【燃焼系】アドマイヤフライトは完全燃焼系。使い込むとガス欠、テッポウ得意の一戦必勝型。巡り合わせもあり、札幌に勝ち鞍はないけれど、GIIの日経新春杯2着。北海道入りするまでの調教過程や道程にも、ひと工夫凝らしてきた。

ヒラボクディープとの叩き合いが本線。結果こそ出ていないが、一連のOP戦でジワリジワリと末を伸ばしている。やや忙しい気な近走のレース運びを見ると、2600m延長も好材料とみた。

ペルーサは、巴賞で最速の上がりをマーク。58キロでもあり、気を許せないタイプではあるが(笑)、復調に光明。バンズームの前走勝負どころの不利は、単なる不利か、それとも速い脚がなく単なるスピード不足だからか。今回が試金石。タマモベストプレイは、さすがに58キロはキツい。

　札幌芝2600mで行われるオープン特別にはこのレースのほかに丹頂Sがあるが、両者を振り返ってみると距離延長で穴になる馬を探すのは難しく、2600m→2600mなのに好走馬が入れ替わる、というパターンの穴のほうが多いようだ。この距離は展開次第で結果が変わりやすく、それゆえ連続しての好走は意外に難しいのだろう。

　血統では、もちろんレースにはよるものの単純に長距離色のある種牡馬が強い印象。脚質的にはハナに行くようなタイプより、捲りを打てる馬が良い。

　ここは前走2600m組がいないので堅めの予想をしたほうが良いと考え、◎タマモベストプレイ。丹頂Sでコース実績もあるし、他馬より1-2キロしか余分に背負わないのはお得感がある。○以下は、オープン組にこれといった馬がいないため、距離実績のある準オープン組を重視した。

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【波乱含み】低調な顔ぶれなら、昨夏の札幌で勝利しているタマモベストプレイにチャンス。ヒラボクディープは地力上位とみて対抗に据える。アドマイヤフライトはムラだが立て直した効果に要警戒。ペルーサは現況ひと息だがメンバー的にマークが必要だ。バンズームは格上挑戦だが差しが決まれば好勝負。しぶといタイプのモビールが穴。

マイネルミラノが逃げ切った巴賞は、比較的に前有利の流れ。着順は6着でも、メンバー中最速の上がりを繰り出したペルーサには見どころがあった。デビューから4連勝で青葉賞を制し、日本ダービーでも2番人気。遠い昔の話で、もう8歳になったのかというのが正直な印象だが、もうひと花咲く可能性はある。かなりメンバーが手薄なOP特別、距離も歓迎と言える2600M戦。中心視したい。

相手本線はタマモベストプレイ。ここなら、近走は戦ってきた相手が違う。すんなり前で競馬ができそうな展開利も強調。アドマイヤフライトは洋芝に抜群の適性。札幌、函館で掲示板を外したのは、相手が揃っていた昨年の札幌記念のみ。3番手評価とした。

夏場を迎えてようやく復調してきた10ヒラボクディープが中心。前2走、重賞で好走した末脚は注目に値する。小回りでもうまく仕掛ければ差し切りは可能だろう。次位はスタミナは豊富で洋芝適性が高い5アドマイヤフライト。▲は馬体立て直しで好感触の11タマモベストプレイだ。