【お薦め度C】

16番 メイショウスミトモ

　前走は千四への距離短縮で前半置かれてしまいましたが、終いは良い伸びを見せて0.5秒差・<6>着。昇級初戦でしたが、いきなりメドを立てました。自在性が増したことは今後に繋がりますし、距離が1ハロン延びるのも好感が持てます。食い込みを期待します。

◎(お薦め度C)1000円・(お薦め度B)3000円・(お薦め度A)10000円を資金として、明快かつ儲ける競馬にこだわります。

　2013年以降、秋開催の東京ダート1600mで行われた1600万下は4レース。まずは、その3着以内の調教タイプを列記します。

2013年　秋嶺S
標準少めトラック／標準多め併用／標準多め併用

2013年　錦秋S
標準多め併用／標準多め坂路／標準併用

2014年　ウオッカカップ
標準多めトラック／一杯平均坂路／標準坂路

2015年　秋嶺S
馬ナリ平均坂路主体／標準併用／馬ナリ平均トラック

　好走馬の調教タイプに共通点はないように見えますが、ポイントは2013年。3着以内に追い切り本数の多い坂路もしくは併用系統が2頭入っています。もともと東京ダート1600mはこの調教タイプに適性が高い条件ですが、秋開催の1600万下ではその傾向がより強いということです。

　◎メイショウスミトモは乗込坂路。追い切り本数が多いので、調教適性は十分。前走は直線で進路がなく、仕掛け遅れの6着。そこから距離が1F延長するのはよいと思いますし、2走前が連闘で勝利しているくらいですから、中1週のローテーションを心配することもありません。

1.プロトコル
今回：標準坂路
前回：標準併用

2.クライスマイル
今回：標準多め併用
前回：標準併用

3.ノウレッジ
今回：標準トラック
前回：軽目トラック

4.プラントハンター
今回：標準トラック
前回：標準トラック

5.ロードガルーダ
今回：標準多め併用
前回：標準併用

6.ミヤジマッキー
今回：乗込トラック
前回：標準トラック

7.メガオパールカフェ
今回：標準併用
前回：標準坂路

8.ゲマインシャフト
今回：馬ナリ平均トラック
前回：標準多め坂路主体

9.アルタイル
今回：標準トラック
前回：馬ナリ平均トラック

10.ノボバカラ
今回：標準少め坂路
前回：連闘

11.クロスボウ
今回：馬ナリ平均トラック
前回：馬ナリ平均トラック

12.メドウヒルズ
今回：乗込併用
前回：馬ナリ平均併用

13.カーバ
今回：急仕上げ坂路
前回：標準坂路

14.ティアップレーヴ
今回：標準坂路
前回：標準少めトラック主体

15.マノワール
今回：標準多め坂路
前回：標準少め坂路

16.メイショウスミトモ
今回：乗込坂路
前回：標準坂路

【伏兵注意】プロトコルは休み明けの前走で2着で勝ち馬も強く内容も評価できる。気配上向きで好勝負必至。クライスマイルは昨年のレパードSの2着馬。状態前走以上で距離短縮もプラスで同等の評価。ノボバカラもユニコーンS2着が光り力強さも戻っている。アルタイルも力量差なくしまい生きる展開なら。マノワールも巻き返しの態勢でノウレッジやメイショウスミトモなども差はない。

【スカッとスマイル】クライスマイルは、3歳世代限定のGIIIとはいえ、レパードSで2着連対を果たした好素材。当該マイル・5月期の青梅特別を、57キロを背負い1分36秒0で快勝歴もある。前走は予定していたマイル戦を除外され、2100ダートの赤富士Sに止むなく回ったが、最後はスタミナ切れとなったものの2着奮闘は能力の高さ。中二週というローテーションになるが、中間2本の追い切りを消化できた。距離体系は前走と一変するが、本来はマイラー。持ち味である瞬発力を、ムーアの手を借り存分に引きだしてもらおう。

　相手本線は秋嶺S組。同レースはハンデ戦、ペースや別定に替われば上位の着順や取扱いも微妙に変化する。まずは36秒9という最速の上がりをマークして4着入線の、アルタイルの前進を対抗に据えた。秋嶺Sから2キロ増となるぶん三番手としたが、プロトコルは1000m通過・58秒4というハイペースを正攻法の競馬で2着に追い上げマイルでも好結果を残した。秋嶺S5着のノボバカラは、連闘使いで福島民友Cを3着という強行軍明けになるが、春シーズンのユニコーンS2着時もタフなローテで結果を出している。

　赤富士Sは距離体系がまったく合わず10着に終わったが、メガオパールカフェは三浦特別・1分36秒2という好タイム勝ちあり。メイショウスミトモは、1400mの銀嶺Sは伸びひと息の6着に終わったものの、1ハロン延長に期待を抱かせる脚色だった。

　実績上位の▲クライスマイルが内枠を引いたことで、穴党にも少し出番が出てきた。東京ダート1600mは、以前より改善されたといっても内枠はリスク含み。すんなり好位を取れればよいが、1段でも2段でも後ろになると、そこからの捌きが難しくなって惜敗という可能性が出てくる。

　その形を狙うならば、◎○に指名すべきは逆の属性＝外寄りの枠で、かつ前で競馬ができそうな馬だ。◎ノボバカラは2着したユニコーンSを含めこのコースでの先行歴が豊富。タイプ的には勝ち切れないほうだが、今回は前々走で先着された△プロトコルも内枠だし、相手関係を考えると1着があっても不思議ではない。

　もう1頭、1着候補として○マノワールを取る。前々走とは斤量が違うが、57キロそのものはこなせる荷物。休み明けを叩かれたうえにプラスのコース替わりという魅力のほうを重視する。

　馬券は1,2着部分を絞って3着候補を広くする3連単で。

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本命はプロトコル。成績を見れば分かるとおり、前走は超のつくハイレベルな戦いで2着。良馬場で1分36秒1の走破タイムは優にオープン級。以前の鈍さがなくなったことが強さにつながっている印象。500キロを超す大型馬で使った上積みは相当大きいはずだ。相手にはクライスマイルとノボバカラ。クライスマイルは前走で逃げた馬を交わせなかったことが不満、ノボバカラは使い詰めでの秋3戦目が気がかりで評価を下げた。

3歳ダート世代でも上位だと思っていた◎ノボバカラだが近走の取りこぼしはちょっといただけない。それでもまだ平均値は堂々のトップで今回もまだ期待する。相手は同3歳○アルタイルと平均値3位▲クライスマイル。前走114で大逆転もある☆プロトコルまでの頭争いだろう。以下割り込めそうなところを△で押さえる。

追い込み一辺倒だが能力は上位の9アルタイルが主力。重賞好走経験から東京のマイルはベスト。差し切りは可能だろう。次位は2クライスマイルで距離短縮で切れ味を発揮しそうだ。▲は先行力ある1プロトコルの前残りに注意。

　同じダート1600mで行われた先週の武蔵野Sでは、ノンコノユメが1分34秒7の好時計で勝ったが、稍重馬場だったとはいえ、3歳馬で1分35秒を切ったのは史上2頭目という優秀さだ。ここはハイレベルの3歳馬、しかも実際に5走前には同舞台でノンコノユメとコンマ1秒差の接戦も演じているアルタイルを◎とした。前走の秋嶺Sでは、先行馬が上位に残った中で、この馬の末脚が際立っていた。ベストと言えるこの舞台で、何とか勝ち上がっておきたいところだろう。

　相手は、前走で◎に先着を果たしているプロトコル、その秋嶺Sを除外されたことで2100mを使っても崩れなかったクライスマイル。そして、対戦比較上も◎と大きな力差がないと見ていいノボバカラを本線とした。