11R

新潟2歳S

15:45発走 / 芝1600m (左 外 A) / 天候:曇 / 馬場:稍
2回 新潟 10日目 サラ系2歳 オープン       (国際)(特指) 馬齢 18頭
本賞金:3000,1200,750,450,300万円
  • Course コース詳細
  • IPAT連携

 望田潤の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

2

-

18

1点 2000円

馬連流し

2

相手

14

15

16

17

4通り 各1000円

ワイド流し

2

相手

17

18

2通り 各2000円

望田潤の見解

 外回りのマイル戦の新潟2歳Sは、ナスキロ柔い斬れ味を武器とする差し馬から入りやすいレースだ。

 アルマワイオリウインマーレライクールホタルビの“マツリダゴッホ産駒三傑”は、母系に「ボールドルーラーとプリンスキロ」の血を引く共通点がある。

 ロードクエストも母父に「ボールドルーラーとプリンスキロ」のセクレタリアトが入ってボールドビダー≒セクレタリアトのニアリークロスになるのがポイントで、アルマワイオリのように柔らかくストライドを伸ばして斬れるストレッチランナーで、新潟外回りは合っている。

 ちなみに母父チーフベアハート新潟2歳Sと相性が良い血で、過去に4頭の産駒が出走し、マイネルメリエンダが10人気6着、マイネルラクリマが10人気2着、マイネルレコルトが1人気1着、マイネルベナードが9人気4着といずれも人気以上の健闘。

 ヒプノティストカミノライデンはどちらも母母にミルリーフのクロスがあり、外回り向きの斬れで勝ったのも同じで○▲にマークしたい。

 井内利彰の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

10

1点 1500円

複勝

10

1点 3000円

馬連流し

10

相手

1

4

5

7

8

9

12

13

14

18

10通り 各100円

3連複軸1頭流し

10

相手

1

4

5

7

8

9

12

13

14

18

45通り 各100円

井内利彰の見解

 新潟2歳Sを予想する上で重要な調教ポイントは2つあると思います。まずは最終追い切りの場所が「南Cコース」であること。過去10年で4頭の馬がこの追い切りパターンに該当していました。

 美浦、栗東の各トレセンにおいて、水曜日か木曜日に左回りで追い切りを行おうと思えば、この南Cコースしかありません。下地は芝とポリトラックの2種類ありますが、それぞれ2勝ずつ。キャリアの浅い2歳重賞なので、実戦と同じ左回り、スピードの出やすい芝もしくはポリトラックでの追い切りはスパーリング的な効果を生むのでしょう。

 もうひとつは「1週前追い切り」。ここで併せ馬を行い「先着」していることが重要。これに関しては、過去10年の優勝馬のうち、9頭が該当しています。これも2歳重賞だからこその調教パターン。レース経験が少ないので、競い合って先着することを調教で補うことが重要なのでしょう。

 この2つのポイントに該当した馬は過去10年でたった5頭しかいません。

2005年 ショウナンタキオン 1人気1着
2010年 マイネイサベル   9人気1着
2011年 モンストール    4人気1着
2012年 クラウンアトラス  7人気17着
2014年 ミュゼスルタン   3人気1着

 勝率80%。これは驚異的なデータですが、確かに2つのポイントは「2歳重賞に最適な調教」であり、どちらの調教もやっているのであれば、他馬よりもかなり有利にレースを展開することができるはずです。

 今年の該当馬は◎トウショウドラフタ。追い切り本数が少ない、標準少めトラックという調教タイプに腰が引けましたが、マイネイサベルも標準少めトラックでした。当時の9番人気という低評価を考えると、実績が抜けていたわけでもないでしょうから、調教適性で好走したと考えるべきでしょう。なにせ、マイネイサベルを除く新潟2歳Sの優勝馬はみな追い切り本数が標準以上。つまり「南C」「1週前先着」は本数を補って余りある調教内容だということです。

 調教VTRでその動きを確認しましたが、明らかに新潟芝1600mに適性がありそうな走り。直線に向いて右手前に替わってからは豪快な走り。前を捕まえる脚も一瞬でしたし、スピードに乗ってからの持続力も素晴らしい。これなら後続の末脚に屈することもないでしょう。

1.タニセンビクトリー
今回:標準トラック
前回:標準トラック

2.ロードクエスト
今回:馬ナリ平均トラック主体
前回:馬ナリ平均トラック主体

3.カネノイロ
今回:急仕上げ併用
前回:標準少めトラック

4.プリンシパルスター
今回:標準坂路
前回:標準併用

5.ファド
今回:馬ナリ平均併用
前回:標準併用

6.ノーフォロワー
今回:標準坂路
前回:標準トラック

7.マコトルーメン
今回:標準トラック
前回:標準トラック

8.キャプテンペリー
今回:標準トラック主体
前回:標準トラック

9.エポック
今回:標準併用
前回:標準併用

10.トウショウドラフタ
今回:標準少めトラック
前回:標準トラック

11.シトロン
今回:標準トラック
前回:馬ナリ平均坂路

12.トモジャクール
今回:乗込併用
前回:標準少めトラック

13.ウインファビラス
今回:標準トラック
前回:軽目トラック

14.ペルソナリテ
今回:馬ナリ平均トラック
前回:標準少めトラック

15.ルグランフリソン
今回:標準併用
前回:軽目坂路主体

16.ウインミレーユ
今回:一杯平均坂路
前回:標準坂路主体

17.カミノライデン
今回:馬ナリ平均トラック
前回:標準トラック

18.ヒプノティスト
今回:馬ナリ平均トラック
前回:馬ナリ平均トラック主体

 山崎エリカの予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

2

-

14

1点 2500円

馬連

14

-

18

1点 2000円

馬連流し

14

相手

7

8

13

15

4通り 各1000円

3連複軸1頭流し

14

相手

2

7

8

13

15

18

15通り 各100円

山崎エリカの見解

 これまでの新潟2歳Sは、後の桜花賞ハープスター皐月賞イスラボニータを輩出するなど、クラシックへの第一関門と言えるレースでした。早期に強い勝ち方をした馬は、まずはこの舞台か札幌2歳Sを目指し、クラシックを見越す走りができれば一旦休養。そして秋に復帰して、そこからクラシック戦線やNHKマイル戦線を目指しました。

 ところが、昨年から秋に2歳重賞が大幅に増えたことにより、その傾向が薄らいでいきました。未勝利戦をオープンのダリア賞よりも高いPP指数で圧勝し、ここへ出走してくれば上位人気は間違いないシルバーステートアストラエンブレムは、この舞台や札幌2歳Sには出走せず、秋の重賞を目指すようです。

そうなれば、当然、メンバーの質は下がります。今回の出走馬が後のクラシック線戦に繋がらないとは言えませんが、今後は勢力分散により、これまでよりも来春のG1に繋がりづらくなっていくでしょう。

 さて、今年の新潟2歳S。見るスポーツ新聞によって、推し馬が異なるので、何が1番人気になるのかと楽しみにしていたところ、前売り1番人気はなんとロードクエストでした。確かにロードクエストの新馬戦は、ラスト2F目地点でスパーンと切れて、ラスト1F地点では先頭とは約3馬身ほどあった差をきっちり詰めてのVは将来性を感じさせるものがありました。ラスト3Fもメンバー最速の32秒2。この週のマイル戦以上の距離では最速の上がり3Fでした。

 しかし、新潟芝1600mの新馬戦で32秒5をマークしたエネアドが、未だ条件戦の身であるように、追い込み馬がマークした上がり3Fはそこまで当てにならないものがあります。(ただし、エネアドの新馬戦は前崩れ、ロードクエストの新馬戦は前残りという違いはあり、レース内容の比較からは、ロードクエストのほうが上) それ以上に怖いのは、出遅れ癖があること。2歳のこの時期のレースは、前半でそこまでペースが上がることがないので、多少の出遅れならば挽回できますが、この馬の新馬戦での出遅れ方は、超ド派手に出遅れをやらかしたダノンサーガの陰に隠れているだけで、将来のゴールドシップを感じさせるド派手な出遅れ方でした。

 確かに馬場が悪くなるなれば、かつてのセイウンワンダーのように大外一気が嵌る可能性もあるし、新潟芝コースは内が悪くて、内を開けて走っているので、今回の枠順2番ならば最悪内ラチ沿いから突き抜けてくる作戦を取ることも出来ます。しかし、それを当てにし過ぎるのも怖いので、今回は○対抗までとしました。

 また、競走馬はデビューしてから5戦目くらいまでは上昇曲線を描く傾向にあるために、この時期の2歳戦はキャリアが豊富な馬のほうが優勢の傾向があります。よって、◎には2戦2勝で、今回がキャリア3戦目となるペルソナリテを推します。この馬は6月の東京開幕日の新馬戦を勝利した馬。芝1400mの一戦で、直線ではとても届きそうもないところから内を割って伸びて勝利したあたりに非凡なものを感じ取ることはできました。ただ指数、タイムともに平凡で上がり3Fタイムはまずまずながらも、この時点では高い評価をしていませんでした。

 驚かされたのは前走ダリア賞。直線で前が狭くなって万事休すと思われたところから、馬群を割って抜け出して勝利してしまったのです。スムーズに外を追い込めた2着馬とは、着差はわずかでしたが、内容はずいぶんと優秀なものだったと言えるでしょう。また、日曜日の新潟は雨模様となっています。そういう意味では、今回の外枠もラッキーでしょう。ド根性娘の激走に期待します。

 ▲は新馬戦では次走の未勝利戦を高指数で圧勝することになるタニセンビクトリーを、ゴール前できっちり差し切って勝利したヒプノティスト。上がり3Fタイムも優秀で文句のつけようがない内容でした。今回はラッキーなことに大外枠を引き当て、自在にレースが運べそうです。問題点があるとするならば、新潟2歳Sは前走芝1800mの新馬戦からの直行馬は昨年こそ連対馬を出したものの、苦戦傾向にあるということでしょうか。やはりスローペースの芝1800mと、流れが急になる重賞の芝1600mでは、あまりにもペースが違って対応に苦しむ馬が多くなってしまうためでしょう。ペース対応がカギとなりますが、能力自体はここに入っても通用するはずです。

 古澤秀和の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

14

1点 3000円

複勝

14

1点 7000円

古澤秀和の見解

【パドック速報対象レース】
当レースはパドック速報対象レースです。レース発走20分前に最終結論(印・買い目・見解)を公開します。パドックの気配で前予想と最終結論が変わる可能性がありますので、予めご了承ください。

1番:好馬体。
14番:馬体、気配共に良い。馬場も合いそう。
16番:どっしり好馬体。トモ良い。

好配当連発 netkeiba関東本紙の予想

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netkeiba関東本紙

予想印
2ロードクエスト(1人気)
18ヒプノティスト(2人気)
14ペルソナリテ(5人気)
13ウインファビラス(12人気)
5ファド(11人気)
15ルグランフリソン(3人気)
16ウインミレーユ(4人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

2

相手

5

13

14

15

16

18

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

2

2着

18

相手

5

13

14

15

16

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

2

2着

14

相手

5

13

15

16

18

30通り 各100円

netkeiba関東本紙の見解

【混戦】ロードクエストは初戦を際立つ脚で差し切り勝ち。ここ目標に乗り込み入念で仕上がり良く重賞Vに期待。ヒプノティストも能力非凡。軽快感増しておりチャンスも十分。ペルソナリテは連勝中で好調もキープ。距離延長も問題なく争覇圏。ウインファビラスは動き良化顕著。ルグランフリソンも能力見劣らず上位が見込め、ファドウインミレーユなど気配上向きで侮れない。

ラップ理論を駆使 丹下日出夫の予想

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丹下日出夫

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

2

相手

1

13

14

15

16

18

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

2

2着

18

相手

1

13

14

15

16

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

2

2着

15

相手

1

13

14

16

18

30通り 各100円

丹下日出夫の見解

【コース最適】ロードクエストの瞬発力は、まさに新潟マイルの2歳Sでこそ。初陣の東京マイルは、前半1000m通過が1分1秒8のスロー。上がりに比重が高くなるのは当然とはいえ、11秒4―11秒2―11秒3(3Fは33秒9)というレースラップを0秒7も上回る、33秒2の末脚で直線一閃。ゴール板が近づくにつれ加速力が増す漸進ラップも精度が高いが、1分35秒7という時計もかなりのHレベル。鞍上の田辺は中間何度も調教で手綱を握り、気負いがちな気性や脚の使いどころを確かめている。

距離は1800mだが、ヒプノティストも東京の坂を33秒7で登板。468キロという数字以上に筋肉の発達した、皮膚の薄いクロフネ産駒。瞬発力が強調される平坦マイル適性は、前者ロードに譲るが、スケールと将来性はメンバー中1位と見立てている。坂コースの東京と平坦の新潟では、やはり前者のほうが数字的価値は高いが、ルグランフリソンは1分35秒9・上がり33秒5で当該マイルを快勝。レース内容にもまだ余裕があった。

タニセンビクトリーは新馬戦でヒプノティストと好戦。福島1800mの1分48秒5というタイムもロングスパートも見事だった。マイル適性はやや劣るものの、陣営もそれは意識。力でねじ伏せるような持久力勝負を目論んでいる。2連勝の走破タイムは平凡の域を出ないが、ペルソナリテはともに競馬をしたのは正味1Fだけ。新潟マイル・1分35秒7、上がり33秒6でデビュー勝ちを果たしたウインミレーユも、牝馬重賞で楽しめるステイの娘だ。

徹底データ分析 コンピューター予想の予想

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コンピューター予想

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単BOX

1

2

7

18

12通り 各400円

3連単BOX

1

2

7

18

24通り 各200円

コンピューター予想の見解

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負!

なお、プレミアムサービス(※)にご登録されますと、中央競馬全レースで、上昇度・脚質・騎手・調教師・血統の項目を自由にカスタマイズして予想することができます。各レース情報ページの予想タブから「CP予想」にお進みいただき、ご利用ください。

※netkeiba.comのスマートフォン版・競馬総合チャンネルでは、プレミアムコースにご登録されますとご利用頂けます。

 栗山求の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

18

相手

1

2

14

15

16

10通り 各400円

3連単1着流しマルチ
1着

18

相手

1

2

14

15

16

60通り 各100円

栗山求の見解

 ◎ヒプノティストは「クロフネ×アグネスタキオン」という組み合わせで、母の4分の3弟にターゲットマシン(ラジオNIKKEI賞-4着)、2代母の半弟に名種牡馬キングカメハメハがいる。クロフネ産駒は母方にサンデーサイレンス、ミスタープロスペクター、ラトロワンヌを同時に入れた配合が成功しており、G1を勝ったフサイチリシャールクラリティスカイ、重賞を勝ったセイコーライコウブラボーデイジーなど多くの活躍馬が出ている。

 本馬はこのパターンなので配合的に高く評価できる。初戦は芝1800mの東京新馬戦を勝ち上がったが、クロフネ産駒は基本的に小回りコースを得意としており、これまで2歳戦の東京芝1600-1800mを勝った馬はわずか6頭しかいない。そのなかには前出のフサイチリシャールクラリティスカイ、重賞で入着したパールシャドウマイティースルーが含まれている。残り2頭も2勝と3勝を挙げているので、高確率で出世している。要するに、血統的に不向きな条件なので、そこを勝ち上がっているということは、高い素質の持ち主であることの証明となる。ヒプノティストはただ勝ち上がっただけでなく、2着に負かしたタニセンビクトリーが2戦目に楽勝しているように、レベルの高い新馬戦だった。このメンバーに入っても能力上位の存在だろう。

最速予想 netkeiba編集部の予想

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netkeibaデスク

netkeiba編集部の見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 夏の2歳高速マイル王決定戦。新潟外回りの長い直線で行われるので、翌年のクラシックを嘱望される馬の夏の目標となるレースでもあります。一昨年のこのレースで1・2着したハープスターイスラボニータは、そのまま牡牝のクラシックホースになりましたが、そういう年はじつは例外的です。

 過去10年のこのレースの勝ち馬のなかで、古馬になっても重賞戦線で活躍できた馬はセイウンワンダーマイネイサベルだけ。世界を制するジャスタウェイですらこのレースではモンストールの大駆けの前に屈しています。早熟性とスピードがものを言う条件なので、素質が高いだけでは勝ち切れない難しさがあります。



1.新潟デビュー組の優位性薄れる

 一昨年から夏のローカルの日程が変更になって、東京開催で2歳戦が4週間行われるようになりました。それ以前のこのレースでは、前走で新潟を走っていた馬が絶対的に有利で、2002年の距離延長以降前走新潟組以外の連対はほとんど例がなかったのですが、この2年は様相が一変して、掲示板に乗った新潟デビュー組は、昨年の勝ち馬ミュゼスルタンただ一頭のみ。より多くの素質馬が早期にデビューするようになった結果、経験値を武器に優位を占めてきた新潟組のアドバンテージが薄れてきたようです。

2.速い上がりが必要

 勝ち馬の上がり3Fのタイムは通常の年で33秒台前半、年によっては32秒台になることもありますから、高速上がりに対応できる馬でないと勝ち負けすることは困難です。2012年の2着馬ノウレッジはダート、2011年の勝ち馬モンストールは新潟内回りでの勝ち上がりだったため、数字的に速い上がりは持っていませんでしたが、両馬とも初戦で突出したメンバー中1位の上がりタイムをマークしており、高速上がりに対応できるだけの伸びしろを示していたことは注目されます。

3.中長距離血統よりもパワー血統

 過去にこのレースに出走したハーツクライ産駒は[0-1-0-3]。一見悪くないように見えますが、1番人気2頭、2番人気2頭での成績であり、唯一連対を果たしたのがジャスタウェイですから、このレースに関しては不得意と考えるべきでしょう。概して中長距離血統はこのレースでの成績が芳しくありません。対照的に活躍が目立つのは、ダートや短距離の一流馬を多く出すようなパワー血統。フジキセキ産駒が[3-2-1-4]という好成績を収めていた(距離延長以降)のが典型的です。



 ヒプノティストは東京芝1800mでの新馬勝ち。上がり3F33.7秒で、並ぶ間もなく交わしたタニセンビクトリーが次走の未勝利戦を完勝していますから、非常に内容の濃い新馬戦でした。昨年まで6月の東京芝1800m戦で上がり3F33秒台をマークした2歳馬は、マイネルフロストウインマーレライアヴニールマルシェの3頭だけ。いずれも重賞クラスまで出世していますから、この馬も現時点ですでに低くないハードルを超えていることになります。

 ルグランフリソンは新潟開幕週の芝1600m戦で新馬勝ち。上がり3F33.5秒はメンバー中3位でしたが、素質馬揃いの一戦でしたし、最後は独走で手綱を緩めていました。心身両面における完成度の高さがセールスポイントです。ロードクエストは東京芝1600m戦を上がり3F33.2秒の脚で追い込んで圧勝。まだ荒削りですが、レースぶりには大物感があります。

 タニセンビクトリーは初戦こそヒプノティストの差し脚に屈しましたが、続く福島芝1800mの未勝利戦を圧勝。本来広いコース向きですし、展開次第で前にも行ける自在性も兼ね備えます。近親にテイエムオペラオープリンシパルスターフラムドグロワールの全弟でネオルミエールの半弟。初戦の勝ち時計はオープンのダリア賞を上回っていますし、使われての上積みも大きそう。

 マコトルーメン函館2歳Sでは最速上がりで追い込んで5着。距離延長はあきらかにプラス材料で、高速馬場に対応できれば。ペルソナリテダリア賞の勝ち馬。馬込みに怯まない根性の持ち主で、混戦になれば浮上するでしょう。

 森山大地の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連流し

16

相手

2

3

4

7

14

5通り 各1000円

3連複軸1頭流し

16

相手

2

3

4

7

14

10通り 各500円

森山大地の見解

過去の勝ち馬にハープスターイスラボニータなどが名を連ねているクラシックに繋がるレース。ただ、今年は2勝馬が1頭だけ、関西からの参戦も4頭というレベルには疑問符がつく組み合わせ。本命は兄に天皇賞・春を制したビートブラックを持つウインミレーユ。デビュー戦は3キロ減の恩恵があったとはいえ、センス抜群の走りで追い出してからステッキを入れることなく楽勝。まだ余裕があり上がり33秒6は優秀。上昇度を加味して本命に推したい。唯一の2勝馬ペルソナリテの勝負根性は2歳馬離れしたもの。地味だが強い。

“絶対数感”の持ち主 大石川大二郎の予想

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大石川大二郎

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

2

相手

1

4

7

15

16

18

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

2

2着

16

相手

1

4

7

15

18

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

2

2着

15

相手

1

4

7

16

18

30通り 各100円

大石川大二郎の見解

昨年は新馬戦を上り好タイムで勝ち抜けている馬の指数が意外に高くなかった。逆に指数高い馬が走らなかったという記憶がある。初戦で勝ち抜けてさえいれば指数60台でも結果は残せるという教訓だったのだ。とはいえ初戦83という最高値を持つ◎ロードクエストは評価しないわけにはいかない。相手は72○ウインミレーユと75▲ルグランフリソン。人気薄だが指数は最高☆マコトルーメン。△も前走指数高いので頭逆転も十分。波乱の匂いはしているが…。

元祖“情報” 田沼亨の予想

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田沼亨

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

2

相手

4

9

14

15

16

18

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

2

2着

18

相手

4

9

14

15

16

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

2

2着

15

相手

4

9

14

16

18

30通り 各100円

田沼亨の見解

デビュー戦で圧巻の内容で快勝した2ロードクエストが主力。追って長くいい脚が使えるタイプでコース設定はベスト。成長力も見込めるなら主役は譲れない。次位は18ヒプノティスト。瞬発力は威力があり能力も互角だ。▲はスピード能力高い15ルグランフリソン。スピード優先の馬場で前進は可能だろう。

 佐藤直文の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

2

-

16

1点 3500円

馬連

7

-

16

1点 2000円

馬連

16

-

18

1点 1500円

馬連

4

-

16

1点 1000円

馬連

15

-

16

1点 1000円

馬連

10

-

16

1点 1000円

佐藤直文の見解

 このレースで過去10年の勝ち馬がマークした上がり3ハロンの平均値を算出すると、33秒37というとんでもない数字だ。それだけ究極の瞬発力勝負になるということだが、たった1、2戦程度のキャリアで、どの馬の瞬発力が長けているかを探るのは、それはそれで骨の折れる作業である。◎にはウインミレーユを抜擢したが、初戦で33秒6の上がりもさることながら、特にラスト2ハロンで10秒6ー11秒6を計時した鋭さに注目してみたい。ある程度のポジションで脚を溜められることができそうなのも、強調材料だ。
 相手本線は、33秒2という出走メンバー最速の上がりをマークしているロードクエスト。そして馬場差があって数字は平凡だが、時計のかかる函館で2戦とも上がりは最速だったマコトルーメンが3番手。これまた馬場差を考慮すればロードと遜色のない上がりだったヒプノティストを4番手とした。

厳選予想 ウマい馬券