ここを勝って菊路線に駒を進めたい3歳馬に注目したいレース。ステイブラビッシモはステイゴールド牡駒らしくここへきて馬がパンとしてきたし、母がキングマンボの娘でパサドブル≒アレッジドのニアリークロス3×2だから洋芝道悪向きのパワーも十分で、ここは条件が揃った。

　メゾンリーは菊花賞馬アサクサキングスの産駒で、母系にも重厚なフランス血脈が強いステイヤー。ここ2走の長丁場の内容は掛け値なしに強い。一騎打ちとみたい。

【菊への1勝】ダービー・ウィークに500万を勝ったウムブルフ。追い切りでも、クロスバンドを使用。併せ馬ではあのモーリスに軽く捻られ、粗削りな部分も確かに多く残している馬ではあるが、前走の東京2400m戦は、レースの上がりが35秒7に対し、ウムブルフのソレは1秒3速い34秒4。菊にも名を連ねるだろう、良質ステイヤーの要素が見て取れる。

　ステイブラビッシモも、持続力のある末脚で福島2600mを勝ち上がってきた、ステイゴールド産駒の3歳馬。メゾンリーは、函館2600mを二度目で、ウインヴォラーレは札幌2600mを一発でモノにした。実績ならスズカヴァンガード、リアルキングの逃げ残りも連下には加えたい。

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【連勝期待】初の洋芝、距離延長という課題はあるが、ウムブルフの潜在能力をもってすれば難なくクリアすると判断して同馬に本命を打つ。口向きが難しく、気性的に燃えやすいところが出世スピードを遅らせているのだが、そこは名手モレイラ騎手の手綱を信頼。高いポテンシャルをこの条件で発揮できれば、秋は大きなところが見えてくるはずだ。相手はスタミナ勝負になれば逆転の目も出てくるメゾンリー。長距離を使い出してからの安定感が、昇級しても十分に通用するものだ。

　◎ウムブルフは｢ディープインパクト×モンズン｣という組み合わせ。父ディープインパクトは札幌芝2600mで連対率33.3%という好成績を収めている。2010年以降、当コースで10走以上した16頭の種牡馬のなかでトップの成績だ。母ウミラージはドイツの中長距離戦で良績を残し、母の父モンズンは独リーディングサイアーに3回輝いたスタミナ型の名種牡馬。前走、東京芝2400mを楽勝したように、中長距離に適性がある。このレースをステップに菊花賞(G1)出走も十分に狙える器だろう。母方に含まれるドイツ血統の影響で洋芝適性は申し分ない。むしろスピードの出る東京コースよりは少々時計の掛かる洋芝や道悪のほうが持ち味を活かせる可能性がある。前走からひと息入ったとはいえ53kgはいかにも軽く、同じ3歳馬が主要な相手ならばモノの違いを見せつけるだろう。

同距離コースの数字を持っていれば有利。しかし昨年のトゥインクルのように前走函館同距離91で斤量減れば十分対応できる一戦でもある。軸候補は数頭いる。3歳最上位◎ウムブルフ。モレイラで人気になってしまうかもしれないが軸向きはこれだろう。同距離コース99○リアルキング。さらに同98▲ウインヴォラーレ、軽量を重視。そこに平均値トップ☆シークレットパスを。

上昇度という点から注目したいのが7メゾンリーだ。叩き3戦目で状態は更にアップ。53キロなら昇級でもチャンスはある。次位は2リアルキングで積極策から流れ次第で差はない。▲は13ウインヴォラーレで格上げでも上位争いは必至。