※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
ダービーデーの最終レースは、古馬のスタミナ比べ・伝統の
目黒記念。舞台となる東京芝2500mは、ダービー・
オークスより100m延びるだけですが、直線の坂を二回走ることになるため、スタミナ要求度が高いコースです。ハンデ戦ということもあり、直線で大勢が二転三転する激しいレースになることもしばしば。一筋縄ではいかない難解な一戦です。
1.春の天皇賞血統に注目
昨年の勝ち馬は
ステイゴールド産駒。その前は
マヤノトップガン、
ディープインパクト、
マヤノトップガンと続きます。近10年では
オペラハウス産駒も2勝、
メジロマックイーン産駒も勝利しているように、自身か産駒が春の天皇賞で勝利している種牡馬が好成績を残しています。
2.軽量の差し・追い込み馬が有利
最近5年で馬券圏内に入ったトップハンデ馬は皆無です。過去10年に広げても2頭いるだけで、実績があって斤量を背負わされる馬は苦戦の傾向です。昨年の
マイネルメダリスト、一昨年の
ムスカテールはともに追い込みで、より重い斤量の馬との競り合いを制しています。最後にどれだけ余力を残しているかが鍵になるレースなので、背負いすぎていない差し・追い込み馬を狙うのが
セオリーです。
3.関東のベテラン騎手が存在感を示す
このコースは
目黒記念のほかは
アルゼンチン共和国杯で使われるだけ。使用頻度が少ないため、騎乗する機会も少ないコースです。最近3年で
蛯名正義騎手が2勝を挙げていて、一昨年は
内田博幸騎手、4年前は
横山典弘騎手が勝利と、美浦所属のベテラン騎手の活躍が目立ちます。
ダービーフィズは体質の弱さや気性の難しさがあって、5歳にしてようやくオープンに帰ってきましたが、4歳前半までは重賞で再三差のない競馬をしていた馬です。ここに来て思い通りの調整ができるようになり、また
蛯名正義騎手も癖をつかんだようで、生涯最高と言える充実期を迎えています。父は
ジャングルポケット、近親に
マンハッタンカフェがいる血統でスタミナは充分。昇級ということで54kgで出走できるのは有利です。
ニューダイナスティは昨夏の
七夕賞2着があるように、毎年夏場に向けて調子を上げる馬。すんなり先行できる長距離戦では安定感があります。
ファタモルガーナは3ヶ月ぶりですが、間隔が開いても力を発揮できる馬です。
戸崎圭太騎手によって新たな面を引き出され、7歳にしてもう一段階成長した印象。前走から据え置きの56kgなら。
ヒットザターゲットは近走大敗が続いていますが、昨年の
宝塚記念で4着があるように、スタミナ勝負では一目置くべき存在です。実績を考えれば57kgは恵まれた部類で、長めの距離で流れに乗れれば。
レコンダイトは勝ち味に遅いものの、ほとんど掲示板を外さない堅実派です。相手なりに走る馬で、55kgならば重賞メンバーが相手でも。
ムスカテールは左回りの長距離戦が稼ぎどころで、一昨年のこのレースの勝ち馬でもあります。トップハンデでも0.5kg増の57.5kgなら。
ステラウインドは格上挑戦で挑んだ昨年のこのレースでも小差7着。それから1年で2勝を追加して、着実に
パワーアップした今年は昨年以上の結果が期待できます。