※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
真夏の大一番・
札幌記念。サマー2000シリーズの第4戦にして最大のポイントが付与されるレースでもありますが、
札幌記念の勝ち馬は、
凱旋門賞や天皇賞など、GIへ直行するのが普通(過去10年のうち8頭が該当)です。気が早いように見えますが、じつはGIへの
ステップレースと考えてまったく差し支えないレースなのです。
1.前走GI組強し
過去10年間のうち函館開催の2013年をのぞく9回で、前走でGIを走っていた馬の成績は、勝率16%、連対率28%。前走でGII以下を走っていた馬に対して
ダブルスコア以上の数字を残しています。2014年3着の
ホエールキャプチャ(7番人気)、2010年2着の
ロジユニヴァース(5番人気)など、人気薄での好走もあり、人気馬以外にも目配りが必要です。
2.スピードが必要
昨年は
トーホウジャッカル、
ラキシス、
ラストインパクトという、長めの距離で実績を残した馬が人気を集めたものの全滅、勝ったのは1800mの
エプソムCから臨んだ
ディサイファでした。一昨年も
桜花賞馬
ハープスターが断然人気の
ゴールドシップを負かしていますし、その年の3着馬はマイル重賞3勝の
ホエールキャプチャでした。
札幌記念はステイヤーよりもマイラーがレースを進めやすい傾向がはっきりしています。
3.牝馬が強い
同様に札幌開催の過去9回で牝馬が勝率18.8%、連対率31.3%と非常に優秀な成績を収めています。前出の
ホエールキャプチャをはじめとして、
フミノイマージン、
フサイチパンドラ、
レクレドールと、人気薄での好走が目立つのも特徴的で、とくに牝馬が実力を発揮しやすいレースだと考えられます。
国内外でマイルGIを勝ちまくっている
モーリスが登場。前走の
安田記念は2着に敗れましたが、
香港マイルからの強行軍で完調でなかったことにくわえ、
皐月賞馬の
ロゴタイプがスローで逃げる展開。きっちり2着を確保したことを称賛すべきで、評価を下げる必要はありません。前走で行きたがる素振りを見せつつも崩れなかったのを見ても、2000mでも小回りならば充分守備範囲のはず。相手探しの一戦と考えます。
相手の筆頭は
ヤマカツエース。3歳で挑んだ昨年は4着でしたが、その後芝2000mで重賞を2勝と力をつけています。2011年の勝ち馬
トーセンジョーダン、2010年の2着馬
ロジユニヴァースが
宝塚記念の大敗から巻き返していますから、
宝塚記念の凡走はそれほど気にする必要はありません。
ヌーヴォレコルトは昨年の
中山記念以来勝ち星から遠ざかっていますが、今回はかなり相手関係が楽になっていますし、またここがアメリカ遠征に向けた壮行戦ということもあって、仕上がりも進んでいます。札幌は初めてになりますが、コースを問わないレース巧者でもあります。
穴は
ネオリアリズム。折合に難しさのある馬ですが、昨夏の札幌で
ルメール騎手とのコンビで2連勝を挙げています。今走はそれ以来となる
ルメール騎手の騎乗。叩き2戦目でもあり、一変があって不思議ありません。以下、前走は直線で窮屈になって脚を余した
メイショウスザンナ、洋芝は得意で今年のメンバーなら格でも負けていない
スーパームーン、8歳になる今年も元気いっぱいの
ヒットザターゲット。