※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
若きスピード王決定戦。かつてはその前に「早熟」の二文字がついていた時代がありましたが、近年はそんなことはありません。ここ3年の勝ち馬は
エピセアローム、
マイネルエテルネル、
ホウライアキコと、3歳以降も尻すぼみせずに活躍を続ける馬を輩出するようになりました。夏の2歳Sの中では若干地味な印象がありますが、じつはこのレースも重要性が高まっています。
1.キャリア重視から素質最優先に
かつてのこのレースは、未勝利戦の勝ち馬かオープン特別を使った馬、すなわちキャリア2戦以上の馬が有利なレースとして知られていました。2005年からの5年間で、新馬戦からの臨戦だった馬の連対は2着が3回あるのみでした。潮目が変わったのが2012年。この年から導入されたエクイターフによって、最終週でも速い時計で競馬が行われるようになったため、小倉2歳Sでも純粋なスピード能力の優劣が問われる側面が強くなりました。2012年以降の2年間は、新馬戦からの直行馬が馬券圏内を独占しています。それらはいずれも、新馬戦でも上位3番人気以内に支持された馬でした。
2.順当決着傾向強まる
そうなると必然的に、馬券的な波乱の余地は小さくなります。かつては1番人気がアテにならないレースとして有名でしたが、最近4年間では3連対。いずれも1・2番人気によるワンツーでした。
3.小柄な馬は苦戦
下り坂の小倉芝1200mで行った者勝ちのスピード勝負になると、大きなス
トライドで走れる馬が優位に立ちます。2012年の1番人気・
エーシンセノーテは
フェニックス賞勝ち馬ですが馬体重は418kg。
フェニックス賞からの時計更新ができずに4着に敗退しました。高いレベルのス
プリント勝負を想定するなら、ある程度馬格のある馬を選ぶのは自然なことでしょう。
デイドリームは初戦の馬体重が470kgと馬格に恵まれた牝馬です。筋骨隆々というよりはゆったりとした体形で、スケールの大きさを感じさせます。新馬戦は余裕残しの仕上げ。素質最優先のレースということで、伸びしろの大きそうなこの馬を本命に採ります。
叩いた上積みが見込める大型馬ということでは、
タムロダイチと
リッパーザウィン。完成度が高い馬では、坂路で古馬並みの脚力を見せている
スノーエンジェル。小倉はここに来て馬場が復活しており、好走するためには時計の更新が必須になります。どれだけパフォーマンスを上げられるかが焦点で、前走の成績を絶対視するのは危険です。