※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
サ
マースプリントシリーズでは最終戦の
セントウルSだけがGIIですが、残り5戦のGIIIのなかで
キーンランドCだけはやや賞金が高く設定されています(1着賞金4000万円。他の4戦は3800万円)。また、他の4つのGIII戦がハンデ戦や賞金別定であるのに対して、このレースは
グレード別定。つまり、このレースは同じGIIIでありながらやや格上に位置づけられているのです。
キーンランドCから
スプリンターズSまでは中4週。昨年の
スノードラゴン、2011年の
カレンチャンと、ここを叩き台として
スプリンターズSを制覇している馬が近年で2頭出ているように、GIへの
ステップレースとしての役割もあって、ここまでのサ
マースプリントシリーズとは趣きが異なることに注意が必要です。
1.人気サイドで決着する
GIに用事がある馬がそれなりの仕上げで出走するという性格上、夏のローカルス
プリント重賞の中では例外的に人気決着が多くなっています。たとえば函館ス
プリントSの最近5回の馬連平均配当が10000円を超えるのに対して、
キーンランドCは1602円。1番人気も最近4年続けて連対を果たしています。
2.格より勢い
最近5年間の連対馬10頭のうち8頭までが前走でも連対を果たしていました。前走に重賞を走って連対していた馬は、過去5年のこのレースで[5-1-0-4]。昨年の勝ち馬
ローブティサージュ、2012年の勝ち馬
パドトロワは、前走を人気薄で激走した勢いでこのレースも制しています。ス
プリント路線では鮮度が大切ですから、上がり馬の勢いは軽視できません。
3.より長い距離での実績に注目
昨年の勝ち馬
ローブティサージュは阪神JFの勝者でしたし、2011年の勝ち馬
カレンチャン、2010年の勝ち馬
ワンカラットにも芝1400mで重賞勝ちの実績がありました。洋芝の札幌ということで、他場の1200m戦以上のスタミナを求められる様子。より長い距離もカバーできる馬が馬券的な狙い目になります。
ティーハーフは函館ス
プリントSの覇者。展開が向いた面はあったにしても、2着に2馬身半の完勝でしたし、上がり3Fの34.0秒は2位を0.7秒も上回る圧倒的な数字で、完全に素質が開花したと言えるでしょう。折り合い難が解消したことでいまはどんな位置からも自信を持ってレースを進められますし、洋芝も合っている印象です。
オメガヴェンデッタは今年の
京王杯SCの3着馬。前走の函館日刊スポーツ杯で負かした
エポワスが前哨戦のUHB賞を勝っていますから、ここでも能力的には上位の評価が妥当でしょう。
ローブティサージュは昨年の勝ち馬。函館ス
プリントSの大敗は前が壁になって脚を余しての結果でしたから、得意の舞台に戻って今回は一変が期待できます。
エポワスは相手なりに走れる馬で、得意の洋芝ならば重賞初挑戦でも侮れません。
レッドオーヴァルは昨年の2着馬。1200mでは展開の助けが必要になりますが、札幌コースとの相性は悪くありません。
トーホウアマポーラは昨年の
CBC賞以来精彩を欠いていますが、今回は順調に来ていますし、7-8月に3勝2着3回と夏場を得意にしています。
ルチャドルアスールはオープンで2着が3回。ここも先手を奪えそうな組み合わせで、粘り込みに要注意。