【伏兵注意】アルビアーノは動き抜群で大物感たっぷり。距離延長課題も掛かるタイプではなく克服十分で重賞Vに期待。ディアマイダーリンは疲れから予定延びるもしっかり乗り込まれ状態上々。素質上位でチャンスも十分。ローデッドは前走2着も内容は濃く動きも軽快で差のない評価。カゼルタはさらに前進。ノットフォーマルも気配良く、ロッカフラベイビーやティーエスクライにも注意したい。

【充実著しい】ディアマイダーリンは、一戦ごとにレース内容充実。走破タイムはともかく、未勝利勝ちの東京1800m・上がり34秒0にも見どころがあったが、赤松賞はラスト3F・11秒7-11秒2-11秒3[3Fは34秒2]というレースラップを0秒6上回る、上がり33秒6の加速ラップで連勝V。2着にネジ伏せた相手は先週のアネモネSを快勝したように、上がり通りレースレベルは高い。少し間隔はあいたが、一週前に南Wで6F追いを敢行。かなり時計のかかる美浦坂路で53秒7という好時計を計時。鞍上にデムーロを配し出走態勢は万全だ。

当面の目標はアルビアーノ。新馬戦の中山マイルを3F連続して11秒台でまとめたスピードスター。前回の東京戦は、尾っぽを振って幼い面も見せたものの、上がりラップはメンバー中第二位と緩みなし。1分22秒1という走破タイムは同日の古馬準OPと0秒2差と優秀だ。

一角崩しがあればローデッド。フェアリーSは追い込み届かずの2着に敗れたものの、明らかに先行勢有利。坂コースの中京2000mでレコ勝ちを果たしているように、持続力のある末脚は1800m延長もプラス。

ロッカフラベイビーは、自力で動いて勝ち切るだけの底力はまだ備えていない。ただ、末脚勝負に徹すれば上位争いも可能。フェアリーSの覇者ノットフォーマルは、前走の上がりは12秒2と目いっぱい。1F延長がどう出るか。連穴はカゼルタ。平坦の小倉とはいえ、前回の2分0秒9、上がり2F・12秒0-11秒8はパワフル。

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　◎ロッカフラベイビーは｢キングカメハメハ×ジャングルポケット｣という組み合わせ。ロッカフラベイビーはサンデーサイレンスとヌレイエフを併せ持ち、父がキングカメハメハという配合なので、トゥザグローリー、トゥザワールドの兄弟とよく似ている。いずれも中山巧者として知られ、兄は2年連続有馬記念3着。弟は弥生賞を勝ち、有馬記念でも2着と健闘した。2走前のひいらぎ賞(2歳500万下･芝1600m)は直線でスムーズさを欠きながら3着。このときの1着馬キャットコインは次走クイーンC(G3)を勝っているので能力の高さが窺い知れる。週中の雨の影響で完全な良馬場は望めず、多少時計のかかるコンディションになると思われるので、父キングカメハメハ、母の父ジャングルポケットのパワーが活きるだろう。後ろから行く馬なので差しが利く馬場も合う。

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　かつてシーザリオやキストゥヘヴンがここをステップに桜花賞で連対したように、桜花賞の最終便という側面がありましたが、最近ではむしろオークスへ向けたステップ競走という位置づけに変わりつつあります。中距離路線へと舵を切った牝馬の素質馬が集まって、アネモネSよりはメンバーが揃う傾向があります。

　だからといってすんなりとは収まらないのがフラワーCの難しいところ。昨年ものちの秋華賞馬ショウナンパンドラが1番人気に推されながら5着に敗れたように、1番人気は現在6連敗中。簡単には勝ち切れなくなっています。

1.逃げ・先行馬が安定感

　ショウナンパンドラが5着に差し遅れた昨年が先行勢による決着。一昨年のカラフルブラッサムもそうですが、スタートが悪い人気馬はレースぶりが安定しません。このコースで信頼できるのは先行力がある馬です。

2.良馬場ならば大型馬

　昨年の勝ち馬バウンスシャッセは516kg、一昨年の勝ち馬サクラプレジールは474kg、重馬場の2012年と阪神開催の2011年を飛ばして2010年の勝ち馬オウケンサクラは486kg。キレよりパワーの中山コースで、パワーの裏付けとなる馬体重は要チェックです。

3.新馬・未勝利上がりが好勝負

　一昨年は新馬・未勝利戦からの臨戦となった馬が1-3着を独占しました。前走1着馬が過去10年で7勝を挙げているように勢いが重視されるレースなので、新馬・未勝利を勝ってここに臨む馬は格下といって侮れない魅力を秘めています。

　ノットフォーマルはフェアリーSが大穴での逃げ切りでしたが、もともと芝では大崩れしたことがない馬。洋芝の札幌で2連対しているようにパワーを要する競馬場でしぶとさを活かす形が合っています。自分の形で競馬ができればここも簡単には止まりません。

　ディアマイダーリンは赤松賞の勝ち馬ですが、赤松賞はメンバーが揃っていたので牝馬重賞に入っても上位の評価が妥当です。ローデッドはフェアリーSでは大外枠を克服しての2着。距離が延びるのは歓迎で、今回は斤量差もあり前走の着順を逆転するチャンスです。

　アースライズは未勝利を勝ったばかりですが、素質馬がようやく軌道に乗った印象。先行してしぶとい脚質は重賞でも侮れません。ジュエルメーカーはダートでの勝ち上がりですが、母はラジオNIKKEI賞の3着馬でしたからこの条件なら一発があっても驚けません。

　ロッカフラベイビーはクイーンC7着ですが、メンバーの揃っていた一戦で大きく離されていませんし、中山ではひいらぎ賞3着の実績があります。サトノフラリッシュは新馬戦が3馬身差の圧勝でした。500kgを超える大型馬でパワーは充分、大勢逆転の可能性を秘めます。

桜花賞よりもオークスを見据えた馬が多数。ただ、やはりチューリップ賞やフィリーズレビューに比べると質が落ちることは否めない。本命は穴を狙って、というわけではないが、ホワイトフーガを指名。実績どおりダート適性は抜群で、ここは芝を試してみました感はかなり強い。ただ、素質はこの中では断然高いと言い切れるレベル。

デビュー戦で負かした組は続々と未勝利を勝ち上がっているし、2戦目の黒竹賞は超ハイレベルで勝ち馬アンヴァリッドは間違いなく重賞級。前走で子供扱いしたアルタイルは先週の中京でオープン特別で僅差の2着。つまり、ホワイトフーガの素質も優に重賞級。

あとは芝適性ということになるが、先週の中山は明らかな外差し馬場で馬力を要す馬場。今週も同様のAコースで行われるので、同じ傾向になる可能性は高い。自在性があり、また時計を要す馬場、断然の素質、これがあればなんとかなってしまうのでは。

相手本線は実績どおりディアマイダーリンとローデッドを抑えておきたい。

どの馬も一長一短がある。絶対の本命視ができる馬はいないということだ。だがマイナスポイントはあるといえ前走で102を出している◎ロッカフラベイビーを評価する。その前も98で能力的には裏付けはある。だが距離指数がない。ここは割り切るしかない、相手はその距離最高値を持つ○ディアマイダーリン。3番手に前走90▲ローデッド。さらに平均値トップ☆アルビアーノも争覇圏内となる。あとは△で芝高指数馬ホワイトフーガ、前走88ノットフォーマルなどを。

休養効果で中身が充実してきた2ローデッドが主役を演じる!まだゲートに一抹の不安は残るがGIIIフェアリーS2着の瞬発力が示す通り地力は上位。再度、中山なら初重賞Vだ。次位は追い込み一辺倒だが能力で勝る14ロッカフラベイビー。展開次第では逆転は可能。▲は連勝中で底を見せていない1アルビアーノのスピードは侮れない。