意なアイラブリリ、地力あるスギノエンデバー、連勝中のレオンビスティーが押さえ。

【順当】豊かなスピードだけでなく折り合いもつくのがレディオブオペラのいいところ。ストレイトガールは落ち着きが増して充実してきた。流れに乗ってザッハトルテが差し脚を発揮する。

レディオブオペラはコンスタントに1分7秒台で走って4連勝。前半33秒台のペースで飛ばしてながら後半も33秒台でまとめることができるのだからスプリント能力は相当なもの。目指しているのは高松宮記念。55キロでもここでは負けていられない。

相手は、気性面で成長し、当日輸送でも力を発揮できるようになったストレイトガール、前走直線で窮屈になったプレイズエターナルが有力だが、ワキノブレイブ、マジンプロスパー、レオンビスティー、スギノエンデバーにも要注意。