このレースを2連覇した
ゴールドシップに、今年も人気が集まる
阪神大賞典。
ゴールドシップはこのレース連覇のみならず、
宝塚記念連覇、
神戸新聞杯勝ちと、阪神コースでは6戦5勝2着1回の隙のない実績。この実績が示すように、確かに阪神のような時計の掛かる馬場も、長距離戦も向いているでしょう。
しかし、昨年は
宝塚記念連覇をはじめ、
有馬記念でも3着、
凱旋門賞にも果敢に挑戦するなど、G1勝ち以上の活躍を見せていたのに、今年はG2の前走
AJCCでまさかの敗退。私自身は、仕掛けが遅い馬は
AJCCで通用しないと認識しているので、私的には
ゴールドシップが負ける可能性がけっこう高いと見ていましたが、前々走の
有馬記念で後方からレースをしすぎた後の一戦ゆえ、案の定と言うべきか…7着に惨敗でした。しかし、この着順は私の想定以上に凡退でした。この馬は昨年のような勢いがないのではないでしょうか。
勢いというよりは、位置取りが悪いという表現がピッタリくるかもしれません。昨年の前半までは序盤のスピードが足りない
ゴールドシップなりに道中でポジションを押し上げていく競馬をしていました。しかし、最近は本当に追い込み馬になってしまった感があります。
ゴールドシップはキレる脚があるわけではないので、末脚比べのレースをするようでは、よっぽど前がバテてくれなければ勝つ可能性は低いでしょう。この馬が今回で通用するとすれば、一昨年のように捲るしか手がないでしょう。昨年のように先行することは厳しいと見ています。
よって、◎は昨年の
宝塚記念2着馬
カレンミロティックにしました。この馬は昨年暮れには、休養明けながらも
香港ヴァーズに挑戦して勝ちに行く競馬で5着と底力の高さを見せつけるレースをしました。一昨年の
札幌日経オープンで大敗したために、距離適性に疑問符がつくということで、今回はあまり人気がありません。しかし、当時はその前走の
垂水Sで驚異的なPP指数で激走した直後だったために疲れが残っていたもの。距離適性がないことを裏付けする結果ではありません。今回はすんなりした流れから粘り込みを狙います。
○はかつての
ジャパンカップ2着馬
デニムアンドルビー。牝馬同士ならば最強クラスの実力馬ですが、ヴィクリ
アマイルでは良いところなく大敗した過去を持ちます。一方、距離が延びた舞台では牡馬相手でも善戦を続けており、タフな流れでの追い込みが得意です。ならば距離が3000mという舞台は、適性が高い可能性があります。
▲は近走は安定感の高いレースぶりを続けている
ラストインパクト。距離が延びても苦にしないタイプです。前走の
有馬記念ではスムーズさを欠き惜敗しましたが、馬群がバラけやすい長距離戦ならば能力は十分発揮できるでしょう。