出走馬16頭中、10頭が重賞ウイナーという豪華メンバー構成となりました。また、
ブライトライン、
ゴールスキーなどダート路線に転向して大成した馬や、
ドリームバレンチノや
エーシントップのように芝からダート路線に転向して再び上昇軌道に乗った馬など、ダート戦では底を見せきっていない馬が多く参戦し、今後へ向けての勢力図を占う意味でも、とても見ごたえのあるレースとなりました。
本命は近走不振の旧勢力よりも、路線変更が吉と出た新興勢力ということで、その中でも◎
ゴールスキーを推します。
ゴールスキーは昨年6月の
アハルテケSで初めてダートに出走すると9着。そこで陣営はある程度の手ごたえを掴んだようで、ダートに路線転向します。するとその後はダートで2着、1着、1着、4着とダートで完全に軌道に乗りました。前走の
武蔵野Sは4着に敗れていますが、外枠から直線では早めに押し上げて勝ちに行く競馬。結果は内を通った馬たちに伸び負けてしまいましたが、負けて強しの内容だったと言えます。今回は前々走の
ペルセウスSと同じ東京ダ1400mが舞台。そこで見せた上がり3F34秒4の鬼脚が使えれば、一気の差しきりが十分期待できます。
○は芝の
高松宮記念で2着、
スプリンターズSで3着の実績がある実力馬
ドリームバレンチノ。芝のス
プリント路線でも
ロードカナロア、
ハクサンムーンの3番手くらいの勢力図にはいた馬ですが、昨年11月のJBCスプリントで初めてダートに出走するといきなり2着と好走しました。そして次走となる前走の兵庫ゴールドTでは、斤量59kgを背負って早め先頭から押し切ってしまう、とても強い内容で勝利しました。ただ近2走のダート戦、JBCスプリント、兵庫ゴールドTともにあまりレベルの高いレースだったとは言えません。またローテーションから推測するに、おそらく
ピークに仕上げてくるのはここを使い、フェブラリーSを使った後の
高松宮記念あたりだと見ます。しかし、まだ今回でダートのキャリアは3戦目だけに、ダート慣れによる上昇度は期待できます。陣営の思惑を超える好走も十分期待できるでしょう。
▲は昨春までは3歳芝マイル路線のトップを争う一頭として活躍し、
京王杯2歳S、
シンザン記念、ニュージーランドTと重賞を3勝もした
エーシントップ。しかし、昨秋の
スワンSで大敗すると次走の
霜月Sで初めてダートにチャレンジし、見事に勝利を収めました。前走の兵庫ゴールドTでは初ダートの
霜月Sを快勝した内容を評価され、1番人気に支持されたのですが、スタートで後手を踏んだロスが響いて5着と惨敗してしまいました。ただ5着と言っても、深いダートを勝ちに行く競馬をしてバテたもの。内容はそれほど悪くありませんでした。確かに前走の競馬や3歳春までの芝での競馬を見ると、すんなりした競馬ができないとかなり脆い気性難の馬のようです。また、スタミナもあまりないようです。しかし、今回は前走とは変わって地方の馬場と比べれば軽い東京のダ1400m。1番枠を引いてすんなりした競馬ができれば、一変の余地は十分あります。