例年の
東京新聞杯は名ス
プリンターや名マイラー誕生か、これまでマイル路線でデコボコした成績を繰り返している馬が、ここで好走して中穴、大穴を開けるか2極端なレースです。過去10年では
ハットトリックや
ローレルゲレイロがここを勝って、後の国内外のG1を制しました。遡れば
キングヘイローもこのレースを勝ったのを機に、短い距離に矛先を向けて大成しました
2010年の勝ち馬
レッドスパーダも、このレースを展開に恵まれればG1で通用レベルのPP指数で勝利しており、2度に亘る長期休養がなければ、G1を勝てても不思議ではない馬でした。また、一昨年前の勝ち馬
クラレントもこのレースを勝ったあとで、マイル重賞を連勝するような馬へと成長しました。マイル路線で二番が効く主役クラスの馬は少ないので、マイル重賞連勝というのはなかなかすごいことです。
前記した馬たちの共通項は4歳馬。4歳馬が勝てばこの先に繋がることになります。つまり、今回ならば
タガノグランパか
マイネルメリエンダです。しかし、4歳馬が勝つにはもう少し勢いが必要なので、今年は、マイル路線でデコボコした成績を繰り返している馬が、ここで好走して中穴、大穴を開けるパターンが濃厚と見ました。
◎にはデビュー当初はダート戦を走っていた馬ですが芝路線に転向して本格化した
シャイニープリンス。3歳秋の
富士Sで人気薄ながら3着。その後も昨夏の多摩川Sを勝利、そして昨秋の
富士Sでも2着しているように東京芝1600mの舞台が得意な馬でもあります。前走の
キャピタルSで先行して負けた
マイネルメリエンダ、
リアルインパクトがその次走で巻き返しを決めたように、
キャピタルSはラスト1Fで極端に減速した、見た目よりもタフな流れのレースでした。その流れを正攻法から0.2秒差の4着ならば前走の
シャイニープリンスは負けて強しと評価できるでしょう。今回は先行勢がやや手薄なメンバー構成。ならば内枠に入ったことも有利に働きそうです。
○は昨秋に復帰すると1000万下、1600万下を連勝し、勢いに乗って
チャレンジカップでも2着入線した
フルーキー。前走の
京都金杯は
チャレンジカップで好走した疲れが出たようで、伸び負けしてしまいましたが、まだキャリアが浅い馬だけに伸びシロが期待できます。
▲は前走の
マイルチャンピオンシップはその前走で距離の長い
菊花賞を使った影響で行きっぷりが悪く、追走一杯となって終わってしまいましが、3歳春の時点で芝1400mの
ファルコンSを勝利したように、距離が短いレースも得意な
タガノグランパ。今回は11月以来のレースとなり、疲れも取れているでしょう。また、前走でマイル戦を使っているので今回はそこまで追走に苦しまないはず。それならば本来の能力を出してきそうです。