近年の福島の高速化に加えて、一昨年からこのレースが福島開幕週で行われるようになり、内枠&先行馬が断然有利になりました。一昨年の
ケイアイチョウサンこそ、11番枠から勝利していますが、この馬は3コーナーでペースが上がって、最内にがっぽりスペースが開いたところを追い込んだもの。実質、内枠の競馬をしていました。
確かに今年は雨の影響もあり、昨年ほどの超高速馬場ではありませんが、確実に高速馬場。外枠からだと早仕掛けから、最後まで粘走できる持久力が必要とされるので、よっぽど道悪にならない限りは、能力が上の馬でなければ厳しいでしょう。また、今回は逃げ馬が内枠を引き当てたことにより、これまでの内枠&先行馬有利の傾向を踏襲しそうです。
よって、◎には堀厩舎の2頭出し、2戦2勝コンビの1頭で、逃げ馬の隣の絶好枠を引き当てた
レアリスタ。この馬はPOG本の立ち写真(佇まい)が気に入って、“第二の
オルフェーヴル”として私自身が入れあげた馬。2月の東京デビュー予定で、入厩当初から好時計連発で、「これは、やったか!」と思ったところで爪不安で放牧。ゆえにデビューが遅れて、クラシック戦線に乗り損ねました。
確かに順調だったとしてもクラシック路線に乗れていたかどうかは現段階ではわかりませんが、既出走馬が相手の超スローペースのデビュー戦でメンバー最速の上がり3Fで勝利したことは、十分に褒められるものでした。続く前走の古馬相手の500万下では、トップスピードに乗せるまで時間を要した初戦の内容がウソのように、スタートからハナを意識させるぐらいのスピードを見せ、そこからブレーキをかけて強制的に2列目を強いる競馬。折り合いに苦しみながらも、ラスト2F目で楽に抜け出して最後までバテずに完勝しました。
正直、現状はやや指数不足のところがあり、相手強化の今回はあくまでも試金石の一戦となります。しかし、初戦と2戦目とでは全く違う競馬でしっかり結果を出してくる馬と言うのは化ける可能性があるのでその可能性に賭けてみました。私の色眼鏡を差し引いても、楽に逃げ馬の2列目を狙えるこの枠順ならば、勝負になるレベルにはいる馬です。
○は前々走の中山500万下戦を逃げて圧勝した
ホワイトウインド。それまで好位からの競馬では伸び切れない競馬が続いていたのですが、逃げたことで一気にPP指数を上昇させました。このことから本来はもっと距離が延びて本領を発揮するタイプだと推測できます。
前走の
スイートピーステークスでは直線で前が壁になり能力を出し切れないまま終わってしまいましたが、あれが実力ではありません。今回は絶好の2番枠を引き当てました。逃げか前目の競馬で能力をフルに出し切れば、今回のメンバーではPP指数の上位に値する馬だけに、必然の巻き返しを演じてくれそうな気配があります。
▲は2月の小倉芝1800mの新馬戦を圧勝し、デビュー2戦目で強敵揃いだった大
寒桜賞でいきなり3着するなど、大物感たっぷりの戦績の
ブランドベルグ。その後の2戦は、レース中のロスや展開などが応えて、汚い着順となってしまいましたが、前走の阪神500万下戦ではタフな馬場状態のなか、古馬に混じって最後までしっかり伸びて完勝。かなりのスタミナを持っていることを証明しました。
前走でマークしたPP指数は優秀で、当初この馬を本命にしようかと考えていたのですが、痛恨の外枠。勝ちに行けば終始外を回され、待機策なら4コーナーで大外。福島の開幕週では厳しい枠順となってしまいました。しかし、スタミナ豊富な馬なので、前崩れに乗じての好走を狙います。