※火曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
古馬牝馬限定重賞としては数少ないGII戦。
エリザベス女王杯へ向けての叩き台として、とくに4年前のGII昇格以降は豪華なメンバーが揃うようになりました。
しかしながら、
エリザベス女王杯が芝2200m戦であるのに対して、このレースは芝1800m戦。本番とは関連性が薄い距離で行われるため、各馬の序列がストレートに結果に反映されるとは限りません。結果として、堅く収まることが少ないレースになっています。
1.格上がり組が不振
グレード別定戦で、実績を挙げている馬に有利な条件になっています。GII昇格以後の4年間の勝ち馬は、いずれも過去に重賞勝ちの実績があった馬ばかりです。それ以前のように下の条件からの
チャレンジャーが通用しにくくなっていることには注意が必要です。
2.速い上がりが要求される
昨年と2012年のレース上がり3Fは34秒前半。一昨年に至ってはレース上がりが32秒台という異様なまでに上がりが速い決着になりました。上がりが速いレースへの対応力は、好走するための必須条件と言えます。
3.主力は夏場に使われている馬
3ヶ月以上の休み明けだった馬は[1-2-3-40]と不振です。昨年の
ウリウリ、一昨年のマイネ
イザベル、2012年の
ホエールキャプチャ、
マルセリーナとこのパターンで人気になる馬は少なくありませんが、これらはいずれも馬券圏外に沈んでいます。休み明けの馬には取捨のハードルを高く設定すべきでしょう。
レッドリヴェールは今年に入って430kg台の馬体重で競馬に使われるようになって、レースぶりが安定してきました。直線が長いコースの1800m戦は現状ベストと考えられますし、GIで活躍していた当時の主戦
戸崎圭太騎手への乗り替わりもプラス材料。
クイーンSからの臨戦も理想的です。
スイートサルサは今春の
福島牝馬Sの勝ち馬ですが、一昨年の当レースで3着があるように、本来は東京・新潟の直線が長いコースを得意としています。
スマートレイアーは55kgを背負った昨年が2着ですから、今回54kgで出走できるのは有利。問題は久々がどう出るかでしょう。
カフェブリリアントは
関屋記念では前残りに泣いて持ち味を殺される形。今回は
岩田康誠騎手への手替わりで巻き返しを図ります。
ケイアイエレガントは
ヴィクトリアマイル2着、
安田記念5着と今春のGIでの連続好走が光りますし、この馬自身は休み明けを苦にしません。
シャトーブランシュは
マーメイドSの勝ち馬ですが、当時より斤量が増えますし、叩き良化型でもあり今回は割り引きが必要になります。
ノボリディアーナは牡馬相手の
小倉日経オープン2着が好内容。過去3勝を挙げている芝1800mはベスト条件で、
ルメール騎手を確保できたのも心強い材料です。