※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
フェブラリーSに向けての重要な
ステップレース。3年前までこの役割を担っていたのは京都の
平安Sでしたが、2年前から中京の
東海Sに変更されました。
坂の有無、回りの左右など、コース形態の違いからレースの性格も一変しましたが、冬場のダート中距離重賞ということで共通する部分も当然あります。ここでは
平安Sも含めた過去のレースを分析して傾向を抽出したいと思います。
1.GIからの転戦馬が強い
これは中京に移転してからの傾向。それまでは小回り平坦の京都ということで紛れる余地が大きかったのですが、直線が長く坂もある中京に移ってからの2年間の連対馬は、すべてがJCDや東京大賞典からの転戦馬でした。一昨年の2着馬
ナムラタイタンは8番人気の人気薄でしたから、実績馬の巻き返しに妙味がありそうです。
2.ベテランが頑張る
これは
平安S当時から変わらない傾向。去年は7歳馬ワンツーでしたし、前出の
ナムラタイタン、その前年の
エスポワールシチーと7歳馬が3年続けて連対しています。いまをときめく
ホッコータルマエも4歳時は1番人気で3着。このレースでは上がり馬は頭を押さえつけられて少し足りない、という傾向が出ています。
3.差しは決まるが器用さが必要
昨年の
チャンピオンズCはよもやのスローペースになりましたが、ほんらいオープンの厳しい流れならば、坂があるぶん差し馬も力量を発揮しやすいコース設定になっています。ただし、コーナー自体は小回りなのでそこで外に振られるとアウト。京都みたいに外からの追い込みは届かないので、追い込み馬の取捨には慎重な吟味が必要です。
コパノリッキーは
チャンピオンズCでよもやの後方待機策になり、人気を裏切る結果に終わりました。大型馬でスタート自体は不安定なところがあり、坂の途中にゲートが置かれる中京ダート1800mは今回も課題になるでしょう。
ここは
チャンピオンズC2着の
ナムラビクターを上に採ります。GIで最先着しているのに斤量が56kgと軽くなるのはいかにも有利ですし、しぶとさが活かせる坂コースでは無類の安定感を誇ります。気難しさがあるもののこの中間は順調に来ており、
フェブラリーSよりもここが勝負という気配すら感じられます。
インカンテーションは
チャンピオンズCこそ消化不良に終わりましたが、そこまでが破竹の3連勝。着実に力をつけており、斤量が軽くなるここは見直しが必要です。
グランドシチーは明けて8歳ですが、昨年の2着馬であり、近走も大きく負けているわけではありません。キャリアあるベテランを狙うならばこの馬でしょう。
ニホンピロアワーズは昨年の勝ち馬。主導権がとれる展開ならばまだまだ見限れません。今回は和田騎手に乗り替わって、展開の鍵を握りそう。
ソロルは中山で3勝しているように坂コースを得意としており、中京で56kgなら一変の可能性もあります。
トウシンイーグルは後方からの脚質ですが、小倉で勝ち鞍があるように小回り自体は苦にしません。展開に左右されるものの、重賞クラスでも見劣りしない素質の持ち主で、前走大敗でも侮れない一頭です。